“歩き”が変われば“身体”は変わる!
武術・忍術・身体科学式「歩法・走法」の究め方、大紹介!!
月刊秘伝2021年3月号
好評発売中!

全ての身体運動の原点であり、最も身近な運動である「歩く」ということ。
そこにはあらゆる武道・武術、スポーツや芸事にも通じる身体の極意が秘められている。
今回は身体科学の専門家をはじめ、日本古来の歩法の探求者、古流武術家、忍者など、多種多様なジャンルのスペシャリストたちが、それぞれ独自の指針のもとに追究してきた合理的にして驚異的な歩きの妙技を、全章連動ムービー付きで徹底紹介!
誰もが当たり前に行っている「歩き」が持つ無限の可能性に気付いたとき、これまで知らなかった新たな世界への第一歩を踏み出せるだろう。

月刊秘伝2021年3月号
発売日:2月13日
定価:1,000円(税込)

月刊秘伝2021年3月号 
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特集序章 人類にとって“歩き”とは何か?

魚類や四足動物の遺伝的遺産を
人間の歩法に復元する

人類にとって「歩き」とは何か? 特集序章では、その問いについて、本誌2020年11月号より始まった連載「歩きで鍛える“歩道”入門」において、「歩き」を極めるための鍛錬法を紹介している高岡英夫師に解説いただく。
運動進化論の見地から科学的に研究開発することで、あらゆる分野の人間の能力全てに影響を与えることができる「歩き」という運動に迫る!

運動科学総合研究所
高岡英夫 Takaoka Hideo

運動科学総合研究所所長・NPO法人日本ゆる協会理事長・同推進委員
東大、同大学院教育学研究科卒。幼少時より武術・気功・ヨガの修行に明け暮れる。
東大大学院時代に西洋科学から東洋哲学にわたる幅広い知見をもとに「運動科学」を創始し、人間の高度能力研究に従事。運動科学は、その後スポーツ・武道各分野、音楽、教育、医療、助産、ビジネス、料理から科学的研究まで、あらゆる分野に応用領域を広げ、成果を上げている。
地方公共団体の健康増進計画における運動療法責任者も務める。著書は100冊を超える。ビデオ、DVD多数。

特集第一章 「快」で目覚める!ナンバ歩き

日本古来の歩法に秘められた力

かつて日本人の誰もが行っていたというナンバ歩き。
現代ウォーキングとは全く異なる、伝統に磨かれたその合理性は、各界で一大ブームを巻き起こした。
特集1章では、ナンバ術協会最高師範・矢野龍彦師(桐朋学園大学教授)と、ナンバ術特別師範にして書道十段・合氣道八段を持つ青い目のサムライ、ウィリアム・リード師(山梨学院大学教授)による日米ナンバ対談をお送りする!

桐朋学園大学教授
ナンバ術協会最高師範
矢野龍彦 Yano Tatsuhiko

1952年、高知県生まれ。ナンバ術協会最高師範。ナンバ走りの提唱者。筑波大学体育学修士課程コーチ学修了。
桐朋学園大学教授。陸上競技上級コーチ。メンタルトレーニング、身心コントロール、シェイプアップ、コーチング、健康教育などの授業を担当し、桐朋中学・高校バスケットボール部のコーチを務める。中央大学非常勤講師も兼務。
ナンバ術協会を立ち上げ、同協会を通じて「ナンバ」の動きを日常のさまざまな動きに取り入れ、よりよい生活を営む知恵を広く提唱している。代表著『すごい! ナンバ歩き』(河出書房新社)、『ナンバ式!元気生活 疲れをしらない生活術』(ミシマ社) 、『「ナンバ走り」を体得するためのトレーニング スポーツ新基本』(MCプレス)、他多数。
山梨学院大学教授
書道十段・合氣道八段・ナンバ術協会特別師範
ウィリアム・リード Willam Reed

