新選組副長・土方歳三を主役に、近藤勇や沖田総司といった幕末剣士たちの生き様を描いた、司馬遼太郎原作の“国民的ベストセラー”『燃えよ剣』が、原田眞人監督の手によりついに完全映画化!
主演の土方役を務めるのは当代きっての俳優・岡田准一氏。脇を固めるキャストも大河俳優たちが集結!
たった6年だけ存在した、史上最強の剣客集団「新選組」。田舎のバラガキ(ならず者)は、いかにして歴史に名を轟かす【伝説(レジェンド)】となったのか? 時代の大きな変化の中で、剣を手に命を燃やした男の知られるざる【愛】と【戦い】、そのすべてが今、スクリーンで明かされる!
「秘伝さんから取材依頼をいただけるとは思いませんでしたよ(笑)」
取材時、開口一番そうおっしゃった岡田准一氏。
武道・武術への熱心かつ真剣なその取り組み、姿勢において、斯界からも高い信望を受ける岡田氏が、ついに本誌初登場!
自身主演を務める映画『燃えよ剣』における、〝ラストサムライたちの剣技〟について語っていただいた!!
巻頭の岡田准一氏へのインタビューに続き、本特集の始まりとして、映画『燃えよ剣』の見所について紹介したい。
筆を執るのは、歴史作家の脇坂昌宏氏。
幕末という時代、実戦で戦われた刀の詳細や、土地の匂いまでを丁寧精緻に描いた本作の様子を紐解くことで、新選組隊士たちの活きた〝顔〟を詳らかにしたい!
ギリシア人武道ライター・ミリアレシス氏が様々な古武術流派を体験する本誌好評シリーズ「古流武術の温度(いま)」。今回は特集特別版として、「天然理心流」を体験!
近藤勇系統「撥雲館」道場傳の〝撃剣〟稽古を現在に伝える天然理心流武術保存会(加藤恭司代表師範)を訪れ、遠間、近間、体当たり、組み撃ち、寝技と、「気組み」溢れる幕末の撃剣稽古に精を出した!
新選組の中でもその剛剣で一、二を争う実力者であった芹沢鴨や、明治まで生き残った永倉新八が修めた、幕末の名流「神道無念流」。
江戸三大道場にも数えられたその剣の本質を窺うべく、同流興隆の礎を築いた戸賀崎家家伝の教えを今に伝える埼玉県久喜市「惠文館」道場を訪れた。
新選組三番隊組長・斎藤一が遣ったとされる無外流居合。
本章では、その一大会派「鵬玉会」を率いる〝令和の壬生狼〟武田鵬玉師範と、山梨学院大学教授にして書道十段・合氣道八段を持つ〝青い目のサムライ〟ウィリアム・リード師範が、今という時代にも活きる、幕末を駆け抜けた新選組の「剣と誠」を語り合う!
特集第二章では、『新選組 幕末の青嵐』『新選組裏表録 地虫鳴く』の著書がある作家の木内昇さんにお話を伺った。
前述2作を書くことになった経緯や、学生時代に読んだ司馬遼太郎の『燃えよ剣』からの影響、そして、各隊士に抱いた思いなど、新選組の魅力について詳しく語っていただいた。
特集最後を飾るのは、近藤勇、土方歳三の両人が新選組結成にあたって求めたと言われる「虎徹」「和泉守兼定」といった名刀たちについて、本誌好評連載をまとめた著書『真説 戦う日本刀』でもお馴染みの大村紀征氏に、幕末という激動の時代で試された実戦刀の観点から寄稿をいただいた。
特集内容
▶︎司馬遼太郎原作“ 国民的ベストセラー” を完全映画化した歴史超大作『燃えよ剣』。その主演を務めた岡田准一氏(土方歳三役)が本誌初登場! 岡田氏自らの武道・武術・格闘技経験をフルに生かして構築した土方歳三関連の殺陣と剣技について語り尽くす!
▶︎山田涼介(沖田総司)、鈴木亮平(近藤勇)、柴咲コウ(お雪)、伊藤英明(芹沢鴨)など、大河俳優たちが集結した歴史スペクタル超大作の“秘伝的”見どころを、公開に先立ち先行紹介!
▶︎直木賞作家・木内昇さんに「新選組の魅力」について直撃インタビュー!
▶︎新選組隊士たちの「剣術流派(天然理心流・神道無念流・無外流居合)」や「名刀(虎徹・和泉守兼定)」について、武道・武術専門誌ならではのディープな視点から、徹底紹介!!