「月刊秘伝」8月号が7月14日(木)に発売されます。
今号の巻頭を飾る「今月の『秘伝な人』」は、『武士道シックスティーン』に始まる武道青春小説の金字塔「武士道シリーズ」を手がけた小説家、誉田哲也先生へのインタビュー。『ストロベリーナイト』など警察小説で大ヒットを飛ばす人気作家が描いた、現代の女子高生を主人公とする武士道の姿、その誕生秘話から剣道の中で表現される「武士道」への想いまで、二人の対照的なキャラクターで表現された誉田流の「守破離」への覚醒とは!?
巻頭特集は、"相手を掴まずして、触れたところから自在にコントロールする"技法について、徹底追求! 合気系武術では「触れ合気」とも呼ばれるこの不可思議な現象がなぜ、起こるのか? 今回は特に「身体」というキーワードをもって、「合気」にこだわらずに、様々な面からアプローチを試みました。
御登場いただいたのは、まずは強大な内勁の力で知られる太極拳練神会の中川二三生師範。元自衛隊レンジャー部隊出身という異色の実践武道家が、様々な武術探究の果てに辿り着いた「相手の力を溶かす」化勁の要諦とは何か?
また、来日する度にその奥深さを垣間見せ、未だに底が知れないシステマ創始者ミカエル・リャブコ師には、「触れ合気」技法についてインタビュー。身体に生じる"緊張"をいかに生起させ、それを伝えるか? システマ東京の北川貴英師や治療家の若林理砂師が体感し、考察する。
そして特集最後では、自ら"感覚技法"をもって「触れて崩す」を実践する整体武術心道の河野智聖師と、機能的身体ことファンクショナル・ボディの獲得法で好評連載する岩沢陽介師とのスペシャル対談。全身をつなぐ「筋膜」を軸に、整体の理論と最新トレーニング理論で観る"それぞれの身体観"が「つながる身体」の理由を解き明かす。
このほか注目記事では、香港から来日された意拳&六合八法拳の雄、許傑華老師のセミナーを取材。日本の太気拳と中国の意拳を橋渡しした故佐藤聖二師範がその実力と指導力に傾倒し、日本に紹介した許老師の的確な指導理念と鮮烈な拳撃の威力を本誌で初めて紹介する。また、"一触改善"の古武術整体として、その即効性で注目を集める碓井流活法が再登場。今回は「居たくなくせば、痛くない。痛くないから、居たくない(動かせる)」という碓井流の根
本理念を技法と共に改めて紹介する。
その他、「本当に使える八卦掌」の実戦システムについて、その根本とも言える『老三掌』を軸に全日本中国拳法連盟の臼井真琴師範が解説。宮本武蔵が自著『兵道鏡』に遺した"仙骨操法"を春風館の赤羽根龍夫師範が解き明かす。スコット・メレディス師範は知らせざる意拳の「長棍ドリル」を紹介。頭蓋骨から全身を弛めるクラニオセイクラムから新たに展開したCRI(クラニオ・リズミック・インパルス)トリートメントを活用する吉田篤司師も再登場する。
また好評連載陣に加え、(公財)合気会主催の第54回全日本合気道演武大会の模様など、「月刊秘伝」8月号をお見逃しなく!