日本武術至高の技術文化遺産
“絞める・落とす・活かす”「殺活術」の原理とは!?
月刊秘伝2021年10月号
好評発売中!

本特集は「神武不殺」とも言われる日本武術の最高峰の技を実現する「殺活術」を紹介。極まれば一瞬で“落としてしまう”当身や絞め技などの「殺法」と、仮死状態から蘇生させることを主体とする「活法」とを表裏一体とする技術体系の高度な発達は、世界へ誇るべき日本生まれの「技術的文化遺産」と言えるのではないか。
「殺活」という日本武術が到達した高い理念を正確に継承することで、この貴重な技術群を後世へ伝えていける資質が育つことを、本特集を通じて念願するところである。

月刊秘伝2021年10月号
発売日:9月14日(火)
定価:1,000円(税込)

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特集序章 “気絶”を引き起こす! 武術の技のメカニズム

脳神経外科医が〝意識消失〟の機序を解説!
江夏 怜(札幌医科大学 脳神経外科 大東流合気柔術光道師範)

本特集の序章として、脳神経外科医であり、自身、大東流合気柔術を修め、また、 古来より伝わる殺活法の内容を現代風にわかりやすく著した『古流柔術の殺法・活法』を著書に持つ江夏怜師に、武術の技により人がなぜ気絶するのか、そのメカニズムについて、急所との関係性や医学的見地から紹介いただこう。

江夏 怜 Enatsu Rei
脳神経外科医。1974年福島県生まれ。2000年九州大学医学部卒業。京都大学医学博士。京都大学病院、天理よろづ相談所病院、神鋼病院、米国クリーブランドクリニック、国立病院機構姫路医療センター勤務を経て、現在、札幌医科大学に勤務。大東流合気柔術光道師範。日本居合道連盟無双直伝英信流居合術錬士六段。現在、有志とともに不定期で古武道を稽古している。著書に『古流柔術の殺法・活法』(東京図書出版)など。

特集第一章 「鬼手佛心」瞬時の極め! 骨で神経を圧し制する

古流柔術における“殺活自在”
島津兼治(柳生心眼流)

特集第1章では、古流武術における「殺活術」の発祥と伝承の様子を辿りつつ、 古伝の柔術と治療術を修める、柳生心眼流・島津兼治師範に、武医同源を示す〝殺活術〟の特徴について、実際の技法の数々とともに紹介いただこう!

特集第二章 “一技昏倒”の寝技極意 講道館柔道「絞め技の実践」

世界に冠たる柔道の「絞め技の理」と活法
“平成の寝技師” 小室宏二

日本で醸成された「絞め技」の文化を、世界へ広めた立役者である講道館柔道。先の東京五輪2020においても、その威力が遺憾なく発揮され、物議を醸したのは記憶に新しい。
特集第2章では、そんな講道館柔道の中で培われた「絞め技の理」を、〝平成の寝技師〟の異名を持つ柔道家、小室宏二師にお訊きした。
撮影協力◎早稲田実業学校柔道部主将・岩崎愛依

小室宏二 Komuro Kouji
1977年7月生まれ。東京都出身。5歳より佑道館万代道場にて柔道を始める。中学時代より足立学園で柔道を研鑽、そこで平田鼎師に出会い、高専柔道を学び、高校卒業まで各種大会で活躍する。筑波大学・大学院にて寝技師として開眼。全日本学生柔道体重別(1999)やハンガリー国際大会(2000)66キロ級で優勝する等、163センチの小兵ながら国内外で活躍する。ブラジリアン柔術も学び、総合格闘技の試合経験など、様々な研鑽を重ねる。髙野賢司氏と組んだ形競技では2010年、世界柔道形選手権「固の形」優勝、全日本大会でも連覇を重ねる。講道館職員を経て、中学・高等学校教諭として勤める。2018年4月より早稲田実業学校に勤務、同校柔道部監督に就任。共著を含む著書など多数。講道館柔道六段。ブラジリアン柔術黒帯。

特集第三章 ブラジリアン柔術 絞め技で極める! 護身と勝負法

海外で深められた日本伝統の殺法原理
“ブラジリアン柔術実践・研究” 奥田照幸
(エクストリーム柔術アカデミー)

今特集の最後に考察するのは、広く海外へ飛び出した日本の柔術・柔道が、新たに根付いた現地でもって独自の発展をとげた姿を追ってみたい。その代表格とも言えるのが、グレイシー柔術に代表されるブラジリアン柔術だ。
まだまだ謎の多いブラジリアン柔術の世界について、今回、絞め技の発展を軸に、グレイシー一族へ多大な影響を与えた、知られざる日本人の影など、長年、ブラジリアン柔術を実践・研究する奥田照幸師に語っていただいた。
撮影協力◎エクストリーム柔術アカデミー・中山英朗(ABLAZE八王子)

奥田照幸 Okuda Teruyuki
エクストリーム柔術アカデミー所属。
1977年生まれ。宮城県仙台市出身。学生時代空手道部に所属、1994年にグレイシー柔術の存在を知る。1996年カーリー・グレイシー柔術セミナーで柔術に触れる。1998年より草柔会仙台でブラジリアン柔術を開始。上京後、2002年にエクストリーム柔術アカデミーで柔術を再開。2011年、全日本選手権茶帯部門で優勝し、黒帯取得。2007年から2020年まで同アカデミーでアシスタント・インストラクターを務める。

特集コラム

【考察】活法における「当身」──“経絡技法”との関係
    文◎霞 拳太郎
【研究】欧米レスリングにおける「紳士のマナーと鑑賞競技のジレンマ」
    文◎那嵯涼介
【随想】「死を想起させ、生を実感させるもの」中井祐樹の“活かす”柔術
    文◎中井祐樹

巻頭 師弟で極める 強く美しい“王者の形”

日本空手協会 栗原一晃 × 志村珠妃

6月に開催された内閣総理大臣杯第63回全国空手道選手権大会において、 「一般女子 形の部」で見事初優勝を遂げたニューヒロイン・志村珠妃選手。 その師であり、全日本選手権を10度、世界選手権を3度制した栗原一晃師範。 形競技の最高峰を極めた師弟コンビに、試合で勝つための秘訣、 そしてスポーツにとどまらない武道空手の形の本質を語っていただいた!

特別企画 切り下ろす合気の真髄 塩田剛三直伝の神技解明!

合気道 隼 千野進

不世出の達人・塩田剛三師の最晩年の内弟子として薫陶を受けた千野進師。一瞬の集中力で切り下ろすその合気は、まさに剛三師の生き写しだ。 今回は剛三師が示した数々の神技の中でもとりわけ印象的な、〝放したくても離れない手〟の原理と極意を千野師に示していただいた!

特別対談 廣木道心(護道)× 菊野克紀(武術格闘家)

護道─自分も相手も傷つけないための道
不覚筋動の活用、脳波の共振

自分も相手も傷つけない。それが廣木道心宗家が創始した「護道」の根幹にある哲学であり、その思想に基づいて技法体系も構築されている。
今回、廣木宗家と武術格闘家の菊野克紀選手の対談が実現した。
護道の技と術を可能ならしめている不覚筋動を用いた一体化や脳波の共振などについて、実際に技を示してもらうとともに、詳しく語ってもらった。

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