アメリカ出身。山梨学院大学 国際リベラルアーツ学部(iCLA)教授。全日本書道連合會書道十段、全日本教育書道連盟副会長、唯心会合氣道八段。日本筆跡診断士協会筆跡アドバイザー。ナンバ術協会特別師範。
国際居合道連盟鵬玉会 国際委員会委員長 山梨支部長。山梨放送「てててTV」コメンテーター。NHK World Journeys in Japan リポーター。クレッグ・バレンタイン氏に師事し、2009年に世界第一号のワールドクラス・スピーキングの認定コーチになる。また自ら手作り甲冑で世界最大の武者行列である信玄公祭りに留学生と共に参加するなど、日本語と英語で国内外に日本文化の素晴らしさを伝えている。
代表著『世界最高のプレゼン術』(KADOKAWA/角川書店)。DVD『無外流居合入門』(BABジャパン)にも出演している。

特集第二章 等尺性収縮が生む爆発的スプリント!

義足ランナーとブレード開発に学ぶ!
「歩く」と「走る」のエッセンス

ボディワーク界のトリックスターとして活躍する藤本靖氏(環境神経学研究所代表)が、「身体と意識の進化」をテーマに、パラアスリートたちの“超感覚世界”を直撃するシリーズ企画。今回は特集特別版として、陸上競技である「義足スプリント」を総力取材。
「良い走り」は「良い歩き」へとつながり、「生活の質」も高まる!
歩法改善のワークも多数紹介!!

身体論者
環境神経学研究所代表
藤本 靖 Fujimoto Yasushi

環境神経学研究所 代表。上智大学非常勤講師(神経生理学、ボディワーク)。東京大学経済学部卒業。
東京モード学園ファッションスタイリスト学科卒業。海外経済協力基金(現、国際協力機構)にて政府開発援助の業務に関わる。東京大学大学院身体教育学研究科修了。自律神経系/脳神経系の科学的探究とボディワーク実践の中から「快適で自由な心と身体になるためのメソッド」を開発。民間企業、研究機関、公的機関などと数多くの協業を実施。『脳幹リセットワーク~人間関係が楽になる神経の仕組み~』(講談社)など著書多数。
義足エンジニア
Xiborg社代表
遠藤 謙 Endo Ken

株式会社Xiborg代表、NPO法人ギソクの図書館代表、ソニーコンピュータサイエンス研究所 研究員。
慶應義塾大学修士課程修了後、渡米。マサチューセッツ工科大学メディアラボバイオメカニクスグループにて、人間の身体能力の解析や下腿義足の開発に従事。2012年博士取得。一方、マサチューセッツ工科大学D-labにて講師を勤め、途上国向けの義肢装具に関する講義を担当。
現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所アソシエイトリサーチャー。ロボット技術を用いた身体能力の拡張に関する研究に携わる。2012年、MITが出版する科学雑誌「Technology Review」が選ぶ35才以下のイノベータ35人に選出された。2014年ダボス会議ヤンググローバルリーダー。

特集第三章 柳生新陰流の極意にして最重要の歩法「風帆の位」

江戸武士の身体を「歩み」から学ぶ!

その神妙無比なる武技の中に内包された、江戸武士の身体操法を現代に伝える柳生新陰流。
特集3章では、春風館関東支部・赤羽根龍夫師範とその御子息である大介師範に、柳生新陰流の極意にして最重要の歩法「風帆の位」をご示演いただいた!

春風館
赤羽根龍夫 Akabane Tatsuo

名古屋・春風館道場にて柳生新陰流、円明流、尾張貫流槍術を学ぶ。
現在は春風館関東支部長として鎌倉・横須賀・横浜で「新陰流・円明流稽古会」を主宰し、指導に当たっている。
著書に『柳生新陰流を学ぶ』『武蔵「円明流」を学ぶ』(スキージャーナル刊)、『宮本武蔵を哲学する』(南窓社)、『武蔵と柳生新陰流』(集英社)、『古武術「仙骨操法」のススメ』、『武蔵"無敗"の技法』、DVD『分かる!出来る!柳生新陰流 全三巻』、『古武術「仙骨操法」入門』、『最強の薙刀入門』、『最強の二刀流入門』(BABジャパン)などがある。
赤羽根大介 Akabane Daisuke
春風館関東支部指導員として、父 龍夫師範とともに指導。著書に『新陰流軍学「訓閲集」』『武蔵「円明流」を学ぶ』(スキージャーナル刊)、神戸金七編『柳生の芸能』(校訂) 『新陰流(疋田伝)の研究』(春風館文庫)がある。
DVD『分かる!出来る!柳生新陰流 全三巻』、『古武術「仙骨操法」入門』、『最強の薙刀入門』、『最強の二刀流入門』(BABジャパン)の演武を担当。尾張円明流第十七代継承者。

特集第四章 歩驟の秘伝「真・行・草」を学ぶ!

