秘伝トピックス

【巻頭】対談：能楽師 安田登×指揮者・ボイストレーナー 香西克章
　「能と西洋音楽」原初にある"祈り"の呼吸（こえ）

【特集】野口整体
　生命を全うする道を行く者たち

【注目記事１】八光流逮捕術
　「挑まず、逆らわず、傷つけず」温故知新のセルフディフェンス

【注目記事２】シリーズ「古武術流派の温度（いま）」
　森重流砲術 民造伝島津派「火と武術」

月刊秘伝6月号が、5月14日（月）に発売されます。

巻頭の「今月の秘伝なヒト！」は、能楽師の安田登氏と指揮者にしてボイストレーナーの香西克章氏による特別対談。それぞれ和と洋というバックグラウンドを持ちつつも、身体操法という点で通じている両氏が、専門の「声」や「息・呼吸」のことから、「能の謡」と「バッハの音楽」、ＡＩ（人工知能）から神話に至るまで語り合っています。「しないこと（Undoing）」が鍵を握る新時代へ向けて、多方面かつ深淵にまでへ大展開！！

特集は、「野口整体　生命を全うする道を行く者たち」です。
身体調整の世界で前人未到の足跡を遺した野口晴哉が創始した「整体」。その本質は、「生命の自発性」を活かすところにあります。本特集では、「野口整体とはなにか」を解説するとともに、現在、野口整体を活かして活動している療術家たちに登場いただき、それぞれの取り組みを紹介しました。野口整体の在り方を継承し、生命を全うする道をつくり続けている療術家たちの取り組みを通して、生命を輝かせ、自身の心と体を自由に使いこなすための道筋が見えてきました。
特集の序章として、自身、野口整体によって様々な展開を成している河野智聖師に執筆いただき、野口晴哉の足跡と共に、「整体」をめぐる療術界はもちろん、広く身体世界の裾野の拡がりを解説。
第一章では、氣道協会代表の長谷川淨潤師に、整体操法の本質"愉気（ゆき）"について、また体を"整体"に導くための心の在り方について語ってもらいました。人が幸せをもっとも感じやすい"整体"とは、どんな状態であるのかが見えてきます。
続く第二章は、鍼灸師、整体師にしてアロマセラピストである宮川明子師によるストレス社会と言われる現代への提言。ストレスによる疲労をとるための具体的な方法と共に、ストレス自体を溜めにくくするための「少しだけ野生に還ることのススメ」を解説します。
特集最後の第三章では、赤ちゃんからご高齢者まで「人が元気に暮らせる」身体技法と生活様式を指導する整体ボディワーカーの山上亮師が、相手との関係性を育む「協調する身振り」、「双方の腑に落とす技法」などから深まる、"和合の身体感覚"を紹介。

特集に続いて、特別企画として「八光流逮捕術」を取り上げます。八光流柔術 泰平山道場のジョー・ミラー三大基柱拾段師範と奥山貴士次期宗家が共同開発した温故知新のセルフディフェンスが明らかに！
さらには、武道ライターミリアレシス氏が体感するシリーズ「古武術流派の温度（いま）」も必見です。今回の取材先は「森重流砲術 民造伝島津派」。火縄銃に見た侍の道に迫ります！

この他にも注目記事が続きます。
◎自らを"武術的身体操作アドバイザー"と称する川津康弘師範が提唱する"強さの最大化"を導く武術身体操作理論を紹介。中国武術に秘められた超効率的な身体の使い方を"誰もが当たり前にできる"ようにした新時代の運動メソッドとは!?
◎そして、成瀬師の対談シリーズと藤本氏の連載がコラボした本誌初セッションが実現！　"間（あはひ）から覚醒に至る道筋"をテーマに、ヨーガ行者とボディワーカーが内と外の「間（あはひ）」に秘められた無限の可能性に迫ります。

さらには、◎会派を超えた学生合気の祭典「二十大学合気道部合同稽古演武会」、◎塩田剛三館長が行っていた伝説の稽古会「黒帯会」について養神館合気道龍の安藤毎夫師範が語ったインタビュー、◎英国人空手家・古武術家 ダニエル・テネント氏による中井祐樹のパラエストラ東京への柔術修行訪問記、◎日本少林拳同盟会 川口賢師範による新連載「武術身体改造法（ウーシュウ・ボディ・メイキング） ADVANCE」、などなど、心惹かれる記事をお見逃しなく！

大好評の連載陣もますます充実の「月刊秘伝6月号」は、5月14日（月）の発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでお求め下さい。