“甲賀流伴党”川上仁一、『忍道(NINDO)』を行く—
今という時代を忍ぶ“現代忍者”たち、参集!
月刊秘伝2020年7月号(6/12発売)
好評発売中!!

月刊秘伝2020年7月号
発売日:6月12日
定価:1,000円(税込)

特集内容

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秘伝2020年7月号 
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巻頭特別対談

今注目の忍者師弟が忍びの本質と未来を語る! 大和柔兵衛×弥圓佐助
忍を継ぐ者

全日本忍者手裏剣打選手権大会で史上初の連覇という偉業を成し遂げ、一躍忍者界のスター的存在となった弥圓佐助。
そして、この若き天才忍者を育て上げた四季の森忍術道場を率いる大和柔兵衛師。今注目の忍者師弟が語る忍びの本質と、師弟の絆が紡ぐ忍者の未来に刮目せよ!

大和柔兵衛 Yamato Jubei
池辺柔兵衛。1961年神奈川県生まれ。関東学院大学卒業。9歳から柔道を始め、少林寺拳法、テコンドー、合気柔術、居合道、杖道、古流剣術、手裏剣術、修験武術、四半的弓道を修練する。気功、整体も学び、日本古来の身体操法も研究。無想剣武術会横浜支部長。修得した武術を「大和體道」として集約し、神奈川県横浜市「四季の森忍術道場」で忍び武芸として3歳から70代まで幅広く指導をする。第六回、第八回伊賀流手裏剣打選手権大会優勝。
弥圓佐助 Yaen Sasuke
四季の森忍術道場にて3歳から忍術修行を始め、現在19歳。高校生時代には江戸隠密武蔵一族にて外国人体験教室を行い、子供向け教室なども行う。第10回伊賀流手裏剣打選手権大会および第11回全日本忍者手裏剣打選手権大会を優勝し、史上初の二連覇を達成。現在はフリーランスの忍者として、棒手裏剣教室や様々な忍者関連の仕事をこなす。2019年ハリウッド映画のPRイベントにてキアヌ・リーブスに印の指導を行う。

特集序章 三重大学教授/山田雄司

忍者の二大聖地 伊賀・甲賀を識る!

圧倒的な知名度を誇る忍者の二大ブランド、それが伊賀と甲賀である。
なぜこの二つが忍びの聖地と成り得たのか?
序章では、忍者研究の第一人者として秘伝誌でもお馴染みの山田雄司教授が、伊賀と甲賀の謎を徹底解説する!

山田雄司 Yamada Yuji
1967年静岡県沼津市生まれ。三重大学人文学部教授。静岡県立沼津東高等学校卒業、京都大学文学部卒業、亀岡市史編さん室を経て、筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科史学専攻(日本文化研究学際カリキュラム)修了。在学中にZ会東大マスターコース講師、日本学術振興会特別研究員。博士(学術)三重大学人文学部講師を経て現在三重大学人文学部教授。研究分野:日本中世宗教史、諸信仰史。大学在学中にシューティング同好会を結成。格闘技好き。著書に『跋扈する怨霊』(吉川弘文館・2007年)、『怨霊とは何か』(中央公論新社・2014年)、『忍者の歴史』(KADOKAWA・2016年)、『忍者はすごかった』(幻冬舎新書・2017年)、『忍者の精神』 (KADOKAWA・2019年)、監修に『そろそろ本当の忍者の話をしよう』(ギャンビット・2018年)などがある。

特集第一章 甲賀流伴党二十一代宗師家/川上仁一

“最後の忍者”が拓く 新たなる忍びの道 忍を以て和を成す「忍道」

フィクションではない、本物のリアル忍術を誰もが学べる時代がやってきた。
甲賀流伴党二十一代宗師家にして、日本古来の忍術の真伝を今に受け継ぐ“最後の忍者”川上仁一師が実技監修を担う、次世代の忍者養成システム「忍道」。
第一章では、「忍」を以て「和」を成す、この新たなる忍びの道の全貌に迫る!

