“中てるのか・中るのか・中るとは!?”
「武術としての弓道探求」射を究めて、弓に生きる!!
月刊秘伝2024年7月号
好評発売中!

人類は有史以前から弓矢を用いてきた。日本においても弓矢の歴史は古く、歴史の中で様々な弓術の技が発展してきた。
本特集では、弓術家・安藤光太郎氏に古くから伝わる弓術の妙技を示していただいた。また、その他のパートでは、日本の弓術・弓道の近現代史を紐解くとともに、弓道の土台となる身体とその使い方について弓道家の師範たちによる解析から要訣に迫った。
弓と矢の歴史と、長い年月をかけて磨かれてきた弓術・弓道の技法の世界は、こんなにも奥深くて面白い!

発売日:2024年6月14日
定価:1,000円(税込)

月刊秘伝2024年7月号 
好評発売中!

書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。

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特集第1章 これだけは知っておきたい 概論「“弓術・弓道”近現代史」

江戸時代・戦前・戦後における
弓術・弓道の文化的変遷を紐解く
〈文◎黒須憲(伊達印西派弓術研究会)〉

人類と弓矢の関わりは有史以前からのものである。日本においても弓矢は太古から重要なアイテムとして人々に用いられた。それは、狩猟が食料確保に大きな割合を占めていた時代や戦が歴史の中心にあった時代の後も、違った意味合いを持って続いてきた。特集第1章では、伊達印西派弓術研究会を主宰する黒須憲師に、江戸時代から明治以降現代に至るまでの日本における弓術・弓道の変遷の流れを示していただこう。近現代の弓術・弓道はどのような形で文化的に受け入れられ、根付いてきたのかについて明らかにする!

黒須憲
伊達印西派弓術研究会主宰。日置流印西派梨割弓道場道場主。東北学院大学名誉教授。1956年宮城県生まれ。高校より弓道を始める。1979年からヨーロッパで弓道指導、ドイツ、イタリア、フィンランド、ハンガリー、オーストリア、スロベニアなどで弓道セミナー講師を務める。ドイツ弓道連盟ゴールドピン賞受賞。共著に『弓具の雑学事典』(日本文芸社)がある。
三代・歌川広重が描いた『東京名勝圖會 三十三間堂通矢の図』。江戸・深川の三十三間堂。
近代に行われた京都三十三間堂における差矢ノ式。

特集第2章 “射倒し、射抜く”古からの弓術技法を求めて

安藤光太郎(弓術家・弓術場主〔安藤弓術場〕)

弓矢は、人類にとって獲物や敵を射倒す道具として長く用いられてきた。そのため、的に正確に中てる技量のほかに、連続して速く矢を放つ技術や動いている対象を矢で捉える技術、また鋼のような固い物をも射抜く貫通力を生み出す技術なども磨かれてきた。特集第2章では、日本に古くから伝わってきた弓術技法を研究し、実践の中で検証を繰り返しながら探求している弓術家の安藤光太郎氏に、それらの射術について、実演と共に詳しく解説いただいた。弓術の奥義の一端をここに紹介する。

安藤光太郎
祖父が作った弓矢や吹き矢で遊んだ幼少時代から和弓に興味を持ち、高校で弓道部に所属する。三年間エースとして在籍するも、憧れを抱いていた武士の実戦的な弓の世界とのギャップを感じ、大学では弓道部に入らず、古い型を伝承する道場や団体に所属する。そこでも現代弓道のように的前だけを稽古する現状に満足せず、団体に所属しながらも古い書物などの資料から独自に古い弓術の研究を始める。師匠の逝去をきっかけに射場を私設し、伝統弓術の普及と研究、失った射術の復興などの活動を本格的に始め、現在はSNSやYoutubeなどでの発信も行っている。

特集第3章 射の「アメーバ化」と “真操法”ロストテクノロジー の発掘!!

「構造体イメージ」を深め
“射術の深奥”を目指す!

守屋達一郎(啓進会)

様々な武術の理を取り入れた独自のアプローチから真の弓術を探究し続けている啓進会。その主宰者である守屋達一郎師は、動きの限られた弓道の型稽古においては、修練の進捗具合によって身体構造のイメージを深化させていくことが欠かせないと語る。本章では「弓術身体構造深化」の考察と、そこから見えてきた“失われし”行射の操法研究について紹介しよう!

