[琉球〜本土〜世界を巡る]
100年後の海南神技“沖縄空手”という奇跡!
月刊秘伝2022年12月号
好評発売中!

沖縄復帰50周年、船越義珍による空手本土普及100周年、琉球処分150周年。
数々の歴史の節目が重なったこのメモリアルイヤーに、沖縄人の魂と呼ぶべき身体文化遺産である空手の過去から現在、そして未来までを見通す。
東京オリンピックで世界的な競技として認知された、空手の真にあるべき姿とは?
第2回沖縄空手世界大会をはじめとする、沖縄空手の最新情報から古来の術技まで、空手のオリジンたちが今に受け継ぐ熱き伝統の息吹を、聖地沖縄より直送しよう!

発売日:2022年11月14日
定価:1,000円(税込)

月刊秘伝2022年12月号 
好評発売中!

書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。

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序章 沖縄空手の過去、現在、未来

基本理念の堅持と未来への発展と──
「沖縄空手」の課題と更なる可能性
嘉手苅徹(沖縄剛柔流教士八段)

本土に空手が伝わって以降も、独自の特色を維持し発展してきた「沖縄空手」。
しかし、年月の経過とともに「競技化」の波は沖縄空手にも及んでおり、そこには利点も課題も見出すことができる。
特集序章では、空手研究家にして、8月に開催された「沖縄空手世界大会」那覇手系シニア男子の部門で優勝した嘉手苅徹氏に、沖縄空手の歴史とともに、未来への展望を示してもらった。

嘉手苅 徹 Kadekaru Toru
1956年、沖縄県久米島町生まれ。琉球大学大学院修了、教育学修士。早稲田大学スポーツ科学研究科博士課程修了、博士(スポーツ科学)。沖縄剛柔流教士八段。沖縄剛柔流空手道協会常任理事。日本武道学会評議員。沖縄大学客員教授。嘉手苅道場道場主。著書に『沖縄空手「型」を探る』(沖縄タイムス社)などがある。

第1章 世界大会&達人セミナーレポート

世界各国から精鋭が集う
沖縄空手最高峰の一大祭典!
第2回沖縄空手世界大会2022

沖縄空手の一大祭典「第2回 沖縄空手世界大会」。
特集第一章では、大会参加選手たちの激闘絵巻と、大会後に開催された達人セミナーの盛況模様を、現地沖縄より徹底レポートでお届けしよう!

期日◎2022年8月1〜8日
場所◎沖縄県立武道館・沖縄空手会館
主催◎第2回沖縄空手世界大会実行委員会

第2章

道場訪問コラボ Part.1

沖縄空手×中国武術が
最新最古の空手を創る!
宮里信光(剛柔流)× 宮平保(中国武術)

かつて沖縄空手界きっての実戦派として名を馳せた上原恒館長と、沖縄の実戦中国武術家・宮平保師の出会いから始まった遥かなる空手探究。
特集第二章パート1では、宮平師が上原館長の遺した直心館道場を訪問し、その後継者である宮里信光師と沖縄空手×中国武術対談を繰り広げる!

宮里信光 Miyazato Nobumitsu
1969年沖縄生まれ。13歳で沖縄空手界きっての実戦派として知られる剛柔流空手直心館・上原恒館長の門下生となり、剛柔流空手の修行を重ねる。上原館長が宮平保師範(天行健中国武術館)と交流を開始するに伴い、自身も宮平師より手解きを受け、県内外の様々な流派のチャンピオンや上位常連クラスの選手と数多くの手合わせを行う。2018年に上原館長が逝去された後、その後継者として剛柔流空手直心館を引継ぎ、自身の稽古と後進の指導に励んでいる。
宮平 保 Miyahira Tamotsu
1964年沖縄生まれ。10歳より沖縄伝統空手を学ぶ。20歳で中国湖北省・武漢体育学院に5年間武術留学し、温敬銘教授、劉玉華教授より実技と理論の指導を受け、外国人としては初となる中国の体育学院武術専攻(在籍は研究生部)を卒業した公認指導者となる。また第11回アジアオリンピック科学大会に日本代表の一人として出席し、論文《中国武術和日本武道的淵源》を発表。帰国後、空手の本場・沖縄の地を中心に中国武術を指導。 空手関係者、県内外、海外の武道、格闘技関係者(居合、フルコンタクトカラテetc.)との交流も多い。代表作DVD『究める! これが武術だ(全二巻)』、 『戦う! 中国武術』(BABジャパン)。

道場訪問コラボ Part.2

グラウンドゼロから
世界に広がる沖縄空手
桃原慶長(上地流)× ダニエル・マードン(松濤館流)

沖縄を原点とする空手は、今や海を超え、世界中の人々を魅了している。特集第二章パート2では、松濤館流の空手家にして理学療法士でもあるダニエル・マードン氏が、上地流範士九段・桃原慶長師の泡瀬水明館を訪問する。
沖縄空手界の重鎮と青い目の空手家による日仏空手対談、ここに開幕!

