岡田准一主演・映画『燃えよ剣』& “新選組”の剣術流派と刀、
徹底ガイド!
月刊秘伝2020年6月号
好評発売中!!

月刊秘伝2020年6月号
発売日:5月14日
定価:1,000円(税込)

特集内容

月刊秘伝2020年6月号 
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司馬遼太郎原作 “国民的ベストセラー” を完全映画化!
映画『燃えよ剣』2021年10月15日公開!!

新選組副長・土方歳三を主役に、近藤勇や沖田総司といった幕末剣士たちの生き様を描いた、司馬遼太郎原作の“国民的ベストセラー”『燃えよ剣』が、原田眞人監督の手によりついに完全映画化!
主演の土方役を務めるのは当代きっての俳優・岡田准一氏。脇を固めるキャストも大河俳優たちが集結!
たった6年だけ存在した、史上最強の剣客集団「新選組」。田舎のバラガキ(ならず者)は、いかにして歴史に名を轟かす【伝説(レジェンド)】となったのか? 時代の大きな変化の中で、剣を手に命を燃やした男の知られるざる【愛】と【戦い】、そのすべてが今、スクリーンで明かされる!

『燃えよ剣』2021年10月15日公開
©2021「燃えよ剣」製作委員会
配給:東宝=アスミック・エース

公式サイト:https://moeyoken-movie.com/
脚本・監督:原田眞人
原作:司馬遼太郎「燃えよ剣」(新潮文庫刊/文藝春秋刊)
出演:
岡田准一 柴咲コウ 鈴木亮平 山田涼介
尾上右近 山田裕貴 たかお鷹 坂東巳之助 安井順平 谷田歩 金田哲 松下洸平 村本大輔 村上虹郎 阿部純子 ジョナス・ブロケ
大場泰正 坂井真紀 山路和弘 酒向芳 松角洋平 石田佳央 淵上泰史 渋川清彦 マギー 三浦誠己 吉原光夫 森本慎太郎
髙嶋政宏 柄本明 市村正親 伊藤英明

巻頭特別インタビュー

©2021「燃えよ剣」製作委員会 岡田氏演じる新選組副長・土方歳三と、山田涼介氏が演じた沖田総司。

武州多摩のバラガキと侍たちの躍動! 武芸者・岡田准一が創る
土方歳三の「美」と「剣」

「秘伝さんから取材依頼をいただけるとは思いませんでしたよ(笑)」
取材時、開口一番そうおっしゃった岡田准一氏。
武道・武術への熱心かつ真剣なその取り組み、姿勢において、斯界からも高い信望を受ける岡田氏が、ついに本誌初登場!
自身主演を務める映画『燃えよ剣』における、〝ラストサムライたちの剣技〟について語っていただいた!!

特集序章

©2021「燃えよ剣」製作委員会

映画『燃えよ剣』特別レビュー 武州多摩の蝮の匂いと
時代を拓いた「長尺刀」

巻頭の岡田准一氏へのインタビューに続き、本特集の始まりとして、映画『燃えよ剣』の見所について紹介したい。
筆を執るのは、歴史作家の脇坂昌宏氏。
幕末という時代、実戦で戦われた刀の詳細や、土地の匂いまでを丁寧精緻に描いた本作の様子を紐解くことで、新選組隊士たちの活きた〝顔〟を詳らかにしたい!

脇坂昌宏 Wakisaka Masahiro
作家、ライター。主な著書に『幕末のすべて』(学研パブリッシング)、『国難を背負ってー幕末宰相』、小説『忠臣蔵異聞─陰陽四谷怪談』(ともに論創社)がある。作品中の立ち回りにリアリティをもたせるため、殺陣研さんの場として《剣の輪会》を主宰。ブログにて現代人のための『葉隠・訳注』を執筆中。

特集第一章 新選組の流派

Part1 天然理心流/天然理心流武術保存会・加藤恭司

外国人剣士が体験する近藤勇の遺産 気剣体一致の「撃剣」稽古!

ギリシア人武道ライター・ミリアレシス氏が様々な古武術流派を体験する本誌好評シリーズ「古流武術の温度(いま)」。今回は特集特別版として、「天然理心流」を体験!
近藤勇系統「撥雲館」道場傳の〝撃剣〟稽古を現在に伝える天然理心流武術保存会(加藤恭司代表師範)を訪れ、遠間、近間、体当たり、組み撃ち、寝技と、「気組み」溢れる幕末の撃剣稽古に精を出した!

