悠久の歴史を持つ中国大陸。そこで生まれ、育まれ、連綿と伝えられてきた中国武術は、戦闘技術としての秘匿性を維持しつつも、時に面前で披露され人々に感銘を与え、また表演の場を通して武術家同士の交流を育んできた。
そして、「表演競技」という新たな武の形を得た中国武術「ウーシュー」は世界中に愛好家を獲得し、日本では「武術太極拳」と称され、太極拳、長拳、南拳、伝統拳、また伝統器械といった、中国武術が包含する広大な技芸の世界を伝えている。
今特集では、本邦における武術太極拳発展の歴史から、脅威の身体能力を誇る競技選手たちの凄技とその養成法、そして全国トップクラスの選手たちが集う大会の模様まで、表演武術の“最深部〜最先端”を紹介しよう!
書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。
特集第1章では、日本武術太極拳連盟常務理事・谷川大先生を訪れ、日本における武術太極拳黎明期の大会の模様から話を伺った。
中国での表演武術の変遷、競技化の模索、そして最新の活動動向まで、武術太極拳が今に至るまでの歴史と未来について考えてみよう。
資料提供◎谷川大/日本武術太極拳連盟
国内トップ選手たちが、心技体に磨きをかけるため訪れる孫建明日本代表ヘッドコーチによる「特別強化トレーニング」。
そこではどのような武術練習が、どのような練度の下、行われているのだろうか。
今回は、特別に躰道家・中野哲爾師範にも参加いただき、スゴ技練成の現場を取材した!
小学3年生から始めた武術太極拳。今もその魅力に惹かれ続けながら、様々な形で普及に務めているのが、2017年から全日本武術太極拳選手権大会の「総合太極拳」の部門で三連覇を果たしたイナミ氏である。太極拳の尽きない魅力と、後に続く世代への思いについて熱く語ってもらった。
「武術太極拳」の表演競技において国内最大の大会である全日本武術太極拳選手権大会が3年ぶりに開催された。
〝表演〟ながら、各拳種の「風格」も審査され、自派の武術に対する深い理解が必須となる、特に高レベルの選手たちがひしめく「自選難度競技部門」を中心に、7月9日、10日の2日間にわたり開催された大会の2日目の模様をお届けする。美しさとともに、伝統的な武術性を内包する表演競技。
その技術の極みはどのように生み出されるのかに迫った。
写真協力◎公益社団法人日本武術太極拳連盟/OLI HAU OLI Office
まるでマシンガンのごとく連発する破裂音と、変幻自在な動きで見る者を圧倒する九節鞭の演武。
その国内屈指の名手・曽根啓彰師のワークショップが、第8回 東京伝統武術交流大会の特別企画として開催された。
特集第5章では、その模様をお伝えすると共に、九節鞭を操る秘訣と尽きせぬ魅力に迫る!
大ヒット本格中国武術映画『少林寺』。活躍したのは主演の李連杰はじめ、表演武術を専門に学んだ第一世代の武術家たちであった。
コラム1では、「映画と表演武術」の密なる関係を紹介しよう。
写真提供◎細川呉港
中国初の太極拳国際大会と日本初の全国大会、その双方で頂点を極めたレジェンド・遠藤靖彦老師。特集コラム②では、遠藤老師が表演武術の黎明期に肌で感じた、当時の参加者達と大会が織り成す、燃えるような熱い季節を語る!
沖縄の実戦中国武術家・宮平保師は武漢体育学院に武術留学した際、彼の地の表演武術の姿を、その目で見てきた。特集コラム③では、宮平師に本場中国の表演武術事情、そして選手引退後も生涯武術を続けるための道筋を訊いた!
伝統派空手、フルコンタクト空手、そして沖縄小林流空手。
あらゆる流派を超えた空手探求の場、「真星会」を主宰する空手家であり、読売新聞写真部員として長年活躍してきたプロの写真家でもある宮崎真師。この稀有なる「空手写真家」に、空手と写真、双方に通ずる極意を訊く!
写真協力◎宮崎真
「誰でも何歳からでも強くなれる!」というコンセプトにコミットするため、流派武術とは異なる学びの場として、武術格闘家の菊野克紀師が主宰する「誰ツヨDOJOy」。
格闘技と武術を通して学んできた知識と経験を、濃縮・解りやすくし、誰でも再現できるように教えているという、気になる稽古の現場を直撃取材!
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