四国は香川県多度津町にある金剛禅総本山少林寺(以後、本山)。少林寺拳法の発祥地である本山は、「人づくり」という創始者・宗道臣が掲げた理念を学び、至高の「理法」と「行」を修めるため拳士たちが“帰山”する、聖地にして故郷である。
2020年1月に第三世師家を承継、併せて少林寺拳法グループ代表に就任した宗昂馬師家の下、本年10月に6年ぶりに日本武道館にて盛会のうちに開催された世界大会では、「拳禅一如」「力愛不二」「自他共楽」「剛柔一体」「組手主体」といった少林寺拳法の特徴を、存分に見ることができた。本特集では、宗昂馬師家への特別インタビューに加えて、世界大会から続いて、海外からも多数参加した本山での国際講習会の模様を密着取材。
“昭和・平成・令和”と時を経て、今や国や地域を超えて実を結び、レジェンド指導員たちから世界中の第三世代拳士たちへと受け継がれてゆく、少林寺拳法の「真の強さ」に改めて迫った!!
書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。
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第1部では、少林寺拳法発祥の地への取材訪問記を紹介。
〝拳士たちの故郷〟金剛禅総本山少林寺ってどんな場所?
創始者・宗道臣が作り上げた道場と理念、そして人々……
そこで今なお伝えられる護身の技法と階梯とは!?
“武の聖地”日本武道館にて開催された「2023年 少林寺拳法 世界大会 in Tokyo, Japan」。
前回より6年ぶりの開催となった今回の世界大会には、24カ国から約3000名もの拳士たちが出場、少林寺拳法ならではの花実兼備の組演武の数々が披露された!
第3部では、少林寺拳法グループ代表として、新時代を牽引する宗昂馬師家を特別インタビュー。
日本武道館での世界大会を盛況のうちに終え、続く香川県多度津で開催される国際講習会前に、本山にて今回の大会の総括から、これまでの歩み、これからに向けての抱負などをうかがった。
宗昂馬師家が語る、少林寺拳法第三世代の「武を活かす力」とは!?
香川県多度津町の金剛禅総本山少林寺を会場に、約470名もの拳士たちが参加した「国際講習会」。
日本が誇るレジェンド指導員が集結し、少林寺拳法の“秘伝”とも言える科目表に準じて、段級位別に分けられ、合計64プログラムにわたって、護身の理法が面授された模様をレポート!
特集の締めくくりとして、本誌で「自他護身を極める」を連載中の廣木道心師に、少林寺拳法について綴ってもらった。
少林寺拳法を習っていた高校生時代には気づけなかったが、自身が「護道」を創始し、指導者として団体を率いる立場になって、少林寺拳法の稽古体系が如何に優れているかが、はっきりと理解されるようになっていったという。
少林寺拳法からヒントを得た「護道」の技法とともに、少林寺拳法から受けた感銘を記す。
「女子高生が手に触れた『秘伝』の世界……」
「哲学を修めしアートディレクターが感じた武道の魅力!」
気鋭のアートディレクター・若島薫さん(OVER ALLs)は、中学時代から合気道を学び、高校で剣道・居合、大学時代は合気道と鹿島神流を稽古した。
東京大学と院で哲学を研究し、愛読書は『月刊秘伝』であったという若島さんに、
武道と達人の魅力について尋ねた。
かつて大東流合気柔術各派を研究し、柔術・合気柔術・合気の術の三代技法を提唱して、新たに「日本伝合気柔術」を標榜した故・鶴山晃瑞師範。
その流れを汲んだ岡本眞師範は、鶴山伝が明かした、大東流における「新陰流武術の遺伝子」を独自に解析、新たに人体構造の上から紐解くことで、不可思議なる「合気」の解明を果たし、その原理を指導している。
ここではその一端を、自らの筆をもって明かしていただいた。
今回、ご登場いただいた日中武術交流協会群馬支部「竹影清風」代表の新井亘師範は、ネット界の武術交流の黎明期より活躍し、中国大陸の名手・高手を訪ねる「民間武術探検隊」として貴重な情報を発信し続けてこられた指導者のお一人。
今回は氏の師匠であり、中国武術の高手としてこれまた勇名を馳せる常松勝老師との出会いから、その緊湊にして独特なる迅速・果敢な連撃で知られる「祁氏通背拳小架式」の練習体系について、ご紹介いただいた。
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