日ノ本が誇る、女子武道家たちの研ぎ澄まされた武技。それは決して、見せかけだけの舞踊ではない。
確かな修練と伝統に裏付けられた、男子にも引けを取らない武道家としての“強さ”こそが彼女たちの“美しさ”の源泉なのだ。
本特集では様々なジャンルから集った一流の女子武道家たちが、各々の想いと共に武に向き合う、その真摯な姿を綴る。
凛として華麗なる武の華たちが織り成す大和撫子武芸帖、ここに開幕!
はるか古より、男子を凌駕する女子武道家は実在した。
特集序章では、中世から戦国、幕末から明治まで、各時代で驚異の武勇を誇った歴代の〝最強〟武女子たちを一挙紹介!
古き時代の戦いの法を現代に伝える古武道の世界においても、高い技量を持つ女子武道家は存在し、その技は精妙にして優美である。
特集第一章では、春風館関東支部の柳生新陰流師範として活躍する若尾洋子師範が、先人の遺した「武の宝箱」を開くように古の理と身体を紐解く、古流探求の魅力を語る!
刃の如く研ぎ澄まされた突き蹴りが驚異のスピードで繰り出される空手の形。
特に女子トップ選手が魅せるそれは、男子にも劣らぬ力強さがありながら、息を呑むほどに美しい。特集第二章では、(公社)日本空手協会主催の全日本大会三連覇をはじめ、世界大会でも優勝に輝いた中町美希選手が、女性として武に向き合う想いと、人生の全てにリンクする空手の魅力を語る!
正しい射法で射られた矢は、必ずあたる。「正射必中」という言葉で表される弓道における絶対的な教えだ。では、「正しい射法」には何が必要か?
高校、大学、社会人と、弓道の大会で輝かしい戦績を収めてきた桂木美咲さんへのインタビューを通して、その答えが見えてくる。
的中を生むための凛とした心と体に迫る!
中国武術各派の中でも、一際目を引く優美さを誇る太極拳。
だが、その美しさは針の如き勁力が内包されているからこそ。
特集第四章では、中国武術の表演競技「武術太極拳」の女子太極拳で、全日本選手権五連覇中の齋藤志保選手が、太極拳という終わりなき「道」を歩き続ける、その想いを語る!
武道を題材とした漫画は数多くあり、その中には女子にスポットを当てた作品も珍しくはない。
9月に堂々完結を迎えた『あさひなぐ』をはじめ、本誌が厳選した、強く美しい武女子たちの活躍を描いた女子武道マンガの代表的作品を一挙紹介!
文◎本誌編集部
本特集のメインを張る四人だけが武女子ではない!
古武道、空手、柔道、弓道、中国武術──さらには忍者まで。
『秘伝』にこれまで登場したオールジャンルの女子武道家たちが集結!
柔道ソウル五輪銅メダリストにして、女子柔道のパイオニアとしても名高い山口香先生によるスペシャルコラム寄稿! 伝説の「女三四郎」が語る嘉納治五郎師範の想い、そして女性にこそ受け継がれる柔道の真髄とは!?
今夏、NHKでドラマ化され、好評を博した「ディア・ペイシェント」の原作者、作家で医師の南杏子先生と、 システマ東京代表・北川貴英師の対談が実現。
南先生自らも実践者であり、作中にも登場して、重要な役割を果たす「システマ」。 現代に生きる我々に、システマ体験は何をもたらすのか。
システマで師弟関係にあるお二人が語り明かす!
保勇宗家によって九州で産声をあげた少林寺流空手道錬心舘は、早くから防具空手による競技試合を確立した実践的な流派として知られる。
そんな錬心舘の関東地区本部として横浜の地で活動する今井道場は、「武道空手」を標榜し、競技に留まらない護身を宗とした、老若男女を問わない本来の生涯武道たる空手を指導する。その独特な在り方は、指導者である今井実師範の合理的な空手の捉え方によって構築されている。
そんな”武道空手“今井道場を訪ねてみた。