武道でもスポーツでも「臨戦態勢」を実現する腱引き
武道から生まれた腱引きが、現代のスポーツに甦る臨戦態勢を整える技術
「腱をひく」とは
腱引きの視点から見たスポーツトレーナーテクニックとは
腱引きは大海に漂う流木がごとく
第1章 腱引きとアスリート
1.腱引きとスポーツ
腱引きとの出会い 古流柔術と腱引き
口伝の研究と再編 腱引きがスポーツに生かされた訳
腱引きがもたらす効果
2.トップアスリートへの施術の難しさ
芸術作品として扱う トップギアでしか分からない
3.疲労回復と運動学習を矛盾させない
通常は直前まで練習をしない理由 練習とは、筋力のアップと運動の学習である
疲労とパフォーマンスの関係 受身の調整法から積極的調整法へ
4.鍛えるトレーニング、傷つけるトレーニング
筋肉が強くなる仕組み 筋肉疲労と肉離れ
クールダウンの仕組み 極限に鍛える怖さ
第2章 腱引き的視点で観るアスリートの動き
1.人の体の動き
腱引き的視点で運動を捉える 既存の枠に捕らわれずにシンプルに観察する
2.筋肉がずれる、腱が外れるとは?
筋肉のズレが、運動のレベルを下げる 筋肉のズレの実感
3.アスリートの抱える症状とその予防
筋肉痛 肉離れ(筋断裂) 靱帯断裂
足の硬直(こむら返り) 腱鞘炎 捻挫(靱帯損傷)
突き指 疲労骨折 脱臼
第3章 筋整流法の基本施術
1.基本調整法について
アスリート向けの基本調整法 腱引きの基本2法
2.基本チェックポイント(足、腕、腰、背中、首)
聴取診断(聴き取りによる状態確認) 視覚診断(視覚による状態確認)
3.腰の基本施術
腰の腱の確認と調整 臀部の調整 チェックと運動指導
4.下肢の調整施術
足の開き具合の観察 巻きを作る
下肢背面の筋を割る アキレス腱の活性化
5.手・腕・肩の基本施術
指の腱の確認と調整 手首の確認と調整 総指伸筋のチェック
肩の調整 肩甲骨の調整(肩甲下筋と僧帽筋の腱)
6.首から顔にかけての調整
左リンパ総管への軽圧迫 頚の調整 頭部の調整(側頭部)
頭部の調整(天窓の軽圧迫) 表情筋の調整(皺眉筋、眼輪筋、頬骨筋)
第4章 運動の要素とアスリートタイプ
1.運動の4要素
「引く」 「ゆるむ」
「回す」 「固定」
2.競技の分類と選手の身体的特徴
左右対称系のスポーツ 左右非対称系のスポーツ
フェイント系のスポーツ 非フェイント系のスポーツ
瞬発系のスポーツ 持久系のスポーツ
固定系のスポーツ ウインタースポーツ系選手の体
3.アスリートの腱引き体験
陸上競技400メートル インディアカ
卓球 新体操
バスケットボール ソフトボール
野球(ピッチャー 右投げ右打ち) 野球(キャッチャー 右投げ右打ち)
野球(右投げ右打ち) 競泳(背泳)
柔道 陸上競技長距離
特別収録1 ボクシングに活かされる〝古式腱引き〟の威力
筋整流法の即効性と回復力 トレーナーが腱引き師になる理由
腱引き道場となるジムの週末 セコンドとしてできること
インターバルでの調整【鼻】 インターバルでの調整【肋間】
インターバルでの調整【肩甲骨周り】 指先が伝える自己治癒力
特別収録2 対談・中山隆嗣師(空手家・快整体術研究所所長)
壊せるから、癒せる「殺」と「活」の出合う場
医師からも頼りにされている「腱引き・整体」 療術の根本は心法である
西洋医学と東洋医学の連携が重要である 「壊し」ができるから「癒し」もできる
療術家は人の心に火を灯すことが仕事である