月刊秘伝2024年12月号
■特集 力を0化する!!
武術が到達した“柔の極致”
化勁
序章『化勁とは何か』
第1章『化勁の実戦用法』 宮平保(天行健中国武術館)
第2章『合気と化勁を繋ぐ術技』 高瀬道雄×臼井真琴×有満庄司
第3章『推手で磨く化勁の理』 日本武術太極拳連盟
第4章『化勁を錬る一人稽古』 遠藤靖彦(太我会)
■巻頭グラビア
中達也「形稽古の極意指南!」
佐久間錦二「新始動! 佐川合気実験室」
ベンジャミン ……
武道の稽古や鍛錬は辛いものと相場決まっている…訳ではありません!
辛そうなものを辛くないものに変えてしまうマジックがあるから、続くのです。
その秘密を、心理学が解明します!!
続ければ必ず成長できるのに、続かない理由は“心“にある。
だから“心“次第でそれは続けられるようになる!
「才能とは、情熱を持続させる能力のこと」…長続きするって、それだけでスゴい事なんです。
心理学者が説く、長続きできる心のコツとは!?
マインドフルネス、ストレス・マネジメント…
時代をけん引するテーマに取り組み続けてきた著者が提示する「誰でも成果が出せる」秘策!
●第1章 ブルース・リーになりたい!
1 ブルース・リーも地道な稽古?
2 ブルース・リーのようになりたい、しかし……
3 “3年”続ける
4 継続は力なり
●第2章 積み重ねこそ奥儀
1 技の習得
2 学習の3段階モデル
3 運動技能学習の難しさと楽しさ
4 武術脳を常態化する
5 母国語の修得
6 石の上にも「3年」
●第3章 始められない心、続かない心
1 つい先延ばししてしまう
2 言い訳作り
3 だんだんと足が遠のいてしまう
4 失敗や損失を恐れる
●第4章 理由、それは結果を手軽に求める心
1 では、なぜ始められないのか、なぜ続かないのか
2 フィードバック(手応え)が欲しい
3 承認されたい欲求
4 楽してすぐに、つまり手軽に欲しい
5 せっかちになりがち
●第5章 稽古をするために稽古をする
1 武術の稽古には、分かりやすいフィードバックがない
2 それそのものが目的だと、実は楽しい
3 外発的動機づけによって内発的動機づけが下がる
4 言葉による称賛
5 フローになれ!
6 マインドフルになれ!
7 身体に意識を向ける
●第6章 草木を育てるように稽古をする
1 庭仕事の喜び
2 武術は庭仕事と同じ
3 毎日少しずつ稽古する
4 投資するつもりで稽古する
5 いまさらやめられない
●第7章 頑張らない稽古のススメ
1 まずは「3年」稽古する
3 比べるのはやめる
4 スルメのような稽古のススメ
5 つまずいたっていいじゃないか、人間だもの
湯川 進太郎(ゆかわ しんたろう) 白鷗大学教授・博士(心理学)。専門は身体心理学・感情心理学。日本感情心理学会 顧問。感情制御・ストレスマネジメントと武道・武術の関係を身体心理学(特にマインドフルネス)によって捉える独自の観点から、心身の関わりや身体論を展開。著書・訳書に、『空手と禅』『空手と太極拳でマインドフルネス』『水のごとくあれ!』『“老子”の兵法』(BABジャパン)、『実践 武術瞑想』『禅僧沢庵 不動智神妙録』(誠信書房)など多数。糸東流空手道七段(稔真門[小林真一先生門下])。2021年から杖道の稽古に取り組んでいる(野田杖道会[藤崎興朗先生門下]・白鷗大学杖道会代表)。