多くの読者/視聴者、師範/道場の皆様にご参加いただき盛況のうちに開催された「秘伝動画大賞」、
その結果をついに発表! 達人伝道師たちの饗宴、画物語をお楽しみください!!

概要

アワードの趣旨

この度、月刊秘伝ならびに本誌公式YouTubeチャンネル「BUDO JAPAN CHANNEL」では、「武道武術の魅力を伝え広める」という斯界の希望、責務において、“動画発信”という方法により多大な貢献を果たした武道武術系「チャンネル・個人・動画」を選出・発表・表彰する場として、『秘伝動画大賞』と題したアワードを主催しました。
本アワードはまた、まだ多くの方々へその存在を知られていない、魅力あふれる武道武術動画の紹介も目的の一つとしてます。

選考対象

主にYouTubeを中心に、武道・武術・身体にまつわる動画を発信しているチャンネル・個人(発信者、また出演者)が対象となります。

部門・各賞・選考方法

今回は「個人部門/チャンネル部門/作品部門」の三部門に区分し、それぞれの部門の中に各賞を設けて選考。さらに各賞受賞者・チャンネル・作品の中から、全体の大賞(グランプリ)、準大賞(準グランプリ)を決定し、表彰しました。

選考基準は「おもしろい」「ためになる」「新発想・新発見」の3点を基軸とし、
◎オススメ・拡散したくなるなど共感を与える、
◎気づき、発見を与えるなど学びが多い、
◎武道武術の魅力を別角度から創造・表現している、
動画などを高く評価しました。

また選考方法としては、アワード開催中に行った「読者アンケート」(実施期間:2022年8月5日~9月4日)の結果も参考にしつつ、本誌関係者の間で候補者をノミネートし、各賞の選出決定を行いました。
なお、「作品部門」に関しては、本アワード「一般公募の部」(募集期間:2022年7月14日~8月10日)全121応募作品の中から、各賞を選出し、最優秀作品を決定しました。

秘伝動画大賞 グランプリ(大賞)

最優秀チャンネル賞&監督賞 「kuro-obi world」
西冬彦

https://www.youtube.com/c/kuroobiworld

武道武術動画界におけるリーディングチャンネル。西冬彦監督の映画界での豊富な経験はYouTube動画においても見事に還元され、主演や助演の武道家、脇を固めるキャストなどの出演陣、圧倒的撮影・編集クオリティで、他の追随をゆるさない。動画は35ヶ国語対応で世界マーケットを視野に入れた動向にも抜かりがなく、登録者数80万人超えも納得の結果。「日本発のすごい武道家を、より深く世界へ紹介する」というチャンネルのテーマが明確で、視聴者の共感を得られている点も秀逸である。

読者の声

  • 監督のナレーションにのった内容が見やすく、カメラ目線の武術家語りが、武術という未経験者からすると遠い存在であるものが、親しみやすく楽しむことができるチャンネルです!ただただ実演のみではなく、武道を通して武術家を紹介しているのが素晴らしいです。歴史や武術愛、鍛錬度など、見どころがそこかしこに表現されています。(匿名希望)
  • 伝統空手ファン御用立。師範方の目を見張るような高速キックによく見惚れています。(たく)
  • 空手道、少林寺拳法、中国武術、躰道等。武術と達人達がとにかくカッコ良い。さらにジークンドーの石井東吾氏や合気道の白川竜次氏も参戦してますます目が離せない。(ぽんたん)

※西冬彦監督へのインタビュー記事が月刊秘伝2022年11月号特集第2章にて掲載中!

秘伝動画大賞 準グランプリ(準大賞)

主演武道・武術家賞 石井東吾
「石井東吾 Togo Ishii ワンインチチャンネル」

https://www.youtube.com/c/togoishii_1inchchannel

「小さき体格の者の技が名だたる格闘家たちを唸らせる!」武道武術“達人”ロマンを体現する石井師の登場が、その後のYouTube動向を決定したと言っても過言ではなかろう。“突如とした出現”のインパクトが大きいが、その背景には何十年にもわたる人知れぬ修練が蓄積されているのを忘れてはならない。まだまだ世に潜む「達人の存在」を夢見れるのは、石井師の多大なる功績である。「ワンインチチャンネル」の動画発信にもご注目!

