技の奥に「魂」がある……そう感じられるからこそ、達人の存在はいつの世も我々の心を打つのではないだろうか。
武道が単なる勝ち負け、強弱を超えて、今なお生きていく「柱」たり得ているのは、自ら(小宇宙)が天地(大宇宙)そのものとなる原理が秘められているからである。
御魂(御霊)・神性・霊性・スピリチュアル……
呼び方は色々あれど、自らの内に宿る“武の魂”を磨き、禊ぎ、邪を祓い、神人合一の道を知り、学び、歩む時、“強さを超えた”至高の境地に近づける……。
その時はもう、そこに敵は存在しないだろう!!
書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。
特集の序章として、大東流合気柔術の指導者にして、古神道の実践者、且つ研究者である大宮司朗師に、武術と神性の関わり・繋がりについてご寄稿いただいた。
人間には元来、絶対的存在である神としての性質が備えられており、身魂の曇りを取り払いさえすれば、神性は発現されるという。そして、武術は人が自らの御霊を磨き、神性を高める一つの術であり、一方で神性を発揮することで武術の術技が高められていく。
武術と神性との関係を日本の神話からも紐解き、明らかにしていこう。
長年にわたり空手、鹿島の太刀、合気道などを修めきた荒谷流武道・荒谷卓師範。
「戦うこと」、そして「守るべきもの」の本質を誰よりも真剣に考え抜いてきた現代の武人である荒谷師に、武の道探求の末にたどり着いた場所で、日本人の神性と日本武道の境地について尋ねてみた。
日本は古来より催眠の国であり、お経や祝詞も、言霊(音)によって神降ろしを行うためのものであった。そう語るのが、本特集第3章に登場いただく新井洋次師だ。
言霊による真の催眠が拓く、身体操作を超えた神の領域。そこに至るためのシステムの一端を示していただいた!
「魂の武術」特集コラム1では、視点を中国武術に移して、そこではどのような考え・体系の下、霊的修行が行われてきたのか、神道や中国思想に精通する八卦門両儀堂主宰の清水豊師に紹介いただいた。
本特集最後を飾るコラム2では、正教との繋がりも深いロシア武術システマの、スピリット(霊性)とマーシャルアーツの向上が同時に行われるという独自の練習法について、システマ東京・北川貴英師に解説していただいた。
北川貴英(システマ東京)
今月の「秘伝なヒト」では、歴史や古流武術の面白さと奥深さをYouTubeで発信している「ぴろすけ」さんに直撃取材!
分かりやすく、より多くの人に伝えるための工夫を凝らすと共に、浅山一伝流に入門し稽古を続ける実践者でもあることにより、リアリティと説得力のある動画作りに繋げている。
観ている人に「歴史って面白い」「武術ってカッコいい」と感じてもらうために発信し続ける熱い思いを語ってもらった。
現代の“二刀流”大谷翔平の活躍同様、かつて空手とキックボクシングという武道・格闘技の世界で、それぞれに活躍し、当時の青少年たちを熱狂させた“二刀流”がいた。
キックの戦場ではムエタイ強豪を次々に倒し、直接打撃制という新しい空手の試合形式の中で、第1回大会を制したのち、その華麗な廻し蹴りと流麗な攻防テクニックで、いくつもの名勝負を繰り広げた山崎照朝師範である。
2025年6月22日に惜しくも急逝された師範の貴重なお写真と共に、ご子息・山崎倍実氏が語るその知られざる人間味をご紹介する。
資料協力◎山崎倍実、大森敏範
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