川上仁一 Kawakami Jinichi
1949年、福井県若狭町生まれ。甲賀忍之伝を受け継ぐ、甲賀流伴党二十一代宗師家。6歳から先代・石田正蔵より忍術を学び、如水流神道軍伝、出雲神流平法など多くの流派も体得。会社勤務時より神道軍伝研修所を開き、忍術に関する文献の探求調査、研究活動を行う。伊賀流忍者博物館名誉館長。三重大学産学官連携アドバイザー(社会連携)。日本忍者協議会顧問。「忍道」総合・陰忍コース監修。代表著作に『忍者の掟』(角川新書)、多田容子氏との共著に『忍者 現代(いま)に活きる口伝』(BABジャパン)、監修として『イラスト図解 忍者』(日東書院)がある。

特集第二章 真田忍者研究会/伊与久松凬

猿飛佐助、霧隠才蔵たちの伝説を生んだ上州忍者軍団 真田十勇士の原型「吾妻衆」の躰術

かの真田十勇士のモデルになったともいわれる、上州忍者軍団「吾妻衆」。
その家筋に連なる者として、失われかけた密の技を現代に蘇らせた伊与久松凬師。
第二章では、伊与久師が傳え起こした「甲陽忍傳吾妻流躰術」に纏わる歴史秘話と、中国武術の極意にも通じる、独特にして神妙なる忍びの身体運用法を紹介しよう!

伊与久松凬 Iyoku Matsukaze
1973年生まれ。千葉県出身。武名:誠博(本名:大吾)、号:松凬。東京学芸大美術学科卒。真田氏旗下、吾妻衆伊与久党後裔。日月流剣術の最後の伝承者、伊藤貞三の孫として幼少より祖母や父に武術を学び、高校生の時、太極蟷螂拳・根本一巳老師に出会い中国武術の門を叩く。以降、日本と大陸を行き来しながら様々な武術流派を学び、多くの武術家と交わり見聞を広める。主に薫陶を受けた流派としては、太極蟷螂拳、六合蟷螂拳、楊氏太極拳、開極拳、峨眉派洪門功夫、八天無双流棒術、小林流空手道、浅山一傳流躰術、諏訪伝承柔術、吾妻流など。1996年に形意・八卦名家、鄒淑嫻老師に師事し、1999年に拝師、正式に張派姜氏門第三代として入室する。帰国後、姜氏門内功武術研究会を組織、現在、長野県を本拠として、今日に至るまで師の徒児として日本において伝統体術の普及と発展に力を注いでいる。太和躰術協会本部「錬誠館道場」館長。

特集第三章 伊賀忍者特殊軍団 阿修羅/浮田半蔵

伊賀忍者が魅せる“本物”の迫力と精神 忍びの里から世界へ発信!「NINJA JAPAN」

“忍者市”こと三重県伊賀市公認の忍者として、伊賀流忍者博物館で年間約1200回ものステージをこなしている「伊賀忍者特殊軍団 阿修羅」。
本物の武器を使用する迫力のパフォーマンスは、海外での評価も非常に高い。
第三章では、その頭領である浮田半蔵師に世界へ発信する忍者の魅力を訊く!

浮田半蔵 Ukita Hanzo
伊賀忍者特殊軍団 阿修羅の頭領にして創始者。忍者アクション専門の監督。得意技は剣術・鎌術・箸手裏剣。三重県伊賀市公認の忍者として、伊賀流忍者博物館にて2001年から常設で忍者ショーを展開。現在、年間約1200回ものステージをこなしている。2016年の伊勢志摩サミットでは国際メディアセンターで公演。また、台湾・韓国・ハワイ・アメリカ(ワシントン桜祭り)・中国・スペイン・フランス(パリジャパンエキスポ)・イタリア(ミラノ万博)・ブラジル・タイ・イギリス(ロンドンジャパン祭り)など、海外での公演実績も多数。

