月刊秘伝10月号が、9月14日(木)に発売されます。
巻頭対談は、中達也師範(日本空手協会)と八木明人師範(国際明武舘剛柔流空手道連盟)のお二人。沖縄を発祥の地とする空手は、2020年の東京オリンピックにおいて正式種目に採用され、かつてない注目を集めつつあります。空手がこれから向かうべき未来とはいかなるものなのか? 沖縄空手の名門 明武舘(剛柔流)の系譜を継ぐ八木明人師範と、本土空手の代表的団体の一つである日本空手協会(松濤館流)の中達也師範が、本土と沖縄が共に目指す"空手の明日"を語り合います!
特集は、「瞑想」です。武道家・武術家はもちろんのこと、ビジネスマンや何かに挑もうとする全ての人にとって「最強の武器」になる瞑想を、これまでどこにも語られなかった観点から、分かりやすく、且つ深く、その効用とやり方を紹介します。
特集第一部は、糸東流六段の空手家であり、楊式太極拳を修行した経験を有する一方で、身体心理学、感情心理学を専門とする研究者でもある湯川進太郎師が「空手とは何か?」について解説。武術と瞑想は本質的な部分で同じものであることを示します。
続く第二部で取り上げるのは、アーディー・ヨーガ(原初のヨーガ)の塩澤賢一師による瞑想坐法。瞑想は難しいものではなく、理にかなった坐り方さえできれば、心身の基盤となる「自然な意識状態」に誰でも目覚めることができます。瞑想は人が本来持つ自然な意識。目覚めのポイントは「腰」にあります。
第三部は、JMM(楽しい動きの瞑想法)の創始者、アンドレー・ベルヤブ師のセミナーをレポート。JMMとは、長年にわたる合気道とヨガの経験をもとに、アンドレー師が創始した二人一組の動きのなかで瞑想を体験できるサンフランシスコ発の新感覚瞑想メソッド。"西洋人のヨギ"が東洋とシンクロした先に感じた「瞑想の本質」とは?
特集の最後を飾る第四部では、羽黒派古修験道の長谷川智師に登場いただきました。「滝行、火渡り、法螺貝、祈祷......」 これらを行うために30年以上にわたり、入山を繰り返してきた日本山岳における瞑想のエキスパートが、深き山に分け入った先で出会う自分の影(シャドー)と、そこから生まれる気付きを示します。
特集以外にも注目記事が続きます。
◎韓氏意拳創始者・韓競辰導師の来日講習会の模様をレポートします。「敬畏之心」というテーマの下、人と"自然"との関係から「養生」「拳」について見つめ直す時、私たちは何を感じるのでしょうか。
◎「型は使える」との思いを貫き、糸東新流を創始し、日本空手道糸東流覚心館連盟の総本部館長を務めた揖保宗明師範の評伝を前後編2回にわたり紹介します。今回は前編です。
さらには、◎書道十段にして合氣道七段のウィリアム・リード師が、書道と武道をつなぐ「書武一体」のミッシングリンクを解き明かし、◎日本空手松涛連盟・香川政夫主席師範に、空手本来が培った "武器化された突き蹴り"の理合について語ってもらいました。
また、◎刀匠・松葉國正師が日本刀の美しく強い刃文の世界を示し、◎吉田朗師(柳生心眼流春風吉田会)と川口賢師(日本少林拳同盟会)との対談では、徒手と武器の圧倒的な戦力差を覆す古伝の"術"について語り合い、◎倉部至誠堂師範による欧州武道レポートでは、日本古流柔術 氣慎塾ポーランド支部「山武士道場」を紹介してもらいました。
そして、合気錬体会・有満庄司師範の「合気下げの実戦力」、壺月遠州流禪茶道・中村如栴宗家の「体得! サムライ礼作法」が連載最終回を迎えた「月刊秘伝10月号」は、9月14日(木)の発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでお求め下さい。