巻頭特別対談は、「東南アジア武術研究のエキスパート」バートン・リチャードソン師範と「日本におけるブラジリアン柔術のレジェンド」中井祐樹師範による"クロス対談"。国際武学研究会・光岡英稔師範の呼びかけにより、夢のコラボレーションが中井師範のパラエストラ東京道場とバートン師範の来日講習会会場を互いに行き交う形で実現。二人の達人による「セルフディフェンス考」は必読です。
特集は「棒術」。ただの"棒"が、術によって「武器」となるときを示すとともに、棒による稽古で身につけられる身体操法の奥義にも迫りました!
特集序章は、時代や身分を超えて伝えられてきた"棒術"の歴史的な伝承を考察。「棒術の成り立ちと広がり」に焦点があてられました。第一章は、竹内流武術の竹内藤十郎久武師範に「棒杖の術によって養成される"間合い"の感覚」を実演とともに解説いただきました。竹内流の棒杖の術として伝わる表棒と裏棒、さらには奥棒(杖極意)の術が明らかに!
第二章は、天然理心流 心武館の大塚篤館長が、その「伝棍法」を実演。また、地域の祭礼に伝わる"棒使い"と、天然理心流の"棒"の技法との繋がりも示されます。
第三章は、沖縄伝棒術。その術の中に見られる「"夫婦手"へと繋がる攻防一体の身遣い養成法」を、琉球古武術保存振興会会長の井上貴勝師範と岡林俊雄師範に解説いただきました!特集以外にも注目の記事が並びます。一つ目は、"数奇者による数寄者のための数寄者イベント"「武士コン8」見聞録! 武道・武術演武、合戦、和服、同人誌、武具等の頒布......と、武士に因んだ和文化が大集合する催しの様子をご紹介。
二つ目は、格闘家にして武術家、さらには施術家でもある平直行師範の「骨絡調整術」。古武術の身体理論から導き出された「骨を連動して、体の奥から動く」法を示します!
続いて取り上げるのは、柔道の投げ技。リオオリンピックメダリスト・羽賀龍之介ら多くの優秀な選手を輩出してきた朝飛道場の朝飛大館長が、"道着で崩し"て投げ技が決まる極意を明らかにします。
そのほかにも、八卦掌研究の第一人者・康戈武老師の来日に合わせてインタビューした「八卦転旋功」取材、ヨーガ行者・成瀬雅春師と医師・稲葉俊郎氏とが「どんな環境でも快適に暮らすための心身論」を語り合った対談、埼玉県伝統武術演武大会と明治神宮奉納日本古武道大会のレポート、さらには「真説"戦う日本刀"」「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン概史」ら好評連載陣など、内容の濃いラインナップが並ぶ「月刊秘伝2月号」は、1月14日(土)の発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでお求め下さい。