人類は有史以前から弓矢を用いてきた。日本においても弓矢の歴史は古く、歴史の中で様々な弓術の技が発展してきた。
本特集では、弓術家・安藤光太郎氏に古くから伝わる弓術の妙技を示していただいた。また、その他のパートでは、日本の弓術・弓道の近現代史を紐解くとともに、弓道の土台となる身体とその使い方について弓道家の師範たちによる解析から要訣に迫った。
弓と矢の歴史と、長い年月をかけて磨かれてきた弓術・弓道の技法の世界は、こんなにも奥深くて面白い!
書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。
人類と弓矢の関わりは有史以前からのものである。日本においても弓矢は太古から重要なアイテムとして人々に用いられた。それは、狩猟が食料確保に大きな割合を占めていた時代や戦が歴史の中心にあった時代の後も、違った意味合いを持って続いてきた。特集第1章では、伊達印西派弓術研究会を主宰する黒須憲師に、江戸時代から明治以降現代に至るまでの日本における弓術・弓道の変遷の流れを示していただこう。近現代の弓術・弓道はどのような形で文化的に受け入れられ、根付いてきたのかについて明らかにする!
弓矢は、人類にとって獲物や敵を射倒す道具として長く用いられてきた。そのため、的に正確に中てる技量のほかに、連続して速く矢を放つ技術や動いている対象を矢で捉える技術、また鋼のような固い物をも射抜く貫通力を生み出す技術なども磨かれてきた。特集第2章では、日本に古くから伝わってきた弓術技法を研究し、実践の中で検証を繰り返しながら探求している弓術家の安藤光太郎氏に、それらの射術について、実演と共に詳しく解説いただいた。弓術の奥義の一端をここに紹介する。
様々な武術の理を取り入れた独自のアプローチから真の弓術を探究し続けている啓進会。その主宰者である守屋達一郎師は、動きの限られた弓道の型稽古においては、修練の進捗具合によって身体構造のイメージを深化させていくことが欠かせないと語る。本章では「弓術身体構造深化」の考察と、そこから見えてきた“失われし”行射の操法研究について紹介しよう!
弓道において、弓を構え矢を放つ動作全体の土台となるのが「足踏み」である。矢飛びや的中への影響のみならず、正しく作れなければ怪我がしやすくなるなど不具合も生じさせてしまう「足踏み」の築き方について、東京慈恵会医大弓道部監督の高橋景樹師範が詳しく解説する。
特集の最後に、小説『凜として弓を引く』の著者で、ご自身も7年前から弓道を修練している碧野圭さんにお話を伺った。弓道を始めたきっかけから、『凜として弓を引く』の制作における工夫や今後の展望、そして弓に触れ、矢を放つことの中にある魅力についてまで、熱い思いを語っていただいた。
総合格闘技黎明期より国内及び海外のリングで活躍し、“世界のTK”と呼ばれたレジェンドファイター──それが、「総合格闘技道場 ALLIANCE」を主宰する髙阪剛氏である。
52歳まで現役で戦い続けた卓抜の技術に加え、指導者としても、ロジカルな格闘技理論を以って数々の名選手を育て上げてきた。今回は、この日本格闘技界の賢者に「心技体」から成る戦いの要諦、さらにラグビー日本代表への指導といった、他分野へも活かせる格闘技の無限の可能性について語っていただいた!
ともに“名門”明大拳法部出身、“拳法界の至宝”土肥豊師範の薫陶を受け、現在はプロレスとプロボクシングの王座獲得者として、リング上にて大活躍している拳王選手と尾川堅一選手。
今回、そんなレジェンド拳法家たちが豪華集結! ジャンルを超えて実力を発揮しうる日本拳法の歴史と実戦適応性について、語り合っていただいた!!
沖縄では、徒手空拳(空手)との両輪として、武器術(琉球古武道)を共に学ぶことで、双方の上達に有益であるとされている。
今回の取材では、武器と防具を用いた組手試合によって実戦的に琉球古武道を練磨し、その普及にも努めている琉成會の師範たちに、「大城の棍」「佐久川の棍(小)」「北谷屋良の釵」の型と型分解について、解説、実演してもらった。
ほんの一部ではあるが、達人たちから受け継がれてきた型と、その型に命を吹き込む型分解をここに紹介する。
書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。