不及流歩術「万民千里善歩傳」の研究

一日四十里(160キロ)を歩くという忍者の驚異の歩驟(歩く走る)能力。
その秘密の一端を知ることができるかもしれない伝書が存在する。
伊賀流の歩行術との説もある「不及流」。その内容が記された伝書「万民千里善歩傳」の実践検証の模様、また「遠足」修行について、忍道家の習志野青龍窟師に紹介いただいた。

忍道家 習志野青龍窟
五十嵐 剛 Ikarashi Tsuyoshi

忍道家、忍者名:習志野青龍窟。日本忍者協議会「忍道」陰忍評定衆 師範忍。幼少より様々な武道や格闘技を学ぶも怪我をきっかけにスポーツ的なトレーニングに疑問を持ち、大学で東洋的身体論を研究。
2009年伝統文化の発信を修行の一環とする忍者団体に所属。インバウンド向けツアーやショー、セミナーなどを手がけ、国内外のメディアにも多数出演。海外公演や映画での忍術指導も担当。現在は独立。忍術・武術参究者として山修行の実践や稽古、国際忍者学会に参加するなどして活動。今に役立つ温故知新の心身運用法を忍術教室や各種イベントを通じて指導している。国際忍者学会会員、日本ソマティック心理学協会会員、松聲館技法研究員(甲野善紀師範より賜る)、関口流抜刀術 山田道場門下、東京都港区防災アドバイザー(忍術防災)。

巻頭 今野敏(少林流空手今野塾)× 佐藤哲治(剛琉館)
首里手 × 那覇手 「探求! 沖縄空手の謎と魅力」(前編)

片や、人気作家にして、沖縄の達人・喜屋武朝徳の伝えた首里手・泊手を 中心とした沖縄空手の探求に心血をそそぐ空手家、今野敏師範。
片や、沖縄空手道拳法会静岡県支部長として、同会会長である 久場良男師範に師事し、沖縄古伝剛柔流空手拳法の技と心を 追究する気鋭の空手家、剛琉館の佐藤哲治師範。
〝沖縄空手に魅せられた〟二人の空手家の邂逅は、我々に何を語ってくれるのか。
前編となる今回は歴史面における探求について、両者の意見を戦わせていただいた。

第二特集 カラテ本来の「組手稽古」とは!?
“カキエ”の謎を追え!

PART.1 誰がカキエを生み出し、伝えたのか?
PART.2 源流!?中国南派拳術の雄 詠春拳の対人練法 黏手チーサオ
“空手本来の戦い方とは、如何なるものなのか?”──現在、伝統派、フルコンタクト、防具と様々な形態で試合競技が行われる「空手」。 しかし、その元々の技法を活かす、本当の戦い方とはどのようなものだったのだろうか。
その一つの答えとも成り得るのが、剛柔流で伝統的に行われてきた「カキエ」にあるのではないか?
今回、不定期掲載ながら、この困難な命題に立ち向かう「“カキエ”の謎を追え!」がスタートする。
第一弾は「誰が“カキエ”を生み出し、伝えたのか?」を主軸に、沖縄から中国大陸の武術まで探求の旅を繰り広げてみたい。

特別企画 塩田将大 〔塩田合気道(SIAF)〕
塩田合気道の継承者が伝える技と心

塩田泰久師範が代表を務める塩田合気道(SIAF)。 現在、その運営を取り仕切っているのは塩田将大師範である。達人・塩田剛三師範の孫であり、父・泰久師範から 塩田合気道を受け継ぎ、合気道の普及に尽力している。
「より多くの人に合気道を伝え、その世界に 触れてもらうために」。
今回の取材では、そんな将大師範の 合気道普及にかける思いや、そのための工夫について 話を聞かせてもらった。

月刊秘伝2021年3月号 
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