「組討・組技の真髄」現代に息づく武士の体術
総合格闘技にYAWARA有り!!
月刊秘伝2025年7月号
予約受付中!

武器を持たない徒手同士での闘いでは、打撃での応酬か、組み合っての攻防か、そしてその両方が混じり合った形を含めて、大きくはこの二つのスタイルに分けられる。
本特集では、このうちの組み合っての攻防、つまり、組討・組技を中心とした武術、格技に深く迫っていく。
近世以前の戦場において用いられた甲冑着用での柔術とも言える「甲冑組討」から、他の格闘技との他流試合も想定された普遍性を持つ「ブラジリアン柔術」や様々な組技格闘技の長所を集約して創られた「サブミッション・アーツ・レスリング」までの第一人者に、その術理を詳しく示してもらった。
また、寝技中心の「七帝(柔道)」ルールでの試合と伝説的な「寝技」の名手による技術講習が行われた催しも取り上げた。
「組んで制す」「掴んで極める」組討・組技の技術の要諦がここにある!

発売日:2025年6月13日
定価:1,000円(税込)

月刊秘伝2025年7月号 
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書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。

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第1章 ブラジリアン柔術 早川光由(トライフォース柔術アカデミー)
手順を踏んで確実に仕留める!

“不利”をも覆す「合理的」技術体系

正しく手順を踏んでいけば、誰でもできる。合理的な技術を駆使して極めに至る。それがブラジリアン柔術の根幹を成す特長である。特集第1章では、競技者として輝かしい戦績を残し、引退後は指導者として世界チャンピオンを育成するなど多くの成果を上げてきた早川光由師範にブラジリアン柔術の技術体系の一端を示してもらった。他の競技や武術では不利と考えられている状況から脱して攻めに転じる。そんな方法を含めて、再現性のある技術をお届けしよう。

早川光由(Hayakawa Mitsubishi)
トライフォース柔術アカデミー総代表、日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)顧問。1975年生まれ、東京都出身。日本のブラジリアン柔術の最初の世代として、1996年よりトレーニングを開始。2000年以降は主戦場を海外に移し、多くの国際大会で好成績を収める。また、ブラジルの名門アカデミー・アリアンシへ入門。2002年、アレッシャンドリ・パイヴァ師より黒帯を授与される(日本人初)。2004年、トライフォース柔術アカデミーを設立。世界チャンピオンと多くの日本チャンピオンを育成するなど、指導者としても大きな成果をあげており、現在も選手育成に力を注いでいる。

第2章 柏崎克彦(柔道世界選手権金メダリスト)
白熱した戦いと“寝技の名手”による奥深い技の世界

七帝ルールでの試合&寝技研究会

旧帝大の柔道部で行われている七帝柔道は、高専柔道の流れを汲み、寝技がより重要な要素となる。3月30日、東京都内の日本大学柔道部合宿所で、七帝ルールによる対抗戦、並びに“寝技の名手”として名高い柏崎克彦先生を招いての寝技研究会が行われた。試合は激しい戦いが繰り広げられ、柏崎先生による指導は奥深い技術の数々が示された。柔道家、柔術家たちの熱気で溢れた本催しのレポートをお届けする。

第3章 甲冑組討 多田輝夫(柳生心眼流教伝所 竹翁舎)
乱戦を生き延びる甲冑組討の知恵と技

重い防具を武器と化す!

組技・組討の原点といえば、鎧兜に身を包んだ甲冑武者による甲冑組討。命のやり取りが行われる戦場において、古の武者たちはどのような戦闘を求めたのか? 一名「甲冑柔」の名で知られる東北発祥の柳生心眼流は、甲冑組討を基礎に置いた独特な体系を現代に伝えている。特集第3章では、その一端を柳生心眼流教伝所「竹翁舎」二代舎主を務める多田輝夫師範にお訊きした。

多田輝夫(Tada Teruo)
昭和30年(1955)6月5日生まれ、東京都品川区出身。12歳の時に友達に誘われて訪れた柔道教室の隣で稽古する島津兼治師範に遭遇。棒術に惹かれて入門し、柳生心眼流を学び出す。長らく師の自宅の六畳間か、野天稽古で指導を受けるが、1975年、目黒不動尊近くに待望の道場を借り受け、「竹翁舎」が正式に発足、古参弟子として他の道場生たちの指導も行う(この道場は後に閉鎖)。1990年代には島津師の勧めで天神明進流柔術を学び、後に免許皆伝を受ける。2000年代に島津師が東京都町田市へ移ったことで、師範代として五反田の稽古を統括。2024年、島津師の逝去に伴い、二代竹翁舎舎主となって現在に至る。

コラム 中井祐樹(パラエストラ)
他分野との交流・相互作用・共存をもたらした「柔術の普遍性」

総合格闘技における柔術論

高校時代はレスリング、大学時代は寝技中心の七帝柔道で腕を磨き、その後、シューティング(修斗)、そしてブラジリアン柔術の世界で激戦を闘い抜いてきた中井祐樹師。ブラジリアン柔術の指導者として活動する現在の中井師に柔術への思いと考察を綴ってもらった。他の分野・競技と競い闘いながら、共存することが想定されてもいる柔術の“懐の深さ”が説かれると共に、柔術家として目指すべき道が示される!

