自らの武道を深めるため、知らない武術を学ぶため、言葉にできない体験を身に刻むため……、
昔から武道武術家たちは武者修行の旅に出た。
現在「古武術」と呼ばれる流派の数々は、その土地土地に深く根ざし、その地方ならではの文化風俗に影響され、また影響を与えて、伝承されてきた。そんな流派や修業者同士の交流が、武人たちの腕前上達から、ひいては日本武道武術界の興隆を支えてきたに違いない。
往時に比べ、はるかに交通の便も増した現在、日本各地には時を超えて「武」を体験できる場所が多数現存する。
そんな「武道の聖地」を訪れに、武者修行の旅に出よう。
携えるのは、稽古道具と道着、礼儀作法に、ほんのちょっとの好奇心と探究心だけで十分だ。
「頼もう!」旅先の師範たち!!
書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。
本特集でお届けする“4つの武術旅”を紹介する前に、日本各地に伝承してきた流派や、武道武術と所縁の深い寺社、達人たちの史跡、歴史的道場など、「全国武道聖地マップ」をまとめてみた。
本地図を参考に、聖地巡礼の旅に出掛けよう!
剣聖・塚原卜伝の「卜傳流」、徳川将軍家指南役を務めた「小野派一刀流」、剣豪・富田勢源より連なる「當田流」、居合抜刀の祖・林崎甚介が創始した「林崎新夢想流居合」など、名だたる流派が現存し、歴史と文化に彩られた“武士の町”青森県・弘前市。
昨年10月末に本誌主催で開催した「弘前の武術」体験イベントに参加した、シリーズ「武術史(跡)紀行」でもお馴染みの福岡雅巳氏による特別レポートをお届けしよう!
◎協力:武術研究稽古会 修武堂 https://bokuden1969.hatenablog.jp/
「『武道ツーリズム』の面白いところは、国籍や身分を超えて、誰もが人対人として向き合い、稽古できるところですね!」そう語るアレキサンダー・ブラッドショー氏。
イギリス出身の示現流門人、インバウンドのプロとして鹿児島の地にて活躍するブラッドショー氏に、伝統を維持しつつも、いかに「侍文化」を世界に伝えていくべきか、話をうかがった。
写真提供◎合同会社GOTOKU
◎「Samurai of Culture」体験ツアー https://www.samuraiofculture.com
現在、愛知県犬山市の明治村に移築された第四高等学校武術道場「無声堂」。
この度「七帝柔道」にとっても聖地である本道場に、七帝柔道のOBや関係者たちが全国より集結し行われた特別稽古会の模様を、九大柔道部出身、現在、神戸市にて「あこう堂」道場を主宰する畠山治樹氏に参加レポートしていただいた!
◎名古屋大学柔道部 http://www2.jimu.nagoya-u.ac.jp/judobu/
◎寝業研究会 http://jmja.jp/?page_id=22031
◎鎌倉柔道協会 https://www.facebook.com/groups/1609492709276632/
全日本剣道連盟設立70周年記念大会として、2022年11月3日に開催された「第70回全日本剣道選手権大会」。日本最高の剣道家64人が勝ち抜き戦を繰り広げる本大会、その熱戦の数々を日本武道館にて生観戦した、ギリシア人武道ライターのグリゴリス・ミリアレシス氏による、随想を紹介しよう!
高校で始めた弓道から学び、技術を探求する。40年以上経った今も、その姿勢は変わらない。松尾牧則師は、現在、筑波大学で弓道・弓術の研究を行うとともに、同大学弓道部の監督として指導に当たっている。
競技者としての学生時代から、研究者として、指導者としての顔も加わり、よりいっそう弓道・弓術から学ぶことは多くなっている。弓道・弓術を学び、探求し続けてきた“弓道家人生”を語ってもらった。
“その動き、柳がなびくが如く、その技、鞭がしなるが如し”
このように形容された伝説の空手家、浅井哲彦(1935〜2006)。
その愛娘である浅井星光さんは、台湾出身の女優として日本でも活躍された母・陳惠珠(日本名:浅井惠子)さんの血も受け継ぎ、現在、俳優、アクションコーディネーター、脚本・演出家といった多彩な顔を持つ一方、父・哲彦師範から習得した「浅井流鞭拳空手」を自身の活動に活かしつつ、近年、これを広く公開している。天才空手家が愛娘に託した、鞭を思わせる独特な〝柔らかき拳〟とは!
ヨーガ行者である成瀬雅春師の日常は、生活の全てが、自分を観察し、より機能的に心身を用いることにつながっている。その中でも、「歩く」ことは、心身の機能を向上させるための大きなメソッドとなる。
自分の「歩き」を見つめ、いかに効率よく速く歩けるような身体をつくっていくか。ヨーガの術理をベースに、成瀬師が日々の修練から磨き上げてきた〝速歩術〟の秘訣を紹介する。
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