読者の声

  • 夢を現実に見ているみたいで、単純にうれしい。(もふブンチョウ)
  • もともと興味も関心もなかった武道/武術って、こんなに奥深くて面白い世界なんだなと気づいた一番最初のきっかけが石井東吾先生の動画だったから。内容がコアになり過ぎそうになるところにお笑い芸人であるデニス行雄さんの存在が光る。(太田)
  • 私が武術沼にハマった石井先生のチャンネルです。ジークンドーが主体のチャンネルですが他の格闘技や武術家の方とのコラボ等面白い企画がたくさんあります。また共演されている植野さんが武術未経験者ということもあって、その人を通して自分が体験しているような感じで動画を見られます。また石井先生の明るい人柄と芸人:植野さんの笑いで投稿されている動画が見やすいものになっていてお気に入りです。(Sterra)

助演武道・武術家賞 中達也
日本空手協会 大志塾

http://jka-taishi.com/

黒帯ワールドでの「グレートジャーニー」は探求者・中達也師範なくしては成り立たない。その意味においてまさしく主演なのだが、中師範の空手家としての人となりが、「この先生になら……」と不思議と共演者の術技を引き出して、その凄さを引き立たせてしまう。だからこそ、ここでは敢えて「助演」賞を授与させていただきたい。中師範を育んだ武道空手の大元「日本空手協会」公式YouTubeチャンネルもコンテンツ盛り沢山、お見逃しなく!

読者の声

  • 映画『黒帯』で披露された超高速の追突きに衝撃を受けて以来、ずっと中達也先生のファンです。先生自身がまさに空手の魅力そのものと言っても過言ではありませんが、他の様々なジャンルの超一流とのコラボも実に素晴らしく、武道・武術のロマンに溢れていますね。(O谷)
  • 「kuro-obi world」での技の実演は数多く見させてもらっています。伝統派空手の技が分かりやすく示されていて、勉強になります。中先生とは映像だけで直接の交流はないのですが、勝手ながら師匠の一人と思っています。(ぷーやん)
  • 中先生は並み居る達人の方々の懐にいともたやすく入身してしまう「武徳のヒト」なのだと思います。20年後の中先生の境地が今から本当に楽しみです。(たつろう)

秘伝動画大賞 個人部門

※以下、個人部門/チャンネル部門の[選評]は月刊秘伝2022年11月号の誌面をご参照ください!

技芸賞 宮平保
天行健中国武術館公式channel

https://www.youtube.com/user/MrGuppysan

読者の声

  • 中国武術の“強さ”と“恐さ”をここまで実感させてくれる武術家は、そうはいないでしょう。繰り出す技の一つひとつに、現代格闘技のプロ選手でも納得させられるだけの説得力がある。「中国武術は弱い」と言う人には、「まずは宮平保を見ろ」と言いたい。(クニヒト)
  • 宮平保先生の技は、実演というよりは、実戦そのものでの使い方を見せてくれているように感じます。いかなる状況でも臨機応変に対応できる中国武術の凄さを、いつも感じさせてもらっています。(BUN太)
  • 武術家なら、誰しも今一番お会いしたいお相手でしょう。宮平師範のご年齢はいくつなのでしょう。あれだけの動きを体現し、さらに若々しい見た目。宮平師範の健身の秘密を知りたい。(Hunter)

身体操作賞 中野哲爾
中野哲爾の整体、整動、整心チャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCwN2vR71qrVAtlGi6WAJzUw

読者の声

  • 躰道という、どちらかといえばマイナーな武道の知名度がここまで高まったのは間違いなく中野哲爾先生のお陰です。単にアクロバティックなだけではない奇想天外な戦術、そしてそれを体現できる高い身体制御能力は見ているだけでも楽しいです!(Matsuri)
  • 様々なジャンルの武術家たちとのコラボ、毎回楽しみです。己の体を使って体当たりで、その分野の達人の技を受けたり、学んだりする中で、相手の方の技のすごさをうまく引き出す姿勢が素晴らしいです。(IK)
  • あの体で世界チャンピオンはすごい。(須藤)