中井祐樹(Nakai Yuki)
1970年北海道生まれ。高校時代にレスリング、北海道大学では高専柔道の流れを汲む七帝柔道を学ぶ。同大中退後、上京しシューティング(修斗)に入門。修斗ウェルター級王者となる。1995年バーリトゥードジャパンオープンでは決勝に進み、ヒクソングレイシーに挑んだ。右目失明により修斗を引退し、ブラジリアン柔術に転向。ブラジル選手権アダルト黒帯フェザー級銅メダルなど、アメリカ、ブラジルで実績を残す。日本におけるブラジリアン柔術の先駆者であり、現在、日本ブラジリアン柔術連盟会長、パラエストラ東京代表。著作に『希望の格闘技』(イースト・プレス)、増田俊也氏との共著に『本当の強さとは何か』(新潮社)、DVD『中井祐樹メソッド 必修!柔術トレーニング』上下巻(BABジャパン)など。

第4章 サブミッション・アーツ・レスリング
麻生秀孝(サブミッション・アーツ・レスリング創始者)
「必」ず「技」を「極」める!

組技系格闘技の雄が語る真髄

日本における総合格闘技ブームに大きく先駆け、1980年代に総合的な組技格闘技「サブミッション・アーツ・レスリング」を創始し、日本格闘技界に絶大な影響を与えたパイオニア──それが麻生秀孝師範だ。本特集のトリを飾る第4章では、麻生師に自らが極め尽くした組技の真髄と、「必技極」の深遠なる武道哲学を語っていただいた!

麻生秀孝(Aso Hidetaka)
1950年生まれ、広島県呉市出身。1986年、サブミッション・アーツ・レスリングを創始。関節技のスペシャリストとして、格闘技関係者から絶大な支持を集めている。その技術は自らの弟子にとどまらず、さまざまなジャンルの格闘家へ伝授されている。国際サブミッションアーツレスリング連盟(S.A.W.)創始師範(九段)。国際武道柔術連盟 創始者(十段)。ノーススター柔術十段、国際空手道連盟極真武道会八段。日本サンボ連盟公認七段。日本レスリング協会公認六段。講道館柔道五段。

【巻頭】“ヨーガ行者の王”成瀬雅春ד物理学者”保江邦夫
“宙に蒔かれた種”意識と必然が「場」を実現する!
「空中浮揚」と「空中戦法」

“ヨーガ行者の王”成瀬雅春師と“世界的物理学者”保江夫師。
宇宙の理に通じる両師を繋いだ縁は、なんと「空中歩行」であった!
意外にも本誌初セッションとなる両師が相見えたのは去る4月都内にて開催された「成瀬雅春109(トーク)ライブ」にて。
そこで初公開された『空中浮揚の秘伝』を含め、この豪華イベントの模様をお届けしよう!!

【特別企画】西山創(イス軸法)×黄帝心仙人(ISOLEX)×雨宮宏樹(影武流合氣体術)
体軸×究極軸×中心軸
奇跡のコラボ「超軸セミナー」

武術、身体調整、ダンス界、屈指の3人のマスターが集結した「超軸セミナー」が、去る3月東京都内にて開催された。
“軸”を中心として、人間の可能性を内から究極に拓いていく探求の道と方法の数々が紹介された、大注目の講座の詳細をお届けしよう!

【特別企画】日野武道研究所・日野晃
“胸骨操作・肘だけを動かす・全身の連動”
身体を精密化させて自分を知る

日野晃師範は、伊藤一刀斎らの達人の言葉に込められた実際を現代に蘇らせるべく、自身の体を通して長く探求を重ねてきた。なぜなら、その言葉の中に、現代において失われてしまった、また人間性を取り戻すための何かがあると感じているからだ。
今回は、日野師範に、その探求の軌跡の中から、「胸骨操作」や「肘だけを動かす」といった稽古法を示してもらった。そこに、日本の伝統的な身体操法の粋がある!

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