秘伝トピックス

【巻頭】「我們的"功夫映画"遊話」・関根勤×清水佳彦
『映画クレヨンしんちゃん 爆盛！カンフーボーイズ ～拉麺大乱～』 公開記念対談

【特集】維新を成し遂げた最強の一太刀
　　　　"薩摩の秘剣"ジゲン流

【注目記事１】重量で勝る相手でも必ず極められる！理論立てられた寝技の技術体系
　　　　　　　市井の達人・仁木征輝先生 講習会

【注目記事２】天行健中国武術セミナー＆掛け試し稽古会コラボin沖縄
　　　　　　　以武会友の「KAKEDAMESI」

月刊秘伝5月号が、いつもより1日早い4月14日（金）に発売されます。
巻頭の「今月の秘伝なヒト」では芸能界きっての格闘技通として有名な関根勤氏と"殺陣師にして少林拳師"清水佳彦氏が、『映画クレヨンしんちゃん 爆盛！カンフーボーイズ ～拉麺大乱～』の 公開を記念してスペシャル対談！ 関根氏は劇中でもしんちゃんに伝説の拳法「ぷにぷに拳」を教える師匠のゲスト声優として出演しており、そのカンフー映画への愛はまさに本物。清水氏も『どろろ』や『黒衣の刺客』をはじめとして数々の映画で著名人に殺陣指導を手掛け、カンフーアクションと本物の中国武術の両方を学んだ実力派。そんな二人が繰り広げる「我們的"功夫映画"遊話」は、全てのカンフー映画ファンが熱くなれるコトまちがいなし！ クレヨンしんちゃんの新作映画と共に、カンフーニュージェネレーションの扉を開きます！

そして今号の特集は、明治維新を叩き上げた"薩摩の秘剣"ジゲン流です。
明治150年となる本年、各所で維新志士たちの功績が見直されていますが、彼らの心身を磨き上げ、その熱い魂の原点となった無類の剣をご存知でしょうか？
それは"武の国"薩摩に伝わる一死必殺の実戦剣術です。その心と技を、現代の"ぼっけもん"たちに迫りました。
まずは現地鹿児島にて、薬丸自顕流顕彰会を率いる薬丸康夫第十四代宗家に薬丸自顕流の"意地"をお聞きしました。「他人が一度修練すれば、自分は千度修練する」という一騎当千の気魄。それを体現した福昌寺跡での稽古風景は苛烈の一言。「猿叫」という独特の気勢を上げながら、精根尽き果てるまで横木を打つ「続け打ち」や、地面に立てた複数のユスの棒を敵に見立て、それを走りながら次々に打ち倒してゆく「打ち廻り」は圧巻でした。
続いて西郷隆盛の終世の友として西南戦争で散った薬丸自顕流の剣士 中村半次郎（桐野利秋）を描いた映画『半次郎』主演の榎木孝明氏が登場！ 半次郎も得意とした神速の抜刀術「抜き」の実演、加えて"人斬り"と畏れられたそのイメージを覆す、薩摩武士としての姿を熱く語って頂きました。
示現流開祖こと東郷重位が主人公の劇画『薩南示現流』の作画を担当したとみ新蔵氏には、作品の制作秘話はもちろん、自身の剣術家としての見解を身を以て示して頂くことができました。
また、山梨学院大学教授にして書道十段・合氣道七段を持つウィリアム・リード氏が大河ドラマも好調な「西郷どん」の肉筆を臨書することで、薩摩が生んだラストサムライの真実に迫ります！

　　

特集の他にも注目記事が続きます。
市井の達人として知る人ぞ知る仁木征輝先生の講習会レポートでは、高専柔道を幹に培われた珠玉の寝技技術を惜しみなく披露！ 体格に勝る相手であっても確実に極められる寝技の理は、柔道でもレスリングでも全ての組技格闘技を学ぶ者に資するものです。年齢を重ねても若者に引けを取らず、さらに抜群の指導力を持つ仁木先生の存在は武道界の生き字引であり財産といえるでしょう。

天行健中国武術館で開催された沖縄掛け試し稽古会には、高久昌義師範、宮平保師範、小用茂夫師範、山城美智師範ら武術界の名立たる四達人が集結！ さらに全国より集った数多の武術修行者たちに、それぞれの技を示演し、ときには掛け試しに参加して直接胸を貸すという大判振る舞い！ ついに里帰りを果たした掛け試しは過去最高の盛況となりました。

"天下の功夫 少林より出ず"のフレーズでも有名な嵩山少林寺から来日した、釈永信第30代管長の特別インタビューも見逃せません。秦西平会長によって招聘された中国武術の総本山 嵩山少林寺のトップが語る、世界に羽ばたく少林寺気功と"秘伝の絶技"。他では聞けない貴重な武術話をお楽しみください！

また、毎年恒例である日本武道館で開催された第41回日本古武道大会と、西郷隆盛の銅像がある上野恩賜公演にて行われた第1回 上野の杜 古武術演武祭のダブル古武道イベントも必見です！ 明治150年の今日、維新志士たちの魂を呼び覚ますかのような勇壮な演武に、日本人としての矜持を思い起こすことができるしょう。特に日本古武道大会は名古屋の名門 春風館が伝承する尾張貫流槍術にフォーカスし、失われかけた日本伝統の試合稽古から、日本武道の進むべき未来を探ります。

この他にも、高岡英夫師による平昌オリンピック2018の羽生結弦や小平奈緒の身体意識分析、ロシア古武術が生んだ"画期的"パーソナルトレーニング『アプライド・システマ・コンディショニング』、忍者の故郷 伊賀で開催された「国際忍者学会設立総会」のレポート、究極のヨガとして古代より尊ばれてきたラージャ・ヨガに伝わる"秘手"ムドラの法、許傑華老師の実践的"形意拳・意拳"比較論（後編）、古流柔術の原風景を訪ねる岡山県柔術史跡紀行と珠玉の記事が続々と並びます。
黒田鉄山師や日野晃師らお馴染みの面々はもちろん、磯辺晃人氏の「柔道構造学」、山田雅稔師の「私の立禅考」、真北斐図師の「太極拳のマコト」、久保山和彦氏の「日本人と柔術」など連載陣も絶好調！ さらに現代空手家花合押列伝には"瞬撃手"横山和正師範が登場し、菅原鉄考氏の第二回日本刀研究講座「名刀を生み出す鉄と焼き入れの条件」、以前に好評を博した池本淳一氏の異種格闘決闘録が番外編として復活！ 今や伝説となっている本部朝基の「沖縄空手VSボクシング」の真実に徹底検証で迫ります。

武道・武術の魅力満載の「月刊秘伝5月号」は、4月13日（金）の発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでぜひお求め下さい！