視覚効果賞 白川竜次
Aikido Shinburenseijuku - 合気道神武錬成塾

https://www.youtube.com/user/Shinburenseijyuku

読者の声

  • 何より合気道の素晴らしさを伝えようとする思いが伝わります!白川竜次先生の人柄の良さが相乗効果になっていると思います。ただの武術紹介だけじゃなく、鍛錬動画や他のチャンネルとのコラボでも、武術に触れて欲しい気持ちや目的、楽しさをお話されているのを見ると、共感してしまいますし、姿勢よく背筋を伸ばして見てしまいます。(匿名希望)
  • 言葉や動画で説明するのは難しく実際に受けても分からなかったりする合気道の世界を一番伝えられていると感じるから。(くう)
  • 合気道の「怪しい」「嘘くさい」と言うイメージを払拭しようと、美しい技、明快な理合いと強靭なフィジカルを元に10年以上前からYoutubeで活動されている白川先生のご尽力が窺い知れる、大変有益なチャンネル。
    白川先生のロジカルな説明と、分かりやすく美しいダイナミックな技で、近年合気道という武術その物のイメージが大きく変わったと思う。一般の理解が得られ易く、流布し易い物へと変わりつつあるのは白川先生の御尽力の賜物と言えるのでは。以上の事から、最も注視するチャンネルの一つ。(雨ふり)

※白川竜次師登場の座談会記事が月刊秘伝2022年11月号特集第4章にて掲載中!

企画・脚本賞 北川貴英
システマ東京チャンネル

https://www.youtube.com/c/TOKYOSYSTEMA

読者の声

  • チャンネルの動画を見て、実際にシステマ東京の門をたたき、始めようと思ってしまうほどの内容だったため。どの動画も自分のような武道初心者に、夢を与えてくれるような内容です。こんなこと、マジでできるんですか?みたいなことをみんな普通にやっていますので。(たく)
  • 武道/武術系としても格闘技系としても独特の魅力を持っているのだが、多くの一般人が現代社会をサバイブするうえで実際に役に立つ精神的/哲学的な部分が特に面白い。マーシャルアーツ的な部分以外の、マッサージであったり姿勢であったり自分の緊張を見つける意識であったりがシステマの懐の広さであると同時にシステマ独特の魅力だと思う。
    北川貴英先生の飄々としたキャラクターも面白い。(太田)
  • 安定的に面白い動画が供給されるところ。また、他ではなかなか取り上げられないような地味だけど大切な修練法を深く掘り下げるところ、また、システマ東京北川さんのインタビューにおける傾聴力が良いです。(太郎丸)

※北川貴英師登場の座談会記事が月刊秘伝2022年11月号特集第4章にて掲載中!

秘伝動画大賞 チャンネル部門

助演チャンネル賞(格闘技) 「矢地祐介 Yusuke Yachi ヤッチくんチャンネル」
矢地祐介

https://www.youtube.com/c/YusukeYachichannel

読者の声

  • 影武流の雨宮先生、躰道の中野先生、ジークンドーの石井先生他多くの達人の方をメジャーな存在にした立役者だと思います。(たまき)
  • 現役RIZINファイターとして活躍する矢地選手が、武術家も含めてコラボし、それを総合格闘技に反映していく部分で興味深いチャンネル。総合格闘技と武術は"競技スポーツ"、"護身・殺人術"という部分で似て非なる部分も多いけれども、そこ総合格闘技で活用していく部分で、リアルタイム性もあって面白い。系列チャンネルとして、石井東吾氏の「ワンインチチャンネル」もかかさず見ています。(マッスルきたうら)

※矢地選手へのインタビュー記事が月刊秘伝2022年11月号特集第3章にて掲載中!

優秀チャンネル賞(古武術) 「古武道 浅山一伝会 –Asayamaichidenkai–」
関展秀

https://www.youtube.com/channel/UCkNRrKGSsIFAlfQ4AIB4Ihw

読者の声

  • 古流武術の流派で、分かりやすい解説で定期的に動画をあげてくれているところは、ここが一番だと思う。浅山一伝流は総合武術ですが、その中でも剣術の奥義を見ることができるこのチャンネルは、とても貴重で、ありがたい限りです。(武蔵)
  • 「剣道との違い、刀ならではの術理を剣道三段さんと一緒に解説!」では現代剣道と比較をすることによって、古流剣術の本質を分かりやすく解説してらっしゃる。(Raymond Yan)

