「立禅は、他流にはあまりみられない、腕を上げて静かに立ち続けるだけの稽古法です」。拳聖・澤井健一先生が創始した拳法・太氣拳の基本稽古をこう説明する松井欧時朗先生(太氣至誠拳法武禅会代表)。
太氣拳は、中国武術・意拳をもとにした激しい組手稽古で著名な拳法。立禅は、そのパワー作りの基といわれます。そして「静かさ」から「激しさ」を生み出すという独特の方法論から、他流派の修行者も関心をよせる訓練法です。
このパワーは「弾力のある身体に備わる力」「地面の力を借りることで発揮される力」であり、一言でまとめると「ゴムまり(バランス)の力」であると松井先生は説明します。
そして立禅という稽古のエッセンスを、誰にでも体感・養成できるトレーニングとして作られたのが「トライポッドメソッド」です。
トライポッドとは「三脚」という意味。地面につく「2点の足裏」と対象(相手、ボールなど)との「1点の接触部」を言い表し、これら3点の最適な接触状態が「ゴムまり(バランス)の力」を生み出すとします。
この最適な接触状態としてキーワードになるのが「もたれて、もたれず(全方向の力)」。
例えばトレーニングの一番目となる「正面押し」では、まず、相手の両手に自分の体を預けます。その状態からどんどん足を引き、完全に相手にもたれます。
この「もたれた」状態を維持しつつ、今度は、徐々に足を戻していき、立ちます。すると相手に対して「もたれて、もたれない」状態となり、武術的には「強固」で「パワフル」に動ける態勢となっています。
そしてこの状態は武術だけではなく、サッカーやラグビーなど激しいコンタクトに必須の「当たり負けしない体」、また野球やゴルフ、テニスなど対象に確実に力を伝えることが大切な「ヒッティング」にも通じます。
以上のようにトライポットメソッドは「武術が長い年月を通して培ってきた【肉体の知恵】」を、幅い広い分野の方に活用してもらえる内容となっています。
DVD◎【トライポッドメソッド】重力を味方につける驚異の3点法
指導/監修◎松井欧時朗 まつい おうじろう
DVD紹介映像◎達人に至る立禅パワー【トライポッドメソッド】
指導映像◎立禅パワー養成ワーク【正面押し】を初公開
関連書籍◎重力を使う【立禅パワー】
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