東洋、日本の伝統に基づく『肚』の練磨と修養
呼吸法で“力の源”を手に入れる!
月刊秘伝2025年9月号
好評発売中!

古来より、東洋の武術や修養法で重視されてきた呼吸法。
それは人間が生きていく上で必要不可欠な基本運動ながら、緩急の工夫や動作との融合、さらに手印を用いることによって身体を内側から劇的に変革する無二の鍛錬法となる。
本特集では、肥田式強健術・狂言・中国武術・忍術・合気道など各ジャンルで編み出された伝統のブリージングメソッドを通じ、心身開発の一大体系たる呼吸法の本質と驚異的効能に迫る!

発売日:2025年8月12日
定価:1,000円(税込)

月刊秘伝2025年9月号 
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書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。

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第一章 肥田式強健術の呼吸法

全てに通じる丹田は呼吸でつかむ!
鈴木光彌(宗教法人阿吽阿教団 主管)

呼吸と丹田の巨人として、日本武術界に絶大な影響を与えた肥田春充
特集第一章では、明治期の日本を代表する呼吸の大家たちの軌跡と共に、肥田春充が創始した修養法「肥田式強健術」の哲理と極意について、現代における呼吸の達人・鈴木光彌師範に筆を揮っていただいた!

鈴木光彌 Suzuki Mitsuya
1943年、東京都生まれ。法政大学法学部卒業。宗教法人阿吽阿教団代表役員(主管)。子供のころからの病弱と、それによる精神の脆弱を克服するために、各種の健康法、行法、東洋思想を研究実践。その成果を人々に伝えることを使命と信じて行動している。特に呼吸法、丹田開発法の指導には定評がある。著書に『丹田を創る呼吸法』(BABジャパン)・『丹田湧気法入門』(共著 柏樹社)・『丹田を創って「腹の人」になる』(小学館)・『藤田霊斎 丹田呼吸法:向上し続ける人生の構築』(佼成出版社)、DVDに『肥田式強健術』・『丹田開発法』・『呼吸力の極意』(全てBABジャパン刊)がある。

第二章 対談 和儀の丹田呼吸法

和の呼吸で丹田を創る!
茂山千三郎(狂言師/和儀 儀主)
ウィリアム・リード(山梨学院大学iCLA客員教授/和儀師範/ナンバ術協会特別師範/書道十段/合氣道八段)

永い歴史を持つ伝統芸能には、日本古来の身体操法がまるでタイムカプセルのように高純度で保存されている。
特集第二章では、狂言師・茂山千三郎氏とウィリアム・リード師に、670年の伝統に育まれた狂言をルーツとする健身メソッド「和儀」の根本を成す、丹田呼吸について語り合っていただいた!

茂山千三郎 Shigeyama Senzaburo
和儀 儀主。1964年生まれ。祖父三世茂山千作(人間国宝)、父四世茂山千作(人間国宝)に師事。デビュー作ミュージカルドラマ「ONATSU」では現代劇・オペラ・ミュージカル・狂言をユニットさせ好評を得る。2013年堺シティーオペラ「ちゃんちき」の演出で「UFJ信託銀行奨励賞」受賞。落語立川志の輔、中国古箏伍芳、二胡奏者チェンミン、夏川りみ、など数々のコラボに挑戦し、京都大学前総長 霊長類学者 山極寿一とともにゴリラの一人狂言「ゴリラ楽」発表。1999年「京都府文化奨励賞」2004年「京都市芸術新人賞」2014年「京都府文化功労賞」受賞、2021年新しい時代の幕開けに、茂山千五郎一門から独立、父・祖父から受けた薫陶を咀嚼し、自らの狂言道を極める決意をする。

ウィリアム・リード William Reed
1952年生まれ。アーラム大学(米国)で日本語と日本文化を学び、在学中に早稲田大学に留学。ミズーリ大学大学院で教育学などを専攻し修士課程を修了。元山梨学院大学国際リベラルアーツ学部(iCLA)教授で、現在は同学部の客員教授および順天堂大学にて教鞭を執る。ナンバ術協会特別師範、唯心会合氣道八段、和儀師範、全日本教育書道連盟十段など多彩な資格を有し、これらの知見をもとにした研究・実践・指導には定評がある。またDVD「本当のナンバ歩き」「ナンバ体術入門」「真説ナンバ歩き」(BABジャパン)に出演するほか、企業での講演、TVやドキュメンタリーのナビゲーター、様々なYoutubeチャンネルに登場し、日本文化と身体技法の魅力を国内外に向けて広く発信している。

第三章 易筋経と太極拳

消える呼吸と途切れない力を練る!
岡部武央(総合武道研究会 玄武館)

中国四千年の歴史においても、呼吸法は心身開発の要として深く研究されてきた。
特集第三章では、本年7月に放送されたNHK番組『明鏡止水 侍・大谷翔平』にも出演した岡部武央師に、かの達摩大師が少林寺に伝えた呼吸鍛錬法「易筋経」と、太極拳に代表される中国内家拳の途切れない呼吸と力についてご示演いただいた!

