地表のすべては探険家に踏破され、「ヒトゲノム」が科学者たちにより完全解読された現在でも、未だ神秘に満ちたブラックボックスとして存在するのが、人の脳の領域であり、また意識、心の世界である。
古来より武術の達人たちは「脳や心のはたらき」を認識し、自在に用いていたがため、武術の極意へ到達し、摩訶不思議な神技をも実現せしめていたのではないだろうか。
そんな仮説のもとに贈る本特集「武術脳」では、脳や心、意識の研究に携わる武道・武術家たちに登場いただき、科学的知見や貴重な実体験を交えて、武術極意や神秘の強さの深奥に迫っていこう!
書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。
本章では名著『弓と禅』ならぬ「弓と脳」について、精神科医としても活躍している弓道家・守屋達一郎師を取材。
守屋師が主宰する啓進会は、独自の稽古法の開発に特徴を持つが、今回、ミラーニューロンの観点から「見取り稽古」と思考法についてお話をうかがった。
筋力ではなく心を、左脳ではなく右脳を使い、 相手と衝突することなく調和して制する空手。
それは古伝の型が導く「統一体」によって実現する。
本特集のトリを飾る第四章では、『右脳の空手』の著者・大坪英臣氏の筆により、麻山慎吾館長が提唱する右脳の活人空手を解き明かす!
特集コラム1では、驚異的な身体能力向上だけでなく、“脳力開発”においても著しい効果を発揮する 「火の呼吸」について、修気道空手の加来禎治宗家師範にお聞きしてみた。
武芸と並び、侍の必修科目とされた書道。それは武道の極意にも通じる、日本古来の“脳トレ”でもあった。
特集コラム2では、書道十段・合氣道八段を持つウイリアム・リード師に、書道の実践を通じて、とりわけ小筆を使うことによって促進される、驚異の脳力開発について語っていただいた!
「琉球の島と海」に存在する達人たちに魅せられて……。
沖縄在住で、昨年12月、写真展「カラテとカラダ」を企画開催した海人写真家・古谷千佳子さん。空手や琉球古武術の修練者でもある古谷さんに、〝海と空手と身体〟その英知について、直撃インタビュー!
写真◎古谷千佳子
ロシア武術「システマ」創始者ミカエル・リャブコ師の一番弟子にして、もう一人の“システマ・マスター"とも称される、システマ・トロント本部代表ヴラディミア・ヴァシリエフ師がカナダより3年ぶりに来日。
本記事では、来日特別クラスにて本邦初公開された「システマ式プロボディガードの技術」、その詳細をレポート!
また記事の最後では、去る4月24日にご逝去されたミカエル師への追悼コメントを合わせて紹介したい。
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