秘伝トピックス

【巻頭鼎談】松葉國正（日向國刀匠）×久保善博（備後國刀匠）×かまたきみこ（マンガ家）

賢（剣）人鼎談　日本刀の「真善美用」

【特集】不可思議なる未曾有の"合気"の系譜
大東流合気柔術の今！

【注目記事１】速報！　第１回沖縄空手国際大会
「型」で競い、「型」で継承する　流派の神髄

【注目記事２】第35回全日本武術太極拳選手権大会
国内最高級の表演　武術曼荼羅の実力

月刊秘伝10月号は９月14日（金）の発売です。

巻頭の「今月の秘伝なヒト！」は、今、注目の無鑑査刀匠のお二人と、日本刀にまつわる人間ドラマを描き続ける女流マンガ家による日本刀鼎談が実現。現代における刀剣の美と性能の追求、そこに現れた職人の世界を三者三様の視点から語っていただきました。



特集は「不可思議なる未曾有の"合気"の系譜　大東流合気柔術の今！」と題して、未曾有の「合気」によって他の古流武術とは一線を画する注目を得てきた大東流合気柔術の過去、現在を俯瞰することで未来を考える試みです。大東流合気柔術玄修會の大宮司朗師範の筆により、謎の"合気"の誕生に迫る序章に始まり、大東流合気武術宗範として"不世出の達人"といわれた佐川幸義師範と佐川道場のその後を描いて、先頃、御逝去された剣豪小説の大家、津本陽氏の遺作『深淵の色は─佐川幸義伝─』の製作秘話を第一章が続く（新刊単行本プレゼントあり）と、特集コラムでは"佐川宗範も認めた男"と題して2014年７月号へ御登場いただいた小原良雄師範のその後の活動に触れ、第二章では最も合気技法の精妙さを我々にみせてくれた故・岡本正剛師範の衣鉢を継ぐ林正明会長率いる新生六方会の今を訪ね、第三章では大東流第四世代にあたる松村浩道師範（錦戸伝）と高瀬道雄師範（前田伝）という異派大東流若手師範による対談で、大東流の未来について語り合っていただきました。

また、今号では、先に開催された二つの注目すべき武術大会をレポート！
◎一つは、８月に"空手の聖地"沖縄で開催された「第１回沖縄空手国際大会」の速報レポートです。今なお、沖縄に伝えられし伝統を育む沖縄の若い空手修行者たちが、各々の個性豊かな伝統の技術を競い合いました。なお、同大会を通じた現地取材による達人たちのセミナー、あるいは現地の道場の模様などは改めて12月号で詳報の予定です。
◎もう一つは、中国武術における国内最大級にして最高峰の表演大会、「第35回全日本武術太極拳選手権大会」のレポートです。「武術太極拳」とは、いわゆる「武術（う〜しゅう）」と太極拳を独自の表演スポーツとして発展させる競技の総称。特に近年、新たに制定された各種難度競技では、華麗なる身体の躍動の中に、武術ならではの威力と趣を蔵され、かつてない独特の競技として発展した姿を垣間見ることができます。もちろん、様々な門派がその秘技を披露する伝統武術部門や様々な武器が駆使される兵器部門など、見所満載の大会をレポートします。

さらに注目記事が続きます。
◎中国武術界の長老にして、呉式太極拳における最高峰として名高い馬長勲老師の来日講習会レポートでは、老師ならではの推手の真髄が伝授されると共に、"なぜ今、「伝統太極拳健身推手」のか？"という問いに、長年、武術に携わる老師ならではの答えが語られます。
◎また、センターカラーでは日本空手松涛連盟首席師範、香川政夫先生による、伝統のチューブトレーニングを紹介。伝統武道の尊重と技術革新の追求を両立させる、"強豪選手養成ギブス（？）"たるチューブトレーニングに、必勝の組手力を明かしていただきます。

また、◎システマ創始者ミカエル・リャブコ師範と、プロ格闘家・菊野克紀選手の初めての邂逅、◎"岩間スタイル"で知られた故・斉藤守弘師範の伝統を受け継ぐ岩間神信合氣修練会の第11回合気道演武大会レポート、◎武田流中村派の若き後継者、中村修士奥伝師範によるヨーロッパ研修紀行、◎その他、好評シリーズの二つ「岡山県柔術史跡紀行 第3編」「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン概史　第12回ルー･テーズという奇跡」など読み応え充分の記事が並びます。

その他、大好評の連載陣もますます充実の「月刊秘伝10月号」は、９月14日（金）の発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでお求め下さい。