- 著者
-
岡本 眞
- 判型
- 四六判
- 頁数
- 248頁
- 価格
- 1,760 円(税込)
- 発売日
- 2025年2月21日
誰でも納得できる!
神秘にせず、仕組みをわかりやすく
軽く触れて何気なく動いただけで、相手の体が固まり、浮き上がり、崩れ落ちる。
ヤラセのような達人技の理屈がわかり、そして使える、初めて極意を明快に書いた一冊!
YouTubeでもコラボ依頼が殺到の合気の達人、ファン待望の初著書です。
CONTENTS
●序章 合気、その永遠の謎 ~何をもって合気というか~
合気という言葉、その定義/合気とは不思議な超能力?/合気に対置する柔術とは?
column◎武田惣角は超能力者だった?/合気の術という技術
●第1章 合気を掛ける技術 ~繋がる、あずける、その術理とは~
まず合気の定義から/不安定から安定へ/重心の位置を知る/「あずけ」とは重心操作
あずけは「溺れる者は藁をも掴む」状態/繋げられないとあずけられない
甲冑剣術は繋ぐ技術で成立する
●第2章 柳生新陰流の真髄は体術にあり ~甲冑剣術と柔、小具足術は表裏一体~
剣術と体術は同じ?/日本では古来より柔術が大事/関節技や投げ技は役に立つのか?
「握らせ合気」では使えない/合気は大東流と合気道にしかないのか?
●第3章 武田惣角が教えた二つの大東流 ~唯一の継承者は植芝盛平なのか?~
惣角は何を教えていた?/植芝盛平翁は何を学んだか/大東流の免許皆伝は久琢磨だが…
column◎植芝盛平翁の両腕を伸ばしたスタイル
植芝翁に惣角が教えた新陰流は何だったのか/惣角は息子にすら剣術を教えなかった
●第4章 柔術と合気の術 ~何が合気で、何が柔術なのか?~
柔術はどうする術なのか?/柔術も決して力任せではない/柔術は肩関節を自由に使う
柔術で使うのは第三梃子/頭の重心、胸の重心に作用させる
触れた瞬間に掛けるからこそ「触れ合気」/合気の術では手掌腱膜を使う
column◎箸は本来、ものをつまむには不適切な道具/ズバリ、狙うべきは肩鎖靭帯
合気が掛かっている状態とは?/上半身はヤジロベエ、下半身は自転車漕ぎ
摩擦係数を上げると合気が掛かる/新陰流の甲冑剣術で合気を使う
column◎武士の表芸が剣術になったのは家康の趣味
摩擦を作る作業が「静止」(無刀捕りの極意)
●第5章 柔術ができると合気がわかる ~力とスピードが不要の術理~
大東流柔術118本の謎/柔術とは和(やわら)である
column◎茶道から学ぶ運動の部品化/関節技は指にも掛ける
朝顔の手は「柔術の手」である/朝顔の手と龍の口、それは柔術の手と合気の術の手
揚げ手は「かつぐ」力を使う/柔術は土木工学に近い?
●第6章 当身について ~力を徹す術理~
当身は「力を徹す」こと/関節技でも力を徹す/当身をどこに当てるか?
●第7章 関節・靭帯・骨の技術 ~解剖学で合気を理解する~
本来の関節技は痛くない/鎖骨の詰めと胸鎖靭帯/上半身のバランスと肩鎖靭帯
靭帯は骨と骨を繋ぐもの/鎖骨はぶらさがるための骨/鎖骨は腕の一部、肩甲骨はコマ
下半身は仙骨と仙腸関節を使う
●第8章 柔術と合気の術を対比する ~いくつかの代表的な関節技で~
「一か条」の柔術と合気の術/「二か条」の柔術と合気の術/「三か条」の柔術と合気の術
「小手返し」の柔術と合気の術/「四方投げ」の柔術と合気の術/「四か条」の柔術と合気の術
●第9章 武術極意のヒント ~三つの技法―柔術、合気の術、合気柔術~
尺骨で引く、橈骨で押す/合気の武器術「合気剣」/合気の武器術「合気二刀剣」
合気の武器術「合気杖」/合気の武器術は手の内にあり/気合術とは何か
運足の極意はダンスにあり/column◎ダンスの効用
刀の陰に入る(物理的防御でなく心理的操作)/螺旋運動が力を作り出す
浮身と浮腰、鎮身の方法とは/ぶつからない力を使う
攻撃する「柔術」、崩す「合気の術」、実戦技の「合気柔術」
強く共鳴を起こす合気の術/腕の重さ、抜きの技術を養う/心理戦も含めて「平法」
●第10章 護身術の本質とは ~武道も格闘技も護身術ではない~
護身術は体術ではなく考え方のこと/武道と武術は似て非なるもの
column◎武術家は正座しないとダメ?/同種格闘技戦は護身術にはならない
どんな場面でも、徒手空拳よりも武器術が有利/身の回りのものを武器化する
著者プロフィール
岡本 眞(おかもと まこと)
本眞正伝合気柔術・岡本会代表。はじめ、フルコンタクト空手などを経験の後、日本伝合気柔術と出会い、入門。「合気の術」の本質と原理を独自に追求し、人体構造から解析。その明快な指導が、流派・門派を問わず多くの愛好者から支持され、信頼を得ている。近年には、YouTubeで「岡本眞の合気柔術チャンネル」を開設、解明した術理を惜しげなく公開している。指導・監修DVD『合気の「なぜ」?』、『合気の理由(わけ)』(共にBAB ジャパン)が共にベストセラー作品となっている。
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