月刊秘伝3月号が2月13日(土)発売となります!
ブルース・リーを一躍「東洋と革新」の象徴とせしめたヌンチャクは、ダン・イノサントから教わったフィリピン武術・カリの「タバクトヨク」という武器の技術であるのは有名な話ですね。本号の特集では、ブルース・リーの武器術とジークンドの哲学に影響を与えた「東南アジア武術(カリ/エスクリマ/アーニス/シラット)」について迫りました。
ソフィ・ウエカワ氏(香港李小龍會)に「李小龍映画に秘められた武器術の哲学」について語っていただいたのを皮切りに、"ダン・イノサント師父の高弟にして、東南アジア武術の第一人者"バートン・リチャードソン師範が待望の来日を果たし、5日間にわたり計100以上の貴重な技法の数々が公開されたセミナーの模様をレポートします。またこの大注目のマスターを日本に招聘した光岡英稔師範(国際武学研究会)に、ジークンドーと東南アジア武術の「UNLIMITED(際限なく)」性が私たちに提示するものについて寄稿いただきました。
続いて、「レドンダ(止まらない)・アーニス」創始者ロメオ・バラレス師範が、打撃・関節技・徒手格闘技術へと多角的に転回するダブルスティック技法をご紹介します。また好評中のデビッド・タッドマンインタビュー連載の特集特別編として、満を持して「ダン・イノサント師父」が登場。カリにシラット、クラビクラボーンからブラジリアン柔術に至るまで膨大な学びの軌跡から師祖・ブルース・リーとその哲学までを語ります。そして特集の最後を飾るのは、ダン・イノサント、ターキー木村の両師父より認定を受けた希有なインストラクター阿部剛士師範が、ジークンドー、カリ、シラットの技法を紹介します!
20世紀初頭から中頃までという、武術が"実戦的"であった時代を生きた東南アジア武術マスター達の技法からは、「無限定であることの強さ」を、「プロセスを生きる芳醇さ」を、考えさせられました。ぜひご一読ください!
本号では特集以外にも注目記事が目白押し! 昨年10月に急逝された「殺陣界のレジェンド」林邦史朗師範が殺陣世界に遺した功績を、現在「邦史朗」の名前を次ぎ、大河ドラマ『真田丸』の殺陣武術指導を務める中川邦史朗師範のインタビューとともに追いました。
続いて、戦国期の剛直にして精緻な技法を伝える天道流薙刀術の奥義を、第十七代、木村恭子宗家に直撃。また、柳生新陰流、円明流、尾張貫流を現代に伝える春風館道場、赤羽根龍夫師範に、「仙骨」と「肘」で全身を一つに繋ぐ古流剣術の"身体遣い"についてご紹介いただきました。
中世の西洋で用いられた甲冑を着込み、当時を模した武器で激しく打ち込み、ぶつかり合う「アーマードバドル」。昨今注目を集めるこのガチンコファイトに、日本の甲冑を身にまとい、剣の理合を活かして戦っている黒鋼衆頭領田中克美氏が、サムライファイターを養成する鍛錬方法を紹介します。
その他、◉碓井流活法理合の鍼術への応用活用に尽力している"整動鍼"、◉新徴組と関西伝柳生心眼流の謎(中編)※前編は2015年7月号掲載、◉中国武術十大名教授・王培錕老師の太極拳観など、盛り沢山!
本号をもって好評をいただいていました湯川進太郎教授の「心理学から説く武道と日常構造」、「平上信行が"現代"日本武道を斬る」が最終回を迎えますが、新たな不定期連載として、"実戦"古流レスリングキャッチ・アズ・キャッチ・キャンの歴史に迫る「What is CATCH-AS-CATH-CAN?」もスタートします。
豪華ラインナップで送る「秘伝3月号」は2月13日(土)発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでお求め下さい。