【弓道・弓術再考】
古今の「強弓使い」と「強い弓」が
教える“射貫く”射法とは!?
月刊秘伝2025年10月号
好評発売中!

弓を手にしたことがなければ、「弓力30 kg」と言われてもその強さにピンと来ないかもしれないが、おそらく多くの方々は引き分けるのにも難儀することだろう。
それをはるかに超える「寸弓」(約50 kg)をも使いこなしたという、かつての弓豪たち……。
弓引き憧れの「強弓遣い」とは、単なる力自慢なのではなく、今も昔もまさしく〝術〟の求道者たちなのである。
本特集では、失われつつある先人の教えと強い弓が導く正しい身体使いを探求し、チカラの先にある武術としての新地平を、今一度、切り拓いて行きたい。

発売日:2025年9月12日
定価:1,000円(税込)

月刊秘伝2025年10月号 
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書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。

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第1章 伝説の「強弓使い」たち その歴史上人物と現代的意義

強弓列伝
黒須憲(伊達印西派弓術研究会)

特集第1章では、古代から現代にいたる我が国における強弓の使い手たちを、伊達印西派弓術研究会を主宰する黒須憲師が紹介する。
また、現代の弓道においては、強弓はどのような意味をもたらすものなのかについての考察を示してもらった。

第2章 伝統の弓矢が教えてくれる“術”

“創業99年”老舗弓具店で矢師と弓引きが語る!
「道具こそが師匠」

長谷川英一(長谷川弓具店 店主/矢師 銘 「三郎」)
高橋景樹(啓進会 顧問)
守屋達一郎(啓進会 主宰)

武術としての真の弓術を探求する「啓進会」を主宰する守屋達一郎師と顧問・高橋景樹師の御用達が「長谷川弓具店」である。その店主であり、三代にわたる伝統を継ぐ矢師でもある長谷川英一師。
本章ではお三方の鼎談を通して、強弓にまつわる弓道界や職人・素材の現状と問題点、そして術の上達とも直結する伝統の弓矢と弓具店との付き合い方などについて、ご指南いただこう。

長谷川英一 Hasegawa Eiichi
長谷川弓具店店主、矢師 銘「三郎」。初代長谷川三郎が静岡県で徳川家矢師の家系である増田英司の元で修行の末、大正13年に上京。昭和元年、東京都港区三田にて「長谷川弓具店」を開業し、現在に至る。矢師として二代目康則、三代目英一と代々伝統と技術を継承。弓、矢、など弓具を専門的に扱うほか、現在では幅広く技術を継承するため若手の育成にも力を入れている。

第3章 「天」へと至る強弓

大宇宙の円相と大離れ射法
岡﨑廣志(弓道範士八段)

かつて、弓道日本一を決める大会「天皇杯」を三度制した岡﨑廣志範士八段は、山形の地で弽を制作する職人でもある。
若き日に志した強弓稽古の様子や理想とする大離れと弽との関係についてお尋ねした。

第4章 強弓への現代科学的アプローチ

武射が求めた「強い矢」の検証
安藤光太郎(安藤弓術場)

千葉県成田市に「安藤弓術場」を構える弓術家・安藤光太郎師は、「強弓とは強い矢のための一つの手段」であると語る。
特集本章では安藤師に、武術としての強弓が求める強い矢の成立条件と、強弓を引くためのフィジカルトーニング法について紹介いただこう。

第5章 “揺らぎ”から得る「真の安定」

強弓に臨むための脱・案山子ワーク!!
機能的「縦線」の発掘と深化

守屋達一郎(武道研究グループ啓進会)

特集本パートでは、第2章の鼎談に続いて、啓進会主宰の守屋達一郎師に、強弓に臨むためにも必須の「真の安定」した身体、いわゆる居着いた〝カカシ〟とは次元を異にする、「縦線」の再考と、その修練法を紹介いただこう。

コラム 「知られざる強弓遣い1」本多流奥伝・山本実(號 弼石)

本多流の骨法と弦取で身につける
「正しい弦道(つるみち)」

尾木紹学(本多流 指月庵)

知られざる強弓遣いとその教えを伝える特集コラム。その1では、現代の本多流で随一の強弓を引いていた山本実師について、弟子の尾木紹学師(本多流 指月庵)に紹介いただいた。

尾木紹学 Ogi Jogaku
昭和40年生まれ。平成3年 本多流に入門し、洗心洞本多流稽古会 山本実先生(號 弼石)に師事。平成25年 本多流四世 本多利永 宗家より免許を允許される。現在 一般財団法人本多流生弓会師範代を務めるとともに、兵庫県宝塚市に指月庵を結び仲間とともに弓術修行に励む。庵號 義堂 弓號 周石。

コラム 「知られざる強弓遣い2」覓真館・川島堯(號 龍雲)

剣豪から弓豪への鍛錬
「振棒と巻藁」

松尾牧則(筑波大学弓道部監督)

特集最後を飾るコラム2では、本号の表紙にも掲載の“知られざる豪傑”川島堯(直心影流16代・弓道範士)について、その貴重な著書『日置流雪荷派 弓道回顧録』の監修も務めた松尾牧則氏に紹介いただこう。

【巻頭】ジャーナリスト・濱川謙
戦後沖縄空手界の一大功労者に訊く!
沖縄の空手は「平和の武」である

空手のメッカとして、今や世界中から尊崇と憧憬を集める沖縄。その地で報道人の立場から、幾多の達人たちと共に戦後の沖縄空手の歴史を創り上げてきたのが、今回「秘伝なヒト」に登場いただく濱川謙氏だ。
沖縄空手界の統一に奔走し、さらに文化振興まで担ってきた一大功労者が、戦後の沖縄空手が歩んだ軌跡と、その唯一無二の価値たる「平和の武」を語る!

【新連載】真北斐図
しなやかに強くなる!
太極拳に学ぶ上達のコツ

太極拳を学ぶ人たちにとって、その基本功を体得することはとても重要である。しかし、それは套路をただ繰り返すだけで身につくものではない。「太極拳の動作をどのように理解して」取り組むかにかかっているのだ。
本連載では、若くして太極拳を学び、長年にわたり独自に研鑽を重ねてきた真北斐図師範が太極拳の基本動作に隠されている極意を明らかにしていく。
それは太極拳を上達させ、功夫を高める要諦であり、またあらゆる武術の奥義にも通じている。さあ、太極拳の動作を学びながら、武術の極意に迫っていこう!

【特別企画】加藤一統(暴犯被害相談センター)
プロのボディガードが徹底解説
日常に潜む危険、その特性と対策!

プロのボディガードとして数多の経験を持ち、防犯・護身・警護に精通したエキスパートである加藤一統氏(暴犯被害相談センター代表)。
一般市民までもが「治安の悪化」を感じる昨今、凶刃のターゲットとならないためにも知っておくべき、「危険・暴力・犯罪の特性」と、その“備え”を加藤氏に徹底解説していただこう。

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