特集第四章 SENDAI X TRAIN/佐藤惇

現代の“忍術”が示す階梯的身体操作上達法 動きと心の自由を手に入れる!「パルクール入門」中編

身体ひとつで、壁やフェンスを跳び越え、屋根から屋根に跳び移っていくパルクールのトレーニング法を、全3回にわたり紹介するシリーズの第2回。
「心身を鍛えるプロセスである」というパルクールは、まさに“現代の忍術”と言われるにふさわしい。
パルクールのプロ・佐藤惇氏による解説とともに、「身体操作」探究の道を進んでいこう。
» パルクール特設ページはこちら

佐藤惇 Sato Jun
SENDAI X TRAIN 共同代表、XTR認定コーチ。東京出身。2006年からパルクールを実践し、関東を中心とした活動で日本におけるパルクールの発展に尽力している。2007年にParkour Generations(英国)との出会いをきっかけに本場フランスへ赴き、創始者YAMAKASIメンバーとの練習や国際指導資格の取得を通じて、安全な実践方法を普及すべく国内外で活動中。東京都パルクール協会代表。

コラム1 第11回 全日本忍者手裏剣打選手権大会レポート

“古来忍術の真価”を垣間見る! 「九字」の力と手裏剣打

“忍者の聖地”伊賀に手裏剣打の猛者たちが集結!
忍者のイメージの代名詞である手裏剣をスポーツ化して定着しつつある本大会。
とはいえ、そこは忍びの者たちの競技、ルールを制定したのが“甲賀流忍術”を継承する川上仁一師とあらば、一打のうちに極限状態を生き抜く「忍術の教え」が潜んでいる!?

コラム2 山梨学院大学教授/ウィリアム・リード

外国人が魅かれ求める 「本物」の忍者

日本を上回る海外の忍者人気。彼らはなぜ忍者に魅かれるのか!?
本誌でもお馴染みの“青い目のサムライ”ウィリアム・リード師が外国人の視点から観た忍者の魅力と、その秘めたる可能性を語る!

ウィリアム・リード William Reed
アメリカ出身。山梨学院大学 国際リベラルアーツ学部(iCLA)教授。全日本書道連合會書道十段、全日本教育書道連盟副会長、唯心会合氣道八段。日本筆跡診断士協会筆跡アドバイザー。ナンバ術協会特別師範。国際居合道連盟鵬玉会 国際委員会委員長 山梨支部長。山梨放送「てててTV」コメンテーター。NHK World Journeys in Japan リポーター。クレッグ・バレンタイン氏に師事し、2009年に世界第一号のワールドクラス・スピーキングの認定コーチになる。また自ら手作り甲冑で世界最大の武者行列である信玄公祭りに留学生と共に参加するなど、日本語と英語で国内外に日本文化の素晴らしさを伝えている。代表著『世界最高のプレゼン術』(KADOKAWA/角川書店)。

特別企画 世界梁山泊空手道連合・富樫宜弘

実践に耐えうる〝柔らかさ〟とは? 「柔らかい空手」

〝捌ける空手〟を身につける!
梁山泊空手道連合を主宰する富樫宜弘総帥は、〝柔らかい空手〟を提唱している。それこそが、武術として優れた技術を生み出し、真に使える護身術に繋がるものである、と。
しかし、それは単純な脱力のことではない。武術に必要な〝強靭〟を内包した〝柔らかさ〟でなくてはならない。
実践に耐えうる〝柔らかさ〟を身につけるべく、梁山泊空手の技法群の中から、その幾つかをここに示す!

特別対談 武道・療術・ボディワークから行き着いた“身体の理”

中山隆嗣(空手道・整体)×中村尚人(ヨガ・合氣道) 身体技法の核心へ迫る「快」の意識

空手家にして、長年、療術家として活躍されてきた中山隆嗣師。
ヨガやピラティスのインストラクターである一方、合氣道も研鑽する中村尚人師。
今回、初顔合わせとなる中、その辿ってきた道は違いながらも、どこかしら相通じるものが感じられる両者。はたして、そこには思いがけない共通項が続々と見出されていった。

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