武田惣角・植芝盛平の直弟子、
“四国大東流の父”が伝えた「総伝技」苛烈なる技の系譜
月刊秘伝2021年4月号
好評発売中!

大阪朝日新聞社にて、武田惣角植芝盛平より大東流の直伝を受けた中津平三郎。
中津が学んだ技法の数々は、四国の地にて受け継がれてきた。
中津の直弟子である千葉紹隆が北海道の武田時宗の下で修行研究し、師の技法を再体系化した〝四国の大東流〟は、関西系の流れを学ぶ門人たちからも評価され、その後、時を経て、外国人合気道研究家たちによってその価値を〝発見〟されることとなる。
本特集では、時宗伝とも琢磨伝とも一味異なる独自の風格をもった中津平三郎伝「四国の大東流」を大紹介!

月刊秘伝2021年4月号
発売日:3月13日
定価:1,000円(税込)

月刊秘伝2021年4月号 
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特集第一章 “四国大東流の父”中津平三郎伝「仁王の合気」

大阪朝日新聞道場の実力者、
武田時宗も認めた「総伝技」の達人!

大東流の歴史を紐解く際、これまでに語られることの少なかった人物・中津平三郎。
武田時宗師に「その技術は大阪朝日新聞社で一番優れていた」と言わしめる、この知られざる達人の足跡を、特集第1章では貴重資料とともに紹介しよう。

特集第二章
“継承者”千葉紹隆の探求 久琢磨も認めた“畳一枚、直下に決する”技法

北海道・大東館と四国の関係、
関西・琢磨会との交流稽古

中津平三郎の技を四国の地で受け継ぎ、北海道の武田時宗宗家の下でも修行に励んだ故・千葉紹隆師範。
琢磨会との交流を経て、久琢磨師にも認められたその技法は、いかに育まれ、変化していったのか。
特集第2章では、千葉師生前のインタビューを基に、「継承者による大東流さらなる探求」の模様を紹介しよう。

特集第三章 骨・筋を制し、足使いで勝つ「鷲掴みと千鳥足」

“本部長” 佐藤英明が語る
「大東流合気柔術四国の歴史と技法」

中津平三郎・千葉紹隆師範の後を継ぎ、現在、大東流合気柔術四国本部長を務める佐藤英明師範。
徳島県美馬市脇町にある本部道場を訪ね、佐藤師範に四国伝の大東流合気柔術の特徴についてうかがった。

佐藤英明 Sato Hideaki
昭和33年9月栃木県宇都宮生れ大阪府豊中市育ち。大阪工業大学付属高等学校卒後コンピューター専門校へ進学。父親の郷土、徳島県美馬市へ移り、自営業を継ぐ。商工会副支部長、美馬地区保護司、児童民生委員活動を通じて、大西正仁市議会議員夫妻と知り合い、平成元年文武両道目指し脇町道場を開講時、千葉紹隆、蒔田完一、井沢将光氏の実戦講習を受け四国本部へ一人入会。大西、千葉先生亡き後、令和元年7月より四国本部を継承し現在に至る。

大東流合気柔術四国 〒779-3601 徳島県美馬市脇町拝原1076-4 TEL0883-53-0515

特集第四章 老師から学ぶ“黄金の武術”を世界へ!

海外副指導部長・ギヨーム・エラール
随想「千葉紹隆師範を偲んで」

本特集の結びとして、ここまで大東流合気柔術四国の歴史、技法を案内してきた合気研究家ギヨーム・エラール師が、師匠との邂逅、そこでどのように学び、海外副指導部長となったのか、また、いかにこの大東流を次の世代へつないでいくべきか、思いの丈を綴る随想文をお贈りしよう。

ギヨーム・エラール Guillaume Erard
フランス出身、科学者(分子生物学の博士号)および教育者であり、日本の永住者。 東京の合気会本部道場で稽古を行い、合気道道主植芝守央から五段、大東流合気柔術四国本部千葉紹隆師範から五段と教師の免状を授与される。 フルコンタクト空手も練習している。自身の「横浜合気道場」で合気道を教えており、定期的にヨーロッパを訪れ、合気道や大東流のセミナー、武道の歴史についての講義を行っている。

巻頭 レアンドロ・ディアズ・ナポリタノ
ブラジルから来た義足の武道家 挑戦! 障害と武道稽古

ブラジルから来た武道家、レアンドロ・ディアズ・ナポリタノ氏は、 生まれつき右足に障害を持ちながら、少年時代から武道を始める。 その後、合気道や弓道を、2015年の来日後には香取神道流も加え、様々な武道を学び続けている。
障害による諦めを持たないメンタリティーと日々の稽古の積み重ねによって、 その動きは、まさに武道家と言えるものとなっている。障害と武道稽古について、 そして武道から受ける奥深き世界観や、母国と日本を文化的に繋ぐ思いについて語ってもらった。
撮影協力◎唯心館杉野道場

新連載 逆井則男「双伝“初見神流”」
武神館武道の極意

武神館に継承されてきた古武道九流派の内、 初見良昭宗家より二流派(本體高木揚心流柔體術・義鑑流骨法術)の 家元を相伝した逆井則男師範が綴る大型連載が本号より始動!
期せずして“新米宗家”となった逆井師範が自身の修行の軌跡を振り返るとともに、 全世界の全武道人に対して「武神館武道とは何か」をその技術の一端とともに紹介していく!

特別記事 梁派八卦掌・賀川雅好
あらゆる変化を生み出す母体「八母掌(老八掌)」

中国で最初期に「世界の理(ことわり)」として発明(発見)された陰陽論。 それを土台に、森羅万象の循環を生み出す「八卦」を理論構造として整理された「八卦掌」。 その文字通り、母体となるのが「老八掌」とも呼ばれる「八母掌」である。
本来、門派固有の技術として知られた「寸勁」において、 指先から発する爆発力に定評のある梁派八卦掌を日本で伝える、日本八卦掌研究会の 賀川雅好師範に、あらゆる変化の源となる八母掌の構造とその技術を御紹介いただいた。

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