Part2 神道無念流/神道無念流 戸賀崎練武道場「惠文館」

幕末を彩った新興流派の雄 剛剣に秘められた気発の実戦剣

新選組の中でもその剛剣で一、二を争う実力者であった芹沢鴨や、明治まで生き残った永倉新八が修めた、幕末の名流「神道無念流」。
江戸三大道場にも数えられたその剣の本質を窺うべく、同流興隆の礎を築いた戸賀崎家家伝の教えを今に伝える埼玉県久喜市「惠文館」道場を訪れた。

Part3 無外流居合/国際居合道連盟 鵬玉会 武田鵬玉×ウィリアム・リード

令和の壬生狼と青い目のサムライが語る斎藤一の“志” 幕末を生きた「剣と誠」

新選組三番隊組長・斎藤一が遣ったとされる無外流居合。
本章では、その一大会派「鵬玉会」を率いる〝令和の壬生狼〟武田鵬玉師範と、山梨学院大学教授にして書道十段・合氣道八段を持つ〝青い目のサムライ〟ウィリアム・リード師範が、今という時代にも活きる、幕末を駆け抜けた新選組の「剣と誠」を語り合う!

特集第二章

作家・木内昇さんに訊く! 新選組の魅力
激動の時代を駆け抜けた剣客集団の「表」と「裏」

特集第二章では、『新選組 幕末の青嵐』『新選組裏表録 地虫鳴く』の著書がある作家の木内昇さんにお話を伺った。
前述2作を書くことになった経緯や、学生時代に読んだ司馬遼太郎の『燃えよ剣』からの影響、そして、各隊士に抱いた思いなど、新選組の魅力について詳しく語っていただいた。

  • 『新選組 幕末の青嵐』
    (集英社文庫)
  • 『新選組裏表録 地虫鳴く』
    (集英社文庫)
  • 『火影に咲く』
    (集英社)
作家 木内昇 Kimchi Nobori
1967年、東京生まれ。出版社勤務を経て、2004年『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。2005年に『地虫鳴く』を刊行。2009年、第二回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。2011年に『漂砂のうたう』で直木賞を、2014年に『櫛挽道守』で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞を受賞。他の著作に『茗荷谷の猫』『火影に咲く』などがある。

特集第三章

和泉守兼定(土方歳三拵)※武田鵬玉師所蔵

近藤・土方が“想い”を寄せた刀剣
実戦を潜りぬけた名刀たち

特集最後を飾るのは、近藤勇、土方歳三の両人が新選組結成にあたって求めたと言われる「虎徹」「和泉守兼定」といった名刀たちについて、本誌好評連載をまとめた著書『真説 戦う日本刀』でもお馴染みの大村紀征氏に、幕末という激動の時代で試された実戦刀の観点から寄稿をいただいた。

大村紀征 Ohmura Tomoyuki
昭和41年(1966)3月、九州産業大学産業経営学科卒。昭和41年4月、商社入社。日立造船情報システム(株)に移籍。システム開発や営業を歴任。取締役で退社。この間の著書に『情報検索論』、『CAD/CAM概論』他。平成8年(1996)、軍刀の現物調査収集に入る。平成10年より軍刀の資料的本格調査を開始。その過程で現在流布されている「たたら製鉄と日本刀の概念」に疑問を感じ、日本刀の研究も併せて開始。平成14年12月、「軍刀・日本刀」のホームページ開設。平成15年、サイト支持者により「軍刀を語る会」が結成され、勉強会を実施。平成17年2月、日本刀部門の独立サイト開設。平成20年、狭義日本刀を包含して「日本近代刀剣研究会」が発足。現在、顧問。考古学研究会や刀剣の本場・岐阜県関市で日本刀と製鉄の講演を行う。現・福岡金属遺物談話会(監事:福岡大学考古学教室)会員。古代~中世の製鉄と日本刀地金の研究中。現代の美術刀剣界とは無縁の為、従来説に囚われない日本刀への新たな認識を啓蒙している。

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月刊秘伝2020年6月号

特集内容 ▶︎司馬遼太郎原作“ 国民的ベストセラー” を完全映画化した歴史超大作『燃えよ剣』。その主演を務めた岡田准一氏(土方歳三役)が本誌初登場! 岡田氏自らの武道・武術・格闘技経験をフルに生かして構築した土方歳三関連の殺陣と剣技について語り尽くす!
▶︎山田涼介(沖田総司)、鈴木亮平(近藤勇)、柴咲コウ(お雪)、伊藤英明(芹沢鴨)など、大河俳優たちが集結した歴史スペクタル超大作の“秘伝的”見どころを、公開に先立ち先行紹介!
▶︎直木賞作家・木内昇さんに「新選組の魅力」について直撃インタビュー!
▶︎新選組隊士たちの「剣術流派(天然理心流・神道無念流・無外流居合)」や「名刀(虎徹・和泉守兼定)」について、武道・武術専門誌ならではのディープな視点から、徹底紹介!!

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