桃原慶長 Tobaru Keicho
1944年、沖縄生まれ。上地流空手道範士九段。沖縄空手道協会会長。1965年、琉球大学一年の時に上地流二代目である上地完英の普天間道場に入門し、激しい修行に明け暮れる。1996年、泡瀬水明館を設立。空手と琉球古武道の指導を通じ、沖縄空手の保存・継承・普及に努め国際交流を図り、さらに青少年の健全育成に寄与することを目的に活動している。
ダニエル・マードン Daniel Mardon
アロマプレッシャー考案者。フィジオセラピスト。USA公認ライセンスセラピスト。パリ生まれ。フランスの医療機関でがん患者が放射線治療を受けた後のリンパ浮腫や皮下組織へのダメージケア、術前術後の皮下組織循環トリートメントを行う。パリのスポーツチームのテラピストとしても活躍。その後、活躍の舞台を世界に移し、2005年からは日本を主な拠点として国内トップクラスのホテルスパのプロデュースや、プロフェッショナル、医療従事者を対象としたフィジオセラピーの教育・啓発活動に注力している。主な著書として『身体療法の生理学とボディワーク』(共著・BABジャパン)、DVD「ダニエル・マードン式 アロマプレッシャー」(ポニーキャニオン)がある。テレビ、ラジオの出演、雑誌等のメディア掲載多数。

第3章 沖縄武女子インタビュー

棒術世界王者が語る
沖縄古来のウェポンシステム
平良美奈子(琉球古武道保存会東京支部長)

棒、サイ、ヌンチャク、トンファー、エーク、テインベー、鉄甲など沖縄古来の独特にして多彩な武器術を伝える琉球古武道。
本特集のトリを飾る第三章では、第2回沖縄空手世界大会にて「古武道(棒)」の部で見事金賞(一位)に輝いた平良美奈子師に、琉球古武道の魅力、そして沖縄武女子としての矜持を訊いた!

平良美奈子 Taira Minako
1982年、沖縄生まれ。2002年、琉球古武道保存会久場川修武館道場に入門し、金城政和会長の元で琉球古武道を学び始める。2010年、留学先でもあるカナダのトロントにて、金城会長と親交のある現地の各道場と武道交流を行う。2021年、琉球古武道保存会東京支部の発足に伴い、支部長に就任する。2022年、第二回沖縄空手世界大会に出場し、「古武道(棒)成年Ⅰ女子」の部で金賞を受賞。さらに国際大会をはじめ、様々な大会で活躍している。久場川修武館総本部錬士六段。

【巻頭】異国の武道家が憂う日本武道“未来”への伝承!
大東流合気柔術木山会ロイ・ゴールドバーグ師の
「開かれた合気」

専一に技術・技法の追求を行い、その術理の公開については極力抑えられてきた大東流の「合気」。
しかし、元幸道会教授代理、七段位にして「大東流合気柔術秘奥義之事」の巻物まで授けられたロイ・ゴールドバーグ師は、その秘密主義を廃し、セミナーや動画での合気技法の一般公開に踏み切った。
コネチカット州に居を定め、大東流の普及発展に尽力するゴールドバーグ師の目指すところを訊いた。

【特別企画】太極会・堀仁彦
陳式心意混元太極拳
「混元球と纏絲内功」

名人・陳発科の直系となる陳式太極拳第十二代伝人、また陳発科が心意拳の胡耀貞とともに創った陳式心意混元太極拳第三代伝人である太極会・堀仁彦老師。
この度、堀老師が師事した伝説の実戦太極拳家・馮志強老師より伝承されし“内功武術としての太極拳”とその精髄について伺った。

【特別企画】 田春陽老師
西北武林の雄・馬賢達が伝えた
「名門・ 通備門の発勁」

八極拳・劈掛拳・翻子拳・戳脚という四つの門派を統合し、達人・馬賢達を輩出した中国・西北武林の名門、馬家伝統の「通備門」。
その薫陶を、武術エリートが集う西安武術学院で受けた田春陽老師が、自ら提唱する〝武道元〟理論に基づいて分析する、激発なる身法とそこから生み出される発勁の威力とは!?

月刊秘伝2022年12月号 
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