秘伝2020年1月号
全国の書店、Amazon、楽天などのネット書店、弊社通販にて好評発売中!!

今号の特集は
「体軸で創る! カラダと動きの“正中線”」

武道の稽古やスポーツの練習時に、しばしば用いられる「体軸」という言葉。しかし、その定義は用いる人によって違いが見られます。今特集では各章ごとに、それぞれの" 体軸観" について明らかにするとともに、その養成法と活用法を紹介。強く、しなやかな「軸」をつくり、武道やスポーツに活かす方法が示されます!

こちらのコーナーでは、各章の詳細と関連する書籍、DVD など関連情報をご紹介しております。是非今月号と合わせてお楽しみください!

» 秘伝2020年1月号の詳細はこちら

序章 河野智聖「 天と地」をつなぐ“第三の脚”

「日本人の智恵」の中にある
「体軸」養成法

特集の序章として、河野智聖師に人間の身体学的観点と日本の文化論的観点から「体軸」を論じてもらった。野生動物から進化していった人間の二足歩行を可能にしたものが、〝第三の脚〟とも言える「体軸」であった。野生を無くし、「軸」が衰えつつある現代において、「体軸」を養成する日本の作法や伝統の重要性を改めて提言する。

河野智聖 心道
1961 年、兵庫県生。中学時代、義心館山田治義館長の元で空手を始める。心拳塾清水伯凰塾長の元で心拳を学び指導員となる、又竜明広老師から北派少林拳総合源流の伝授を受ける。同時に操体法、野口整体といった身体調整術を学ぶ。身体の操作を有効的に活用し、稽古する事で健康になり、年を重ねる事に技術を増してゆける事を目的に武術と整体を融合させた「心道」を発足、東京、大阪、名古屋で稽古会を主催している。
詳しくはこちら

第一章 高橋佳三「 古武術式」全身連動の身体づくり

肩甲骨、股関節、足の指を働かせる
全身が繋がる体づくり

特集第一章に登場いただくのは、スポーツバイオメカニクスとともに、古武術の動きをもとに、多くのアスリートへの指導を行ってきた高橋佳三先生。
「体軸をつくるために動くのではく、目的にあった動きをすると結果的に体軸はできる」と高橋先生は言う。では、〝目的にあった動きができる体〟をいかにしてつくるのか。そのために欠かせない、肩甲骨、股関節、足の指を働かせて、全身を繋げるトレーニング法を示してもらった。

高橋佳三
1974 年、福井県生まれ。びわこ成蹊スポーツ大学教授。筑波大学大学院博士課程人間総合科学研究科修了。専攻はスポーツバイオメカニクス。野球との関わりは深く、小学校2 年次より大学3 年次までは選手として、以後、現在にいたるまで指導者として携わる。2003 年、桑田真澄投手(当時、読売ジャイアンツ所属)の復活の要因の一つに甲野善紀師の古武術があったことを知り、学び始める。以後、光岡英稔師より、韓氏意拳を学ぶ。

第二章 広沢成山「骨の支えと筋肉の重み」その脱力活用

骨の支えを強化して
筋肉の脱力で重くする!

「体軸=地面から垂直に伸びる一本の棒」というイメージを持っている方は多いだろう。しかし、本特集第二章にご登場頂く広沢成山師は、体軸とは骨の「支え」と筋肉の「重さ」によって実現するものであり、決まった形はないと説く。必要な条件さえ満たせば、いかなる姿勢であっても失われない体軸の習得法をここに紹介!

広沢成山
八光流柔術皆伝師範、鍼灸師、皇法指圧師。1970 年生まれ。高校時代に少林寺拳法、 大学時代に中国武術を学ぶ。そして、1993 年、大学4 年のとき、八光流柔術に 出会い入門。1999 年、八光流柔術師範になる。2000 年、皆伝・基柱師範を取得。 2009 年、八光流柔術の稽古会をスタートさせ、2010 年、千葉県の馬橋にて道場 を開く。現在、「八光流柔術豊和会」を主宰し、千葉・東京・神奈川で指導している。 代表著書『「肩の力」を抜く!』(BAB ジャパン)。
詳しくはこちら

第三章 高橋龍三「 体軸コンディショニング」体軸筋と軸意識のコネクト

スイッチを押して
強くぶれない動きを手に入れる

特集第三章に登場いただくのは、体軸コンディショニングスクールを運営する高橋龍三氏。数多くの実験を通して、刺激を加えることで、軸状の意識が形成される筋肉群を把握してきた。
体軸筋と呼んでいる、それらの筋肉群を繋げるスイッチを示すとともに、スポーツや武道において、強く、且つ、ぶれない動きを身につけるためのボディワークを紹介する。

高橋龍三
体軸コンディショニングスクール校長。学生時代より運動科学を学び、大手スポーツクラブのスポーツインストラクターなどを経て、 施術家の道へ。中国式整体、美容矯正、美容整形療術、リフレクソロジー、経絡、振動、波動、身体意識など、様々な知識を深める。「体軸」を医療やリハビリテーションに取り入れ、講演などの普及活動をしている。プロスポーツ選手のパフォーマンスアップ、障害改善など、仕事は多岐にわたる。
詳しくはこちら

結章 日野晃「軸を使いこなすコツ」

特集の結びは、日野晃師範に「軸」につていの論考を寄稿いただいた。「軸」に囚われず、役立たせるために必要なこととは? 「軸」をうまく使いこなすためのコツを、「守破離」の観点から説く!

日野晃
「日野武道研究所」代表。大阪府出身。中学時代、独学で器械体操に取り組み、オリンピックの強化選手に選ばれる。ジャズドラマーを生業とする一方、武道では空手(糸東流)修行を皮切りに、武道の本質的な在り方や稽古法を探求。1980年代、大阪で道場を持つが、武道研究に専念する為に日野武道研究所を設立、和歌山県熊野に100 坪の道場を自作し研究を続ける。
詳しくはこちら

特集に登場した先生の技術をさらに深く学びたい方は必見 !!

武道やスポーツのパフォーマンス向上を目指す方へのオススメ書籍&DVD

秘伝最新号

秘伝2020年1月号 特別企画・連載 ■巻頭グラビア影丸譲也直筆イラスト"ケンカ十段"芦原英幸の勇姿!/明治神宮秋の大祭&日本古武道振興会「日本古武道大会」/少林流空手今野塾20周年記念「沖縄伝統空手 演武会」■巻頭インタビュー 今月の「秘伝なヒト」! 翻訳家・通訳 エリック・シャハン埋もれた武道古書を翻訳する米国人武道家■松宮康生「What is SABAKI?─サバキとは何か?─」特別編天才空手家・芦原英幸が示したサバキの"その先" ■【特別インタビュー】"最強格闘一家の長...