岡部武央 Okabe Takehisa
1972年生まれ、静岡県出身。井上元勝師範の唯心会にて空手道、琉球古武術を学び、1990年より躾道館 小林直樹首席師範に師事し、易筋経、嫡流真伝中国正派拳法、太気至誠拳法、九十九式太極拳を学ぶ。1998年、第一回世界散打搏擊選手権において64キロ級チャンピオンとなる。 2011年より深井信悟師範に禅密功、回族心意六合拳、山西派宋氏形意拳を中心に楊家太極拳の要訣を学ぶ。現在、千葉県柏市を中心に東京都内でも太極拳の指導を行っている。NHK番組『明鏡止水~武のKAMIWAZA~』にも出演。九十九式太極拳の会・代表師範。総合武道研究会 玄武館会長。躾道館師範。合気柔術逆手道第四代宗師。代表作として書籍『武術で勝つ瞑想法』・『「交差法」完全本』、DVD『内なる力で戦う 九十九式太極拳の実戦用法』・『易筋経入門』がある(全てBABジャパン刊)。

第四章 忍者禅メディテーション

印と呼吸で心身をコントロール!
相模愚行(当代忍術研究)
田村基太郎(忍者禅メディテーション プロデューサー)

かつて、極限状況の中で任務を遂行していた忍者たちの呼吸法。
それは超ストレス社会というべき現代においても非常に有用なものだ。
本特集のトリを飾る第四章では、当代忍術研究の雄・相模愚行師が技術指導を、田村基太郎氏がプロデュースを手掛ける温故知新のブリージングメソッド、「忍者禅メディテーション」における印と呼吸法の驚異的効能を紹介しよう!

相模愚行 Sagami Guko
印瞑想指導者。忍道陰忍師範。幼少より武術を学び、忍道師範として伝統忍術も指導する。密教瞑想、忍術修行を基にした印瞑想を考案し滝行や山籠り等様々な修行とその効果を検証する。忍術指導者として15年以上のキャリアを持ち、国外においてもスウェーデン、ドイツで演武、忍術講習を行う。株式会社シーズの田村基太郎氏の忍者禅瞑想プロジェクトにおいて技術協力し、忍者ブリージング印メソッドの立ち上げに携わる。

コラム 合気道の呼吸法

呼吸法は生きる力を高める!
内田 樹(合気道凱風館 館長)

古より数多の武道家や宗教家が、呼吸法を重視したのは何故か?
特集コラムでは、呼吸と合気道の達人・多田宏師範の薫陶を受けた武道家にして、本邦を代表する哲学者の一人でもある内田樹師範に、長年にわたる稽古と探究を通じて自得した“生きる力を高める”呼吸法の本質についてご寄稿いただいた!

内田 樹 Uchida Tatsuru
1950年9月30日生まれ。東京都出身。東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学人文学部助手を経て1990年、神戸女学院大学文学部総合文化学科助教授となる。1996年に教授となり、2011年退職。同年、自宅に道場兼能舞台を開設、武道と哲学を学ぶ学塾「凱風館」を開く。合気道は多田宏合気道九段に師事し、現在、合気道七段の上、居合道三段、杖道三段も修める。2011年、第3回伊丹十三賞を受賞するなど、著書多数。神戸女学院大学名誉教授。神戸女学院理事。昭和医科大学理事。合気道兵庫県連盟理事。

【巻頭】俳優/古武術家・榎木孝明
日本古来の身体と精神を取り戻すために
「柔能く剛を制す」

数々の映画やドラマ、時代劇に出演してきた一流俳優にして、古流を修める武術家でもある榎木孝明氏。現在、榎木氏は自身のユーチューブチャンネルで、アテネ五輪柔道金メダリスト・鈴木桂治師や総合格闘家・菊野克紀師ら著名格闘家とのコラボを通じ、筋力に依存しない独自の術理を発信している。
今回は、榎木氏が提唱している「柔能く剛を制す」を体現するための日本古来の伝統的な精神と身体の使い方について語っていただいた!

【特別企画】広沢成山(豊和会道場長)
“正しい脱力”で動きの質を高めよう!
「肩の力を抜く」ための思考法と実践法

広沢成山師範は、長年、武術を修めるとともに、脱力について実践を通した研究を重ねてきた。
特に近年は、その「正しい脱力法」を用いて、武道家のみならず、施術家や楽器演奏者など様々な分野の人々に指導を行い、より広く、身体のより良い使い方を伝えている。
今回は、広沢師範に「正しく力を抜く」ための練習法と考え方を、肩の動きを例に、改めて詳しく解説してもらった。

【特別企画】てあて整体・荒木靖博
引くから効く! 骨まで響く!!
指針整体「陰圧」のチカラ

トントンとリズミカルな「引く刺激」を全身に入れる指針整体に、マッスルエナジーテクニック(MET)を中心とした骨格調整・筋肉調整の手技も合わせて、「引く力」と「緩む力」で血流を整え、全身を整えるという「てあて整体」。
その施術者であり、指導者でもある荒木靖博氏はアレクサンダーテクニーク教師も行うなど、「体を本来のあるべき状態に戻す事」を目的としている。
“受け手の負担は少なく!”という施術哲学とその手技の実際について紹介しよう。

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