スポーツ選手の故障の中で、「膝の靭帯を痛めた」というケースはよく聞く。そのため、「靭帯」という言葉自体はほとんどの人が知っているだろう。
ところが、改めて「靭帯」とは何か? と聞かれると、あいまいな理解だったことに気づくかもしれない。
「靭帯」とは、骨と骨、あるいは骨と軟骨を連結する結合組織性の帯であり、関節を補強する役目を果たしている。
もちろん、「靭帯」は膝だけに存在するのではなく、全身の様々な関節に存在しており、まさに身体の動きの要点であった。
本書では、快整体術の創始者である著者が、長年の臨床経験をもとに体系づけた、骨格調整のエッセンスを惜しみなく公開している。
その秘訣は「快の意識で靭帯を適度に延ばして動かす繊細な操作」だった。武道はもちろん、スポーツやダンス、日常生活まで、あらゆる動きを最大限に向上させる施術方法といえる。
「靭帯」に着目した、この古くて新しい療術の可能性は限りなく大きいだろう。