小よく大を制す! 武術の工夫、逆転の方法論。 月刊秘伝2022年1月号
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取っ組み合いや殴り合いにおいては、体格に勝るものが断然有利であり、「小が大を制す」ことは困難を極める。だからこそ、「小よく大を制す」は、武道の一つの理想として捉えられ、多くの武道家がその実現のために技術を磨き続けてきた。
しかし、古くから伝わる武術には、その理想を体現するための術理が元より備えられている。本特集では、武術が有する「小よく大を制す」ための知恵と工夫を紹介していく。また、「小が大を制す」ことがより困難である競技武道も取り上げ、体格差に負けない心身の鍛え方に迫った。小き者(物)が大きな者(物)を制すための「戦略」「心身」「術」「剣理」が示される!

月刊秘伝2022年1月号
発売日:12月14日(火)
定価:1,000円(税込)

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特集序章 日本の武術が持つ体格を凌駕する知恵と工夫

「小よく大を制す」を体現した達人たち

特集序章では、体格差を覆すことがいかに難しいかについて言及した上で、武術の世界に存在した「小よく大を制す」を体現してきた達人たちを幾人かあげた。競技武道や格闘技との比較も示しつつ、日本の武術が有する「体格や体力を凌駕する智慧と工夫」について見ていこう。

特集第一章 小よく大を制す「戦略」
手が触れた瞬間に勝つ!

「間合」「触覚」「気」による体格の大小を超えた兵法
岩間統正(太気拳仏子研修所)

「大男に名人なし」と喝破した、太気拳(太気至誠拳法)宗師・澤井健一。特集第一章では、澤井宗師より全伝を受け継いだ岩間統正師に、「小能く大を制す」ための戦略を自身の体験と共に語っていただいた。オランダの巨人、ヤン・カレンバッハ師との戦いを通じて磨かれた、“手が触れた瞬間に勝負を決する”究極の兵法をここに紹介しよう!

特集第二章 小よく大を制す「心身」
ヒットアンドアウェイを可能にする攻撃力、スピード、胆力を作る!

「小さな巨人」の鍛え方
全世界空手道連盟新極真会
緑健児(第5回世界大会優勝者)
実演・南原朱里(第12回世界大会優勝者)

1991年、極真空手第5回全世界大会を制したのは、「小さな巨人」と謳われた緑健児選手だった。自分よりはるかに大きい選手たちと何試合も戦い抜き、優勝を勝ち取ることができた要因には、徹底的に鍛え抜かれた心身の充実があった。現在は新極真会代表として活動する緑氏に、選手時代のことを改めて聞かせてもらうとともに、2019年の世界大会を制した現役選手の南原朱里選手にも協力いただき、極真空手における「小能く大を制す」ための鍛え方、戦い方に迫った。

特集第三章 小よく大を制す「術」
身長154センチの塩田剛三師範の技はなぜ“効いた”のか?

合気道の技術の根源ーー「腰が乗る」
安藤毎夫(養神館合気道龍)

合気道養神館の創始者、塩田剛三師範は身長154センチの体格ながら、 自身よりはるかに大きい相手に対しても“効く”技を繰り出し、制している映像が数多く残っている。第三章では、塩田師範の直弟子にして、養神館合気道龍を主宰する安藤毎夫師範に、なぜ、塩田師範が痩身矮躯の体で、“効く”技を生み出すことができたのかについて解説してもらった。塩田師範が、合気道の技術の根源として表現していた「腰が乗る」とは、どのような技術なのか? その要諦が明らかになる。

特集第四章 小よく大を制す「剣理」
長大を無効にする太刀筋上の座標点をとる!

大小関わりない、勝機の「一点」を求める一刀流の理
宮内一(一般社団法人笹森順造直伝兵法白嶺北天会)

特集最後の章でお話を伺うのは、日本武術の要たる剣術の理合。長短さまざまな武器が戦い合う古流において、「小よく大を制す」はどのような理をもって成立させたのか? ここでは、名門「小野派一刀流」の小太刀技法について、同流を伝えた笹森順造先生に直伝を受けた白嶺北天会の宮内一先生にお話を伺った。

巻頭 漫画家・細川忠孝先生に訊く『ツワモノガタリ』制作物語
リアルな流派の技法で迫る!「幕末最強の剣客とは?」

幕末の剣客たちが、ともに同じ時代を生きた〝最強の剣客〟について語り合う……
そんな浪漫溢れる問いに、実際の古流道場への綿密な取材と、漫画家ならではの想像力と筆勢で迫る連載作品『ツワモノガタリ』が、「ヤングマガジン」誌上で始まった。
今号の「秘伝なヒト」では、大注目の〝幕末最強剣士譚〟を描く漫画家の細川忠孝先生に、『ツワモノガタリ』制作秘話について物語っていただいた!
取材協力◎講談社 ヤングマガジン編集部

特別企画 「秀徹」藤原将志 技の爆発力を体現する!!
一撃必殺の鍛錬

空手の世界チャンピオンをはじめ、多くの著名な空手指導者や格闘技選手たちがその無類の“技の威力”に教えを請う道場があるという。それが「秀徹」だ。
今回は武術・格闘界を席巻せんとする「秀徹」の誕生秘話と、その特徴を直撃取材。
驚異的な“爆発力”を生む、その稽古の模様を特別誌上公開しよう!

特別企画 ヒーロ黒木 "勝つ"ことでなく"負けない"技術で護る!
「剣(つるぎ)護身術」

“勝つ”ことよりも、“負けない”術(すべ)を構築することを提唱する「剣─TSURUGI─護身術」。
その創始者である通称ヒーロ黒木師は、若き頃よりフルコンタクト空手に情熱を燃やし、自衛隊時代は訓練とは別に自らを鍛錬する日々を過ごした後、大東流合気武道に出会い、武術の深奥に触れると共に、それらの経験を活かした独自の護身武道を体系づけた。
一般人はもちろん、企業の護身研修や教育機関における防犯指導などでも広く活用される、「敵を倒さず、無事帰宅する」ことを旨とする考え方と技術の一端を御紹介いただいた。

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