守屋達一郎
1981年生まれ、埼玉県出身。精神科医師(精神保健指定医、日本精神神経学会認定精神科専門医、日本スポーツ精神医学会認定メンタルヘルス運動指導士、日本医師会認定健康スポーツ医、認知症サポート医)。中学時代は剣道部に所属。15歳から弓道を始め、東京慈恵会医科大学弓道部では主将を務め、卒業後は同部でのコーチ歴あり。大学時代に有志と武道研究グループ「啓進会」を発足し、現主宰。日々診療のかたわら、多彩な感覚を駆使し既存の方法にとらわれない手法にて、居着かない真の弓術を目指している。季刊『弓道日本』(太陽書房)にて記事を寄稿中。著書に『弓道と身体』(BABジャパン)、『弓取りの文字力』(太陽書房)など。
守屋師が自作した、テンセグリティ構造モデル。テンセグリティ構造は、どれか一つのパーツを動かそうとすると、他の全てのパーツが連動して動き、常にバランスを保ち続ける。

特集第4章 「足踏み」の作り方

いかにして“弓道の土台”を築くのか
◯高橋景樹(東京慈恵会医科大学 弓道部監督)

弓道において、弓を構え矢を放つ動作全体の土台となるのが「足踏み」である。矢飛びや的中への影響のみならず、正しく作れなければ怪我がしやすくなるなど不具合も生じさせてしまう「足踏み」の築き方について、東京慈恵会医大弓道部監督の高橋景樹師範が詳しく解説する。

高橋景樹
けいじゅ整骨院院長。東京慈恵会医科大学弓道部監督。日本体育大学スポーツ文化学部武道教育学科弓道専攻非常勤講師。全日本弓道連盟医科学委員会委員。JOC日本オリンピック委員会医科学強化スタッフ。武道研究グループ「啓進会」顧問。柔道整復師(国家資格)。アスレティックトレーナー(JSPO)。パラスポーツトレーナー(JPSA)。修士(体育科学)(日本体育大学)。

特集コラム 『凜として弓を引く』著者・碧野圭さんに訊く弓道の魅力

“日本の良き文化”を全身で体感する!

特集の最後に、小説『凜として弓を引く』の著者で、ご自身も7年前から弓道を修練している碧野圭さんにお話を伺った。弓道を始めたきっかけから、『凜として弓を引く』の制作における工夫や今後の展望、そして弓に触れ、矢を放つことの中にある魅力についてまで、熱い思いを語っていただいた。

碧野圭
愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年『辞めない理由』で作家デビュー。「書店ガール」シリーズは2014年度の静岡書店大賞「映像化したい文庫部門」を受賞し、翌年「戦う! 書店ガール」としてテレビドラマ化され、2016年度吉川英治文庫賞にもノミネートされた。2021年『凜として弓を引く』を刊行。以後シリーズ化され、2024年3月にシリーズ第3弾『凜として弓を引く 初陣篇』が刊行された。他の著作に「銀盤のトレース」シリーズ、「菜の花食堂のささやかな事件簿」シリーズ、『スケートボーイズ』『1939年のアロハシャツ』『書店員と二つの罪』『駒子さんは出世なんてしたくなかった』『跳べ、栄光のクワド』『レイアウトは期日までに』などがある。

【巻頭】総合格闘技道場 ALLIANCE
“世界のTK”が語る
「心技体」の格闘技論

総合格闘技黎明期より国内及び海外のリングで活躍し、“世界のTK”と呼ばれたレジェンドファイター──それが、「総合格闘技道場 ALLIANCE」を主宰する髙阪剛氏である。
52歳まで現役で戦い続けた卓抜の技術に加え、指導者としても、ロジカルな格闘技理論を以って数々の名選手を育て上げてきた。今回は、この日本格闘技界の賢者に「心技体」から成る戦いの要諦、さらにラグビー日本代表への指導といった、他分野へも活かせる格闘技の無限の可能性について語っていただいた!

【特別鼎談】土肥豊(日本拳法首席師範)× 拳王(プロレスラー)× 尾川堅一(プロボクサー)
WE ARE “日拳” BROTHERS!
日本拳法とプロ格闘技のリネージ(血統)

ともに“名門”明大拳法部出身、“拳法界の至宝”土肥豊師範の薫陶を受け、現在はプロレスとプロボクシングの王座獲得者として、リング上にて大活躍している拳王選手と尾川堅一選手。
今回、そんなレジェンド拳法家たちが豪華集結! ジャンルを超えて実力を発揮しうる日本拳法の歴史と実戦適応性について、語り合っていただいた!!

【特別企画】実戦沖縄武道連盟 琉成會
琉球古武道
攻防一体の武器術

沖縄では、徒手空拳(空手)との両輪として、武器術(琉球古武道)を共に学ぶことで、双方の上達に有益であるとされている。
今回の取材では、武器と防具を用いた組手試合によって実戦的に琉球古武道を練磨し、その普及にも努めている琉成會の師範たちに、「大城の棍」「佐久川の棍(小)」「北谷屋良の釵」の型と型分解について、解説、実演してもらった。
ほんの一部ではあるが、達人たちから受け継がれてきた型と、その型に命を吹き込む型分解をここに紹介する。

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