鋭利な刃物を思わせる鋭さと共に、空中を華麗に舞う飛び横蹴り。
柔軟な全身のバネを集約しつつ、豪快に蹴り込まれる廻し蹴りや横蹴り、サソリ蹴り。
そして、遠距離を一気に詰めながら、一点を貫く怒濤の如き迫力ある正拳突き……etc.
“空手”が未だ日本国内ですら珍しい時期に、海外においてその魅力を存分に伝えた伝説の空手家、金澤弘和。
令和元年となった2019年の暮れ、惜しくも88年の生涯を閉じられた、この「世界で最もその名を知られた空手家」“センセイ・カナザワ”は、我々に何を残してくれたのか?
宗家として率いた國際松濤館空手道連盟の、次代を託された長男・金澤伸明館長はじめ、次男の大藏、三男の文敏、両指導員を交えた金澤三兄弟に、空手界のレジェンドから受け継いだ技と心を、今特集ではお聞きした。
書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。
“金澤弘和”とは空手界、武道界にとって、いかなる存在なのか?
まずはその足跡から、改めて振り返ってみたい。
特集第1章では、國際松濤館空手道連盟を託された長男、金澤伸明館長と共に、次男・大藏氏、三男・文敏氏による鼎談で、在りし日の金澤弘和宗家について語り合っていただいた。
その姿に何を学び、何を伝えられたのか。レジェンドの遺伝子が受け継いだモノとは!?
独自の探求から、まさに「カナザワ式」と呼ぶべき独特な空手を体現した金澤弘和宗家。
特集第2章では、師が実践された伝説技や鍛錬法について、その遺伝子を受け継ぐ金澤伸明館長はじめ大藏、文敏両氏の金澤三兄弟に、それらを再現・解説いただくことができた。
独特でありながら、元来の〝空手の奥儀〟へと迫った「金澤伝説」が今、蘇る。
かつて全世界を魅了した伝説の空手家“センセイ・カナザワ”こと金澤弘和宗家。
特集第3章では、その系譜を今に受け継ぐ次世代の空手女子、金澤日和先生に、孫の眼から観た金澤宗家の姿、そして松濤館流空手の「武」と「美」を語っていただいた。
空手界における、まさに“レジェンド”であった「金澤弘和」という存在。
その残した遺産とは、いかなるものだったのかを追った今特集。
そこに〝空手〟の持つ、新たなる未来への可能性をも見えてきた!
格闘技におけるキングオブスポーツともいうべきプロボクシング。 そんな過酷を極める拳闘界で、36歳の今も第一線で戦い続ける近藤明広選手。
年齢を超えた、その熱いファイトの裏には岡部武央師による武術指導があった。一流ボクサーと気鋭の武術家が、リングで活きる“内なる力”を語り合う!
取材協力◎一力ボクシングジム
台湾武壇の劉雲樵老師などを通じて、日本でもその名は知られながらも、 詳しい素性は不明であった八卦掌第三代伝人、宮宝田。 この幻の達人が残した、大陸での伝承を受け継ぐ王翰之老師を上海に訪ねた本企画。
後編となる今回は、宮宝田の直伝を受けた先師・王壮飛老師や 現伝・王翰之老師の世界を股にかけての活躍をお聞きすると共に、 同門となる劉雲樵老師との邂逅エピソード、さらに宮派八卦掌の教学体系について、 王翰之老師と御息女の王天灝老師に詳しくご紹介いただいた。
協力◎上海市八卦掌協会:王天灝副会長、唐龍法副会長、孫治常副秘書長、朱海昱副秘書長、丁楽副秘書長
自分の身体をコントロールし、いかに思い通りに動かすことができるか? 武道・武術やスポーツから日常生活の動作まで、動きの質を向上させるためには、 「脱力」が必要である。しかし、脱力とは、ただ力を抜くだけのことではない。 長年、武術を修め、同時に身体操作の極意を掴むべく、“力の最適化”を可能にする 身体づくりのための稽古と研究を重ねてきた広沢成山先生が「正しい脱力」を教授する新連載、開講です!
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