『月刊秘伝』2015年4月号が、3月14日(土)発売となります。
本号は"殺陣"特集! "魅せる武術"とも言われる殺陣世界。力強さと美しさを持ち、かといって、相手を決して怪我させることのないように、命のやり取りを表現する。斬る者と斬られる者の何とも濃密なコミュニケーションがそれを観る者を感動させる。
「珠玉のフィクションと実戦武道の狭間にこそ技芸の真理がある」そう殺陣の内奥から教えて下さったのは、数々の大河ドラマの殺陣師としてもお馴染み・林邦史朗師(武劇館)、殺陣の魅力を余すところなく語っていただいた脇坂昌宏師(剣の輪会)、気鋭の殺陣集団高瀬道場を主宰しプロのみならず広く一般にまで殺陣の技芸を伝える高瀬将嗣師(芸道殺陣波濤流)、ゴジラスーツアクターとして"示現流"ゴジラを演じてこられた薩摩剣八郎師、映画「キルビル」出演・殺陣指導をされた島口哲朗師(剱伎衆かむゐ)!
殺陣とは現代におけるもう一つの武の在り方だと改めて実感しました。"武術の光を受け輝く殺陣の身体操法、身体表現を丸ごとお届けします。お楽しみ下さい!
本号では特別企画も盛りだくさん! まずはインタビュー記事からご紹介します。弓道写真家としてご活躍される奥野浩二氏が、弓引きの憧れ「京弓」を打つ第二十一代御弓師・柴田勘十郎氏を直撃、伝統弓具の"武具としての強さ"の秘訣に迫っていただきました。また、昨冬「日露武道交流年」にちなんで来日された国際ステンカ協会創設者・ヴァレーリー・マイストロヴォイ師に、ロシアの地で1000年の伝統を誇り集団戦に本領を発揮する「ステンカ」について、ご紹介いただきました。ロシア語で「壁」を意味するステンカの合理と迫力は、要注目です。
続いて、達人の技法に迫った記事三本のご紹介。本号では太気拳・岩間統正師範に再びご登場いただきました。「形有って形無し」拳聖・澤井健一が伝えたかった"真の太気"とは何か?─岩間師が澤井師より学んだ「身体調整法」と「差手」という"技"の本質を教授いただきました。また、武田時宗師がまとめあげた「大東流百十八箇条」が"実戦的"である本当の理由について、大東流"柔術"技法群に注目しつつ、時宗師の門弟・石橋義久師範に取材を敢行しました。システマ・創始者ミカエル・リャブコ師のラスベガス・ニューヨークツアーのレポートを、北川貴英師(システマ東京)に寄稿いただきました。「自由と合理・格闘技」の国・アメリカに蒔かれた"インターナル"の種は、さらなる"深み"を私たちに見せ続けます。早くもミカエル師の五月来日セミナーが楽しみですね!
最後にセミナー・大会レポート! "実戦"中国武術家として名高い徐谷鳴老師。毎年一月に行われる来日セミナーから今回は心意六合拳の要諦が明かされた講習の模様をご紹介します。また「全日本刀道連盟」の第27回全国大会のレポートも掲載。
本号より始まる池本淳一氏の注目の新連載「明治大正異種格闘決闘録」をはじめ、好評中の連載をとともにお届けする内容充実の月刊秘伝4月号は3月14日(土)発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでお求め下さい。