月刊秘伝11月号が、10月14日(水)発売となります。
本号の特集は「関節技」! 多彩にして複雑精妙、シンプルにして効果絶大、意のままに相手を操作し、崩し固め、極めてしまう"戦いの方法論"「関節技法」が実戦的であることは、古今東西の戦い(闘い)において証明され続けてきたと言えるでしょう。
本特集では、人体の"継ぎ目"から見えてくる「実戦武術の理合」を探求すべく、「跳び付き腕十字」が得意な希有な作家・増田俊也先生の特別寄稿を皮切りに、
英国北部ランカシャー地方に伝わる"古流"レスリング「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」 の知られざるサブミッション技法(インタビュー&技法解説:スネークピットジャパンの宮戸優光代表、パンクラス初代バンタム級王者・井上学選手、"二代目人間風車"の異名を持つプロレスラー・鈴木秀樹選手)、現代の柔道からほねつぎ(接骨)術までへと繋がる 「天神真楊流柔術の関節技法の変遷」(執筆:久保山和彦日本体育大学準教授)、力なくして敵を制する 「大東流合気柔術の逆手から合気への階梯」(解説:合気練体会・有満庄司師範)、 そして、偉大なる 「関節技の鬼」 藤原喜明組長へのインタビューなど豪華絢爛な内容を紹介します。"関節を極(き)めることで極(きわ)める"武術の極致をお楽しみ下さい!
特別記事にも注目のトピックスが目白押しです。「技に戦国の息吹を遺す兵法、香取神道流の型を甲冑を着用して演武したら何が見えてくるのか?」香取神道流杉野道場のご協力を仰ぎ、今回実際に試してみました。前後編で贈る本試み、前編の甲冑姿での太刀術では、極意技になるほど小手切りを多用する意味、香取神道流最強の技など、その真の姿が浮かび上がってきました。次号掲載予定の「槍術」編もお楽しみに!
本号には秘伝レギュラー師範陣と異分野のトップランナーとの対談記事3本が掲載されています。まずは、本誌連載でもお馴染み身体心理学の専門家・湯川進太郎先生が、「アートマイム」指導者JIDAI先生と「パントマイムと武術」の共通点について語り合います。圧倒的なリアリティを観客に伝えるマイムの身体技法とは、実は驚くほど武術のそれと共通しているのです。そして2本目は、競輪の世界で活躍する西岡拓朗選手が普段から指導を仰いでいるという日野晃師範と「力なくして力を車輪に伝える身体操法」を探求します。トップクラスならではの両氏の試みと感覚の鋭敏さには、まさに脱帽です。そして3本目は、合気道の乱取り・組手・試合を試行する覇天会・藤嵜天敬師範が、「試合うことの大先輩」平直行師範の胸を借りて、"現代の武術の実践と試行"について持論を交わします!
その他、「かわたれ」の武術家・武石兼相の足跡を辿るルポ記事、特異な打撃「ストライク」とシステマ第3の武器を披露した「マックス・フランツ・セミナーレポート」、稽古の会誌上討論「伝統の型とは何か?」、"武術の総本山"少林寺が世界に発信する秘伝養生法など、特別記事が盛り沢山。好評掲載中の連載記事の数々と合わせて、お楽しみ下さい!
「秘伝11月号」は10月14日(水)発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでお求め下さい。