秘伝トピックス

【巻頭インタビュー】"勝負"する古式泳法
『慶応三年の水練侍』著者 木村忠啓

【特集】空手進化論〈組手編〉――多様化する組手の"いま"！
我が空手"試合う流儀"

【注目記事１】馬氏通備武芸 郭乃輝老師セミナー
「剛功八勢」で練る馬氏八極門の功夫

【注目記事２】刀禅練行＆競技推手 連続セミナー
崩れない身体を練り、途切れない圧力を保つ

月刊秘伝7月号が、6月14日（水）に発売されます。

巻頭インタビュー「今月の"秘伝なヒト"！」は、古式泳法を題材にした前代未聞の時代小説『慶応三年の水練侍』（原題「堀に吹く風」）で第八回朝日時代小説大賞を受賞した木村忠啓氏。会社勤めをしながら55歳で論壇デビュー、古式泳法という題材で「スポーツ時代小説」という新ジャンルに挑む注目の作家・木村氏を直撃しました！

特集は「空手進化論〈組手編〉 我が空手"試合う流儀"」。空手の組手試合の魅力は、受け継がれてきた空手の技術を、実際に相手と組み合う攻防の中で活かすところにあります。WKF主催の大会における組手試合、それは2020年東京五輪における試合形式でもあります。その試合でくり出される突きや蹴り、更にはフルコンタクト空手出身の選手が格闘技の世界で見せる技、そして伝統派空手から受け継がれている術理。それらは、時にお互いに影響を与え合いながら、それぞれ多様な発展を遂げてきました。そこに込められた"試合う流儀"に迫りました！
特集の序章として、「空手道"組手変遷史"」を掲載。「空手とは何か？」を模索した空手人たちの想いの結晶、組手における多様な姿を解説しています。
第一章は、全日本空手道連盟ナショナルチーム監督の林晃氏への直撃インタビュー。現役時代、世界空手道選手権大会で日本人男子としては唯一の２度の優勝を果たしている林監督に、近年の組手の傾向、2020年東京五輪にむけての展望などを聞きました。
続く第二章では、総合格闘技の試合において、沖縄拳法空手の理合をもって数々の相手を倒してきたプロ格闘家・菊野克紀選手が登場。「型で養う"触れて"倒す術――重心集中の威力」を解説していただきました。
第三章は、中達也（日本空手協会）、宮平保（天行健中国武術館）、山城美智（沖縄拳法空手道 沖拳会）の三氏による鼎談です。競技化という進化の過程で、ともすると忘れてしまいがちな伝統武術の術理が導く、組手の深化を語り合ってもらいました。

特集以外にも注目記事が続きます。
◎馬氏通備武芸・郭乃輝老師来日セミナーの記事では「"剛功八勢"で練る馬氏八極門の功夫」について、◎刀禅練行（小用茂夫師）＆競技推手（葛西眞彦師）連続セミナーの記事では「崩れない身体を練り、途切れない圧力を保つメソッド」について詳しく解説！


さらには、◎理学療法士にしてヨガインストラクターである中村尚人氏が、ポーズと生理学でメンタルをコントロールする方法を紹介し、◎柔道の朝飛道場・朝飛大師範にメダリスト羽賀龍之介の凄さと一流の柔道家を育てるメソッドを聞きました！

そして、◎2017年4月号で最終回を迎えた連載「真説"戦う日本刀"」の大村紀征氏が、日本美術刀剣保存協会 鎌倉支部幹事・出島宏一氏との特別対談で「満鉄刀と軍刀の再評価」を語り合い、◎壁や手すりを跳び越え、時によじ登り、あるいは細いブロックや塀の上を歩き移動していくスポーツ"パルクール"における身体操法と、競技の根っこにある自己探求の精神に迫りました！

その他にも、◎武術の国に宿る"柔（やわら）"の歴史的回路を巡る旅・久保山和彦氏の新連載「日本人と柔術」 、◎日中武術交流協会 三十五周年祝賀演武会、◎許傑華老師が語る 内功武芸 "六合八法"の要諦、◎松田敏美伝大東流合気柔術 座捕が導く合気の手解、などなど、注目記事が目白押の「月刊秘伝7月号」は、6月14日（水）の発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでお求め下さい。