月刊秘伝7月号が、いつもより一日早い、6月13日(土)に発売となります。
本号特集では、日本武道の象徴にしてサムライの魂である「日本刀」の"もう一つの顔"について、本誌ならではの切り口からご紹介します。
世界に誇る日本刀、中でも最高峰とされる「古刀」の謎は、"武器としての日本刀"の探求無くしては、解明できないものなのかもしれません。特集第1章では日本刀研究家の大村紀征氏に、現代日本刀剣の現状、古刀の製作法と構造(皮・心鉄構造の問題点)、また軍用日本刀の性能、などについて、考察していただきました。
特集第2章では、戦闘に耐える実用刀の真実に迫ります。幕末動乱の最中、水戸烈士たちの心と技の拠り所ともなった水戸刀と刀匠たちの世界を、剣遊会茨城支部のご協力の下、訪ねてみました。祖父江光紀師範が、重ねの分厚い剛刀で畳表や三寸余りの孟宗竹を、抜打ちに一刀両断する様を高速度撮影した模様も必見です!
特集第3章は、「刀の生死を握る」研ぎの世界。「刀をなるべく"減らさずに"研ぐ」という使命の下、いかにその姿は整えられ、美しさが仕上げられるのか、研ぎ師・武田光市氏独自の工夫にも驚かされます!
特集最後第4章では、刀剣店・霜剣堂・村上一夫氏に「日本刀の常識・非常識」についてお話をうかがいました。美術鑑賞のみならず、サムライの戦いに思いを馳せながら「刀の姿」「刃文」「地金」を眺めていくと、"知っているようで知らなかった"日本刀のもう一つの顔が浮かんできます。プロの知識と話術に脱帽です。お楽しみ下さい!
続いて、本号よりはじまる新シリーズ2本のご紹介。
1本目は、合気柔術逆手道・倉部至誠堂宗師が、"コロンブスの卵"的発送で辿り着いた合気術習得への道を、34のステップで誌上にて公開する「完全攻略!合気術通信講習」。ネット時代の今日、実際の通信講習を通じて得られたノウハウを活かした「誰にでも習得できる」合気術講習がはじまります。
2本目は、沖縄古伝空手 龍樹会・福井雅一師範の「首里手三大要素と"達人技"への手引き」。本シリーズでは、空手の基本から首里手の三大要素「触れる」「繋がる」「合わせる」まで、その論理と稽古法を現代の視点をもって、福井師範に解説いただきます。順を追って稽古する事によって誰もが会得可能「達人技への手引き」を紹介します。
その他、特別企画も盛りだくさん!
・キャッスル・ティンタジェル城主ジェイ・ノイズ師が日本の地に"リアル"に伝える「中世ドイツの剣術師の技巧」。
・今年も来日を果たされた呉連枝老師による「呉氏開門八極拳セミナー」。
・作家・多田容子氏が忍者の里・伊賀から贈る「忍者の哲学」。
・沖縄拳法大平道場・西原治師範による「空手の原型"手"の歴史に育まれた激烈なる"一撃"」。
・コンバット・サンボ・ワールドカップ王者カーメン・ゲオルギエフ選手によるセミナーレポート「打を味方とした"戦うサンボ技法"」。
・沖縄空手道剛柔流尚礼館・渡口政吉師範の【評伝】「"タウチー(闘鶏)"のケンカ人生」。
・幕末維新の影に埋もれた一武術流派の新事実「"もう一つの浪士隊"新徴組と関西伝柳生心眼流の謎〔前編〕」。
こうして改めて挙げてみますと、ドイツ、中国、ロシアに日本......剣術、徒手打撃・組技、忍術......中世から幕末、現代まで......と、本当に本誌ならではのバラエティに富んだラインナップですよね!
本号をもって、平上信行師範「武術秘伝書夢世界」と松原秀樹師範「100%動ききるための調整術」の2本の連載が最終回を迎えます。「武術秘伝書夢世界」は、1997年2月号より18年以上にわたって続いてきた本誌最長連載です(驚)! 次号9月号には「夢世界」総集編も掲載予定ですので、こちらもお見逃し無く!
そして、何と......本号には、大好評「武道&武術 全国道場ガイド2015」が8年ぶりに別冊付録としてついています。「ネット時代に何故紙を?」そんな声も聞こえてきそうですが、作成していて分かりました。紙がもつ安心感を......。500以上もの道場情報を網羅・掲載した編集部渾身の本冊子、ぜひお手に取ってご活用下さいませ。 あなたが求める、あなたを求める道場がきっと見つかります!
好評連載の数々とともにおくる「秘伝7月号」は、6月13日(土)発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでお求め下さい。