優秀チャンネル賞(忍者忍術) 「NINDO CHANNEL」
日本忍者協議会

https://www.youtube.com/c/NINDOCHANNEL

読者の声

  • 華麗な身体操作で技を示すというものだけではない、忍者の本当の姿を見せてくれていて、面白い(同時にちょっとエグく感じる部分もあるけど…)。土を食べたり、指を鍛えるために砂利に指を突っ込んだり、忍者ってほんと大変。(太郎丸)
  • “最後の忍者”こと川上仁一先生が教えてくれるリアル忍術は「技」というより「知恵」と呼ぶべきもの。だからこそ現代でも応用できるし、もし山中で遭難するような状況に陥った際には、生死を分かつ「術」になるかもしれない。(SAKAI)

ドキュメンタリー&海外チャンネル賞(合気道) 「Aikido – Guillaume Erard」
ギヨーム・エラール

https://www.youtube.com/SenNoSenProject

読者の声

  • 合気道のすごい先生たちの技が多く見れて、嬉しいです。中には、開祖・植芝盛平翁や植芝吉祥丸二代宗家の映像や若かりし頃の多田宏師範の映像もあって、貴重な映像資料だと思います。まさに合気道をさらに世界に広げる、とても貴重なチャンネルです。(肥田)
  • ギヨーム先生の合気道愛に脱帽です。また外国人の方がここまで情熱を持って貴重な資料を収集及び公開してくれることに、嬉しさと同時に少し悔しさを感じます。我々日本人は今一度、彼らから武道に対するひたむきさを学ぶべきでしょう。(WW)

敢闘チャンネル賞(空手) 「福地勇人 Yuto Fukuchi 空手世界チャンピオン」
福地勇人

https://www.youtube.com/c/YutofukuchiKARATEtechnique

読者の声

  • 空手は空手でもフルコンだからこそだろうが、伝統派ではまずできない面白企画がとにかく楽しい。逆に言うなら、ここまでライトに徹しなければYouTubeでメジャーになるのは難しいということだろう。今後も空手の枠を超えた活躍に期待大!(BAN)
  • コミカルながらゲストへのリスペクトがある。(整体おじさん)

秘伝動画大賞 作品部門

最優秀作品賞 「八極拳VS戴氏心意拳 前後編」
江口博數崎信重/中国伝統武術 掌友会

https://webhiden.jp/award/20220808-1/
https://webhiden.jp/award/20220815-2/
https://webhiden.jp/award/20220816-1/

中国武術の師範同士による貴重なスパーリング動画。八極拳と戴氏心意拳というレア度も高い。映像を通して両者による狙いや戦闘法が見て取れる点も高評価。次点の関連動画「武学MAS『八極拳VS戴氏心意拳 究極のマニアック対談』」も必見!

ベスト編集賞 「氣慎塾 合氣柔術<内部感覚の覚醒と操作>」
小嶋誠/日本古流柔術 氣慎塾

https://webhiden.jp/award/20220718-1/

柔術の理論や形武術の意義をわかりやすく紹介。巧みに構成された体系や、内部感覚の養成など、わかりやすく納得できる形で解説。流派の紹介映像としてもお手本となる完成度の高い武術動画。

ベスト理論解説賞 「崩しのバリエーション」
岡本眞・澤井利行・サワイトシユキ/本眞正伝合気柔術 岡本会

https://webhiden.jp/award/20220829-4/

相手といかに「つなぐ」かという様々な方法論を紹介。
力の伝え方のヒントとして有効。動画を見ていて色々と試してみたくなる。

ベスト演武賞 「未来の武道~枠を外し、可能性と自由の追求~」
三谷愛武/システマロサンゼルス

https://webhiden.jp/award/20220829-7/

システマの変幻自在さがよく表現された映像。クネクネ感が音楽とともによく表されていて、グラウンドテクニックの多彩さ、「対袋叩き」の映像などは、非常に興味深く、オモシロい。

ベストSHORT動画賞 「80歳のお爺ちゃん先生が放つ強烈な虎撲子!! 一瞬呼吸が….」
大貫陸/HBQ(河北拳舎)

https://webhiden.jp/award/20220707-1/

中国武術本場の達人・劉敬儒老師の技が貴重な資料映像。稽古動画や技法動画など、Short動画の発信活用は武道武術とも相性良し。今後の可能性模索など、中国武術の若き伝人の感性に期待大。

その他各賞受賞作品一覧

秘伝動画大賞「一般公募の部」
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