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ツボがある本当の意味 経絡理論を根底から覆すツボの考え方

経絡は発見されたものでなく、人為的に”デザイン”されたもの!?

合谷.jpg ツボ、経絡や鍼灸は、もはやその抗力を疑う方が少数派なほど市民権を得ているが、その内実はまだまだ未解明な部分が多い。しかし「伝統だから」「そういうものだから」でよいのだろうか? 本書はそんな観点から始まっている。
 経絡のライン上にツボがある、というのがいわば、常識だろう。しかし、経絡とは本当に”ある”ものなのだろうか? ツボを説明するために、後から人為的に施された”デザイン”なのではないだろうか?
 そんな疑念から、著者は鍼灸師、研究者としての臨床経験値、実験データを加えつつ独自の論を展開させていく。
 なぜ不自然な経絡ラインがあるのか? なぜツボが全然存在しないエリアがあるのか? といった、流してしまいがちな疑問ポイントからツボの本当の姿を少しずつ浮かび上がらせていく。そして著者が提唱する、身体各部の連動性を利用した”遠隔ツボ施術”や、”体の動き”に着目する施術方針は、ツボを誰でも本当に使えるものへと昇華させる。
 これは、まったく新たなツボの考え方だ。ツボ、経絡を使っている方ならば、必読の一冊だろう。ツボの正体が明らかになる時代が、ついに来たのかもしれない。 

さまさまな経絡テサイン.jpg

局所鍼と遠隔鍼.jpg不自然な経絡ライン.jpg


書籍『ツボがある本当の意味 経絡理論を根底から覆すツボの考え方』

栗原誠 著

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月刊秘伝2024年5月号

2024年4月12日 発売

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