月刊秘伝2024年12月号
■特集 力を0化する!!
武術が到達した“柔の極致”
化勁
序章『化勁とは何か』
第1章『化勁の実戦用法』 宮平保(天行健中国武術館)
第2章『合気と化勁を繋ぐ術技』 高瀬道雄×臼井真琴×有満庄司
第3章『推手で磨く化勁の理』 日本武術太極拳連盟
第4章『化勁を錬る一人稽古』 遠藤靖彦(太我会)
■巻頭グラビア
中達也「形稽古の極意指南!」
佐久間錦二「新始動! 佐川合気実験室」
ベンジャミン ……
650年の歴史に、真の日本人力を観た!
日本が誇る伝統、『能』。そこには現代人が半ば忘れてしまった本来の『純日本的動作』が色濃く残されていた。武術とも共通するその身体操法を分析し、安定した和の動作を取り戻す。実演には能楽師で観世流シテ方の梅若基徳師を招き、その動作を、武術家で体運動研究家の河野智聖師が解説する。現代日本人必見の映像作品。
収録内容
■概論
腰椎について
■能の所作について
立ち姿勢/姿勢の整え方/武術における立ち姿勢
正座/下居/安座/武術における座り姿勢
立ち方と座り方/歩き方/メ月を指すモ
■発声について
腰椎による発声の違い/謡い『高砂』/能の発声について(対談)
■道具について
能面/扇子/刀
■特典映像
創作ダンス公演『天之岩戸』ダイジェスト
撮影協力 (財)梅若会
指導・監修◎梅若基徳(能楽師/重要無形文化財総合指定保持)
室町時代より続く能の名門、梅若家、基宜の長男として生まれる。3歳の時より舞台に上がり、父・基宜氏の指導のもと、子方(子役)として活躍。現在関西を中心に全国各地で数々の公演をこなす。海外公演にも多数参加し、日本の伝統芸能、能楽の普及、振興に尽力。自身の研鑽および新たな観客層の開拓を意図した演能会「能を観る」を主催する他、2003年より毎年、文化庁委嘱の「阪神こども舞囃子教室」講師や「日本の音」(能楽、雅楽、邦楽、文楽を子供たちに体験させる)の講師も務める。観世流シテ方。梅基会主宰。
指導・解説◎河野智聖
幼少時から剣道、空手、中国武術などの武道を学ぶ一方、操体法、野口整体や密教、古神道などに伝わる日本的身体操法、調整術を研究・実践。新たに心道(武術)・快氣法(運動)・動体学(身体理論)・ニコニコタッチセラピー(手技)・チセット(トレーニング)等を考案し、東京・大阪・名古屋の主要三都市を中心に幅広く活動する。自由人(ミュート)ネットワーク主宰。著書に『日本人力』『能に観る日本人力(書籍)』(BABジャパン)、『生命力を高める身体操法術』(経済界)、『健康になる整体武術』(筑摩書房)など。