2018年の1発目となる「月刊秘伝2月号」が、いつもより少し早い1月12日(金)に発売となります。
巻頭記事には精神科医の香山リカ氏が登場。「自分には運動なんてとてもできない......」そんな思い込みからの脱却にチャレンジを決意した香山氏が出会ったのは、なんと軍隊格闘術として知られる「クラヴマガ」。脳や心が重要視されすぎている現代社会、武術の練習を通して感じた体と心の在り方についてたっぷりと語っていただきました!
特集は『糸東流で読み解く!沖縄空手の神髄「ナイハンチとサンチンの"形"」』──"首里手"と"那覇手"をつなぐ糸東流空手とその流祖・摩文仁賢和の「本懐」について迫りました! 本特集では、近年発見された摩文仁賢和自身が語る「師・糸洲安恒の形の改変」資料についての考察を導入に、首里手の速さ(フェーサ)と那覇手の締め(チンクチ)がいかに融合していくのかを探求していきます。
まずは、首里手の速さを生む形の代表として「ナイファンチ」の身体操法を、沖縄空手道無想会・新垣清師範が徹底解説。続いて、那覇手の締めを養う「サンチン」の形の錬磨とその実践を、剛柔流尚礼会・飯嶋利夫師範に示していただきました。
そして、糸東流二世・摩文仁賢榮宗家に長年にわたり師事した空手史・古武術研究家の横山雅彦師範が、沖縄空手が生んだ希有な形「ナイファンチ」と「サンチ ン」の糸東流における融合について紹介! 「締めつつも緩んでいる」という達人の境地が体現する「当破(アティファ)」、沖縄空手の神髄は必見です!
続いて、特別企画として、弓道家・守屋達一郎氏(啓進会)に「居着かないための「体内アンテナ」養成法」を紹介いただきました! 守屋氏が主宰する啓進会は、様々な武道・芸道における体の使い方を検証し、弓術の再考と実践を試みている武道研究グループで、その探求法が本当にユニーク。一見、弓とは接点のなさそうな、杖や振り棒、ヌンチャクまで用いて、本来の弓術に必要な"居着かない"体養成法の数々を工夫・考案。そのトレーニングは、弓道のみならず、すべての武道・武術に益すること間違いなし。ぜひご注目下さい。
また、本号には武田流中村派が本誌登場久々のご登場! 形稽古だけでは得られぬ実践の感覚を掴むため、半世紀以上前に独自の試合法を確立させ、大きな成果を挙げている武田流中村派のいまを直撃。古流武術が「試合う」こと、その実践が示す武の本質に迫ります!
その他にも、日本少林拳同盟・川口賢師による、古の少林拳を護る磨溝村に伝わる武術の発掘・保存奮闘記、フジ・アーニスクラブ・大嶋良介師が知られざる「フィリピノ・フット・ファイティング『シカラン』」を紹介する東南アジア「蹴技武術」紀行、先頃開催された「明治神宮奉納に本古武道大会レポート」、松田隆智一門による"超実戦"「淺山一傳流体術」渾身の体験記、魂合氣研究会・大野朝行の"間の術(マノスベ)"操法、戦前の女子護身術にみる"初期合気術"を探った「女子武道と大和流護身術(前編)」と、注目記事が盛りだくさん!
大好評の連載陣もますます充実の「月刊秘伝2月号」は、1月10日(金)